竿受けの自作(一部)/岸壁の車止め用

泳がせ釣りをする場合に、竿かけは必須アイテムです。活き餌の小魚を針掛けして投入したら後はひたすら待つだけ。そして持ち竿の必用は無いのですから、置くのが自然です。

それで、そこら辺に竿を置いて、けとばす、つまずく、ふんづける、というドジは私だけでしょうか。特に夜釣りでは"危険"です。転落事故につながりかねません。

よく使われる三脚タイプの竿掛け TAKAMIYA(タカミヤ)アルミ三脚 3段 CM-379 1665円

これも良いのですが、釣り場では結構場所を占領することと、足元に垂らすには竿が手前に来るために不利です。岸壁から前に竿を出して固定するには、岸壁の縁にある車止めを挟んで固定するタイプが有利です。

自作は少数派で既製品を買う人が多いと思いますが、それなりにお高い物ですね。

使えそうで安い物では、 NAKAZIMA(ナカジマ) No.6250 万能竿受 1886円
少し作りの良さそうな物だと ダイワ(Daiwa) ロッドホルダー ブラック210SP  2837円

ダイワには珍しく、馬鹿馬鹿しく高くないので気を惹かれますが、どちらもいずれは錆びて買い替えを想定する物という気がします。

私は以前に係留船で釣りをするために買った竿受けを2つ持っています。使ったのは数回で、後は押入で眠っていました。

 第一精工 受太郎 02010 1326円




これはなかなか優れもので、作りがしっかりしていることと、錆びる部品を使っていないこと等で評価が高いです。しかしこの2つは取付幅が85mmまでなので、岸壁の車止め(150~200mm幅)には取り付けられません。





これなら240mmまで挟んで固定できるので岸壁向きですが、売価5000円超えですか。2つ買ったら1万円ですね。私にはとても買えません。


手持ちの死蔵品を何とか利用して対処しようと考えました。2つある受太郎の改造DIYです。受太郎は挟んで固定するための下部の取り付け部分と上部の竿掛け部分が分離できますので、上部だけを活かして流用し、下部を自作しました。

完成品 有効幅200mm

金属加工は不得意なので最小限にし、主な部材は木材を加工しました。どうしても強度が必要な部分はアルミアングル、アルミパイプから作りました。

組立前 部品のボルト・ナットはM6

 ・木材は切断と穴あけ後に研磨(サンドペーパー)
 ・アルミアングルは穴あけ後にネジ切りして切断と研磨(ヤスリとサンドペーパー)
 ・アルミパイプは切断後に両端の内外の研磨(ヤスリ)

その材料は全て手持ちの端材でタダ計算の物です。「端材は財産」と教えてくれた元大工さんの言葉が忘れられません。

それ以外、組立前の写真にあるボルトナット関連等の部材は ミスミ や ホームセンターで買った物ですが、総額で1000円位です。

2台分で1000円ですから、1台分で500円。これで市販品と同等の働きをすれば、立派なものですね。

軽量化も考えて、ステンレスの寸切ボルトはM6を使いましたが、はたして強度は如何か。これが気がかりです。挟んで蝶ナットを締め込むとボルトが少したわみます。次回の釣りで初使用しますが、さて結果は。


追記(2018.06.03)

いゃー、失敗作を記事にしてしまいました。

先日の 能登・北陸釣行 で使ってみたのですが、二つの内の一つは足元にドボンしてしまいました。考えられる原因は、

・足部分が短くて十分に挟みこむことが出来ない
・両足の角度が一致しないために鉛直に挟むことが困難である

という訳で、別物を製作しました。 → 竿掛け三脚に着脱式ロッドホルダーを自作

並行して作成、テストしている木製自作の物は → 木製竿受けの自作

ようやく最終形が完成か → 竿掛け&竿受け・・岸壁(車止め)用 セパレート型


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