イナダの味/輪島港・マリンタウンでの釣果

フクラギのヅケ


一口食べて、おーっ、このモッチリの食感は、さすがに活け締めの釣り魚ならではです。

噛みしめると、口中に広がる旨み。脂が無いので、実にすっきりと爽快な旨さが直截的に感じられます。やはり青物の旨みは強いのですね。

ブリほどの濃厚さは無いものの、夏向きの爽やかな旨さも良いものであることを、初めて体験しました。んー、新発見。

ヅケはイノシン酸、グルタミン酸、コハク酸の三位一体、相乗効果の旨さですが、旨さが強くなるだけでなく、魚の匂い(臭い)が消えるので、魚好きには物足りなく、魚嫌いには食べやすくなるように思います。

フクラギ 39cm

今回の魚は釣り場で即〆してヘッドレスで冷蔵し、翌日むき身にしてタレに漬け込んだ(冷蔵)物を、片身分を翌々日に切ってわさび醤油で和えました。釣り上げてからおよそ50時間後に食べたことになります。

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後日談・・上と同様の食べ方で 7日後 の試食感想 2018.06.07追記

残りの片身分を同様に食べてみました。

フクラギのヅケ-続


切っている時から感じた弾力は、口にした歯ごたえでも再度感じました。このモチモチ感は、確かにタレに浸けて脱水されたことも影響しているはずですが、魚の鮮度が維持されていなくてはとても無理です。魚は扱い次第でこんなにも日持ちする物だと、我ながらあらためて感じ入りました。

食感(テクスチャー)だけでなく、味の面でもなかなかです。およそ2日経過で食べた前回と比べれば、青魚だけにやはり旨みのピークは過ぎていましたが、比較でなく絶対値で言うなら、「美味しくいただけました」の範疇に入ります。

このヅケによる長期保存は、釣魚を安全に美味しく食べるためには、かなり有効な方法であることが分かりました。次の機会では、これの冷凍保存を試してみたいと思いますが、さて今度はいつ試せる(釣れる)のやら・・。


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