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9月, 2018の投稿を表示しています

メイチダイの味/静岡県戸田漁港での釣果

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今回の魚は16cm=104gという可愛いサイズでしたが、この大きさのメイチダイは食べたことが無かったので、これも試さなければなりません。 前日に釣れた物をすぐにクーラーのキンキンの水氷に浸けて33時間保存し、調理しました。 刺身のサイズではないし、白身なので味をつけてしまったら特徴が分からなくなりますから、これは姿のまま酒蒸で。 蒸しあがった姿は、着替えたのか変身したのか。随分変わるものですね。 箸を入れて身を取り出すと、こんな白い身質はちょっと覚えがない位、雪のような白さです。 口に含むと、なにやらわずかな芳香を感じましたが、クセや臭いというのとは違います。多分皮目から出ているのでしょう。少し繊維を感じましたが固いと言うほどではなく、小型ゆえの未熟さが原因かもしれません。脂は無く旨みはほのかに・・。淡白な白身の魚特有のお味でした。 格別、旨い!! という印象はありませんが、ふと思い出して食べたくなるかもしれません。次の機会には、是非大型の物を食べてみたいものです。そう、フライにしたら絶品かも。 今回のメイチダイは、釣果と言うのが恥ずかしいサイズの魚でしたが、何でもありがたく頂くのが私の釣果への考え方なので、今回もその流儀に従いました。こんな小さな魚でも、やはり鮮度ですね。スーパーに並ぶ旅に疲れたお魚さんと違う魚の味はしっかり有りましたから、釣り万歳です。

西伊豆・戸田漁港新堤でマルソーダを狙う

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2018年9月28日 午前5時40分に第1投。 私の定番である25gのゴールドのスプーン+タコベイトで、底を取ったら後は毎秒1回転ペースのタダ巻き。途中で沈めることもしません。スプーンなのでしゃくる意味も無いから横着者の私向きなのです。60m位は飛んでいるので水深は20m近くあるはずで、フリーフォールで沈めると時間がかかります。 ロッドを置いて、弁当を一口入れてモグモグ、お茶を含み、時計を覗いて、ロッドを再び手にして、最後はテンション掛けて、着底。深いのでこれだけの時間がかかります。深いのは良いこと、と勝手に思いこんでいるので、ここは好きなのです。 休みながらも、8時近くまで投げて巻きを繰り返しましたが、ノーバイト。なんじゃこりゃ。回遊魚の青物は、原則としては目の前を動くものが横切れば食いつくはずですから、ルアーチェンジなんて無用、私はそう思っているのです。タナは大事だとは思っていますが、とにかく回遊してくる魚に遭遇するかしないかで決まるのでしょう。 地元ではあまり多くないルアーマンのベテランI氏が来られたので尋ねると、今年のソーダは水面でナブラが立つようなことはほとんど無く、魚影は薄いとのこと。そのせいかどうか、ジグにヒットすることが無いそう。アンマッチ・ザ・ベイトかもしれないという主旨の意見でした。 これを聞いたら途端に投げる意欲を喪失。少し離れた所で投げている遠投カゴ釣り師たちにもアタリは皆無のままですから、どうにもこうにも手が出ません。彼らは15~20mの棚を狙っているので、そのタナには魚が居ないことが分かっています。それなら表層を狙ってみるか、ということで仕掛けを変更することにしました。 弓角を使うのは久しぶりです。ジェット天秤18号+ハリス4号2mにピンクの弓角です。竿は安物の3.0mの投げ竿にナイロン4号ライン。底まで沈めたり、中層で巻き始めたり、いろいろ試すものの・・。得られるものは疲労感だけ。とてもじゃない、こんなことをしていたら1日は持ちません。 投げては巻きでは、基本的に途中のお休みは不可ですから疲れるのです。ということで、次なる仕掛けは表層狙いの省力化仕掛けです。投げた後はいつでも停められるし休める、ということで超スローで巻くことも可能です。飛ばし浮き+弓角という仕掛けです。 自作 飛ばし浮き の

