アオリイカ釣り泳がせ仕掛け「ハネアゲ式」を自作

アオリイカのシーズンに入った太平洋側では、GW前から産卵前の大型のアオリイカが釣れているようです。

今までは横目で見ていた私も、やはり5月6月はアオリかー、そう思うようになったので、仕掛けを作りました。

近年の活きエサ(小魚)仕掛けの主流は、活き餌を抱いて引くとテコの原理で掛け針が跳ね上がり、自動的に針掛りするという跳ね上げ式のようです。

今回作ったのは、1段フックのシングル、2段フックのシングル、そして1段フックのダブルの3種の仕掛けです。


DIYでは作る手間は、数が多いほど、1個あたりの所要時間が減るので、同時に4つ作りました。手探りなので、全部に違いがあります。

市販品と異なる、オリジナルの要素は主に2点です。

・活き餌と主軸との連結を管付針とスナップスイベルで行うこと
・仕掛け重量を減殺するフロートをバラ芯で交換可能にすること


材料


主軸 ------------ ステンレスばね線 ①③1.0mmΦ ②④1.2mmΦ
掛け針 --------- ①④イカ泳がせ針遊動LL ②アオリーつーる Type 2M ③イカつーるNo.2L

泳がせ針 ----- 管付チヌ3号+インターロックスナップ付スイベル7号

フロート ------ バラ芯(発泡スチロール) ①③④10mmΦ ②13mmΦ
ストッパー --- 浮きゴムV型(小) 黒
固定針金 ------ ステンレス0.28mmΦ
接着剤 --------- エポキシ樹脂タイプ
塗料 ------------ 水性 黒

ほとんどの材料はアマゾンで、バラ芯は楽天で、塗料は108円ショップのセリアで購入しました。



作り方


1.主軸を必用な長さに切り、下端を25mm残して、掛け針の軸と重ねてステンレス針金で巻いて固定し、接着剤で固める。中を通す針は、主軸を通して、上下を接着剤で固める。


2.W針は折り返した両端に針を付け、主軸との接合部もステンレス針金で巻いて固定し、接着剤で固める。



3.主軸のスナップスイベル位置に下方ストッパーとして、針金を巻いた上に半田を盛る。



4.主軸と接着部分及びバラ芯に黒色塗装する。→ 釣り仕掛けの黒色塗装を安価で簡単に




5.インターロックスナップ付スイベルを主軸に通してから、上端部分に ループプライヤー でリングを作る

6.1段フックのダブル仕様は、2個のフックのバランスを取るために、軸先端を切り落として調整する。

7.下端にバラ芯を刺して浮きゴムを接着剤で留める。


使用時 には、スナップに管付き針を装着して活き餌の小魚を針に掛ける。


製作するのに特に難しい作業はありません。
接着剤の硬化や、塗装の乾燥を待つ時間がかかるので、完成までには数日を要します。


さて、材料代の計算です。4タイプそれぞれ違いますが、概算で1個あたり250~350円程度でしょう。

市販品は、安い物で、

カツイチ イカキャッチャーRED IS-13 L がAmazonの合わせ買いで540円、お墨付きアオリイカ仕掛ハネアゲ式 3L が(合わせ買いで)538円です。

今回の自作では、およそ半値位でできる計算になりますが、是非とも作るべきというほどの違いにはなりません。微妙なサイズ変更や、上に書いたようなオリジナリティーを込めるかどうかの判断でしょうか。

釣具の、特に仕掛けの自作は、単にコスパの問題というよりは、仕掛けの仕組みを知ることにつながる、という効果が大きいように思います。

なぜ、どうして、、これらがいつの日にかの好釣果につながる可能性があるのだと思います。

今回も、設計製作の途上で、
・主軸の太さは、長さは?
・掛け針はどのタイプを、返しの有無は、シングルかダブルか
・フロートの要不要
・塗装の要不要

等々いろいろ考えながら作っていたら4個できてしまったというのが、本当のところです。

さて、いろいろ作ってみましたが、果たして釣れるのか、現場で試してみましょう。


追記 2020.03.10
2019年に数回試した結果、未だ釣果に恵まれていません。シーズンイン前に別の 活きエサ遊動仕掛け を作りましたので、2020は並行して試していきます。

追記 2020.10.22
本記事の改良版製作に着手しました。→ アオリイカ釣りのテコ式仕掛けを自作

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