コショウダイの味/浜名湖

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37cmで0.86kgのコショウダイです。 この魚が成仏してから推定12時間後に上の写真を撮り、ヘッドレスにして冷蔵庫に置き、翌日に調理を始めました。 初日は粗で味噌汁(死後約30時間後)と刺身(死後約36時間後)を。 味噌汁 味噌汁にした訳は、コショウダイは過去に300g程度の小型の物しか食べたことがなく、本当の味を知らなかったのと、今回は活け〆でないために安全策を採ったのです。念のために、味噌に少しの味醂も足して、万全を期しました。 自家製の葉ネギを散らして、さて一口すすると。おーっ、旨いではないですか。いい出しが出ています。汁の表面にはほんの少しの脂が浮いているだけですから、脂のマスキング効果が旨さの秘密、ではありません。 まぁ、味噌汁に入れて食べられない物は無いので、旨くて当然かもしれません。でも、本当に勝負に行くなら潮汁ですから。 とにかく美味しくいただけたので、 ◎ 。 刺身  2種(平造りと皮霜薄造り)   平造り (前側) んー、ちょっと早すぎましたね。もう1日寝かせるべきでした。コリコリと固く、旨味が僅かしか出ていません。活け締めでないせいもあるかもしれませんが、ほのかに磯臭いような香りも感じます。醤油とワサビを付けて食べたら、ごく普通に食べられましたから、決して不味いということではありません。今度機会があったら、熟成時間をとることにします。   皮霜薄造り (後側) 湯引きにしての薄作りですから、テクスチャーもちょうど良く、臭いも無く、そして皮目の旨味が足されて、悪くない味でした。でも、未熟な味は、平造りと同じです。 翌日は酒蒸(死後約54時間後)と浸け焼き(死後約54時間後)を。 酒蒸 前日から酒と塩少々をまぶして冷蔵庫で寝かせて (30時間) おいたものを、蒸しました。蒸したのですから加熱のために身が締まることも無く、臭いも皆無で、前日に比べると旨みも出ていました。これは美味。ポン酢もピッタリですね。 浸け焼き 前日から浸けダレに浸けて冷蔵庫で寝かせて (30時間) おいたものを、焼きました。わずかに締まって繊維を感じましたが、歯ごたえがあるという程度のことです。アミノカルボニル反応特有の香ばしい香りに、皮目の焦げ臭がプラス

キビレ(キチヌ)の味/浜名湖

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41cm=で1.32kgのこの魚は何年魚でしょうか。なかなか立派な物です。 クロダイだと9年生位のサイズですが・・。 この魚が成仏してから推定5時間後に上の写真を撮り、ヘッドレスにして冷蔵庫に置き、翌々日に調理を始めました。 初日(死後約60時間後)は生食と潮汁に卵と肝の煮付を。 刺身  2種(平造りと皮霜薄造り)  平造り(左側) 透明感の残る白身と淡い紅色の血合いの取り合わせが綺麗なうえに、皮目の脂が照って、その美しさに見惚れました。わずかな醤油を付けて口に入れてみたら、ほんのりの芳香と控えめな旨みが、脂を伴い、甘みとなって口中に広がりました。ご立派。堅いのは好きではないので、少し薄めに切りましたが、柔らかいのにもっちりの弾力が感じられて正解でした。ちょっと厚めだと食感が変わり、味にも出ました。  皮霜薄造り(右側) 平造りと比べると、身が薄いだけに旨みは弱くなるはずですが、皮の旨さが支えるせいか、同等に旨かったです。皮と身の間の脂をすべて摂れるので、こちらの方が旨いようにも感じました。厚い皮も湯引きと包丁目のせいで抵抗無く、コリコリと美味しく食べられました。 潮 (うしお) 汁 たっぷりの昆布でしっかりとだしをひいて作った潮汁には、キチヌの旨みとともに脂が出て、なかなかのお味でした。粗もしゃぶりつくして満足しました。皮も食べ応えがあって旨かったです。これだけ脂が出ると、味噌汁にしても美味でしょう。 卵 と 肝 の 煮付け 卵は完熟ではなかったので味はいまひとつでしたが、肝はネットリとろりの美味でした。ただ、生の時の色があまり白(黄)色っぽくなかったので、脂は少なかったのかもしれません。 翌日(死後84時間後)は 酒蒸   をポン酢で 前日から酒と塩少々をまぶして冷蔵庫で寝かせておいたものを、蒸しました。お味のほうは、、、これは絶品。高級料亭とまでは言わずとも、それなりの日本料理店で通用する味でしょう。蒸しているのですから柔らかいのは当然ですが、その柔らかさの中に身のシッカリ感が好ましく感じられました。皮も柔らかくなって、旨さ向上。ポン酢との相性は抜群です。 翌々日(死後108時間後)は 浸け焼き  で。(浸漬時間は48時間) この調