アオリイカ釣りのテコ式仕掛けを自作(材料選択編)

テコ式仕掛けを自作する場合の部品の選択

ノギス の数値で 直径が約0.7mmのカーボンむく材

アオリイカ釣りの仕掛けには、市販品で はねあげ式、天秤式、テコ式 等と称されている、テコの原理を利用した、自動フッキングを期待する仕掛けがあります。

以前にも同様の 跳ね上げ式の仕掛け を自作しました。実際に使ってみて感じるのは、特に秋の非力な子イカは、自力で引っ張って針掛かりしにくいように思います。

タナの設定も影響し、深いと居食いで終わるように思います。アオリイカが浮き上がって来て活き餌の小魚を掴んだらバックする、というのを期待するなら浅めのタナにすべきなのでしょう。

さて、イカが釣れない原因をいろいろ考えていて、一つの問題にぶつかりました。仕掛けがゴツいために、警戒されるとともにイカの動きに対する仕掛けの反応が鈍いのではないか、ということです。

どんな場合にも、釣りの仕掛けはシンプル&ライトが基本だと思いますから、ヘビーで鈍重なのはダメ、と考えて改良することにしました。

部品選択の第一は 掛け針 です

掛け針には針自体の返しの有無とともに、大きさ、太さ、縦2段使いや横2個使い、フロート付き等々、いろいろあります。色々あるということは、どれも一長一短あり、餌木のように絶対という形が無いことを示しています。


今回は、掛かり易さを重視して、針数が多くて返しの無い 頭足類ルアー用フック を使います。

左が元   右はアイを付けて黒色塗装済み

この針は安価で、錆び難く耐久性が期待できますが、難点は重い(1.5g)ことと、針先が甘いことです。黒色塗装 もすべきなので、手間がかかりますが、色々に使える針なので利用価値はあります。

部品選択の第二は 主軸 です

軸の素材、太さ、重さ、弾性(反発力)等が掛かりに影響します。

市販品を見ると、ステンレスの硬線0.6mm径が主流のようです。透明樹脂の物もありますが、その素材は分かりません。

ステンレスの 0.6mm径バネ線 は手に入ります。これが無難なのかもしれませんが、曲がり(塑性変形し)やすい欠点があります。

透明樹脂を調べてみると、バネ材料に使われるエンジニアリングプラスチックに、ポリカーボネート(PC)、ポリアセタール(POM)、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)という物があり、ここらが向く素材のようです。

通販で探してみると、エンプラも3mm径以上の太い物なら入手可能ですが、それより細い物は見当たりませんでした。そもそもエンプラを個人が通販で、というのは無理があるようです。

他に向く素材が無いものかと考えていて、、ありました。コレコレこれですよ、カーボンロッド(丸棒)です。釣り竿のトップに使われている、チューブラー(管材)でなくソリッド(むく材)のカーボンです。

ステンレスと比べると 比重は約4分の1 なのに対して、強度は10倍 ほどと、文句なしです。色は黒 ですから、透明には負けるとしても、シルバーのステンレスよりは良いはずです。

これを使いましょう。国産品もあるのかもしれませんが、間違いなく高価で使いきれないと思うので、初めから チャイナのカーボンロッド でOK。

太さが0.6mmからありました。細工のし易さまで考えた結果、0.7mm径を注文しました。待つこと17日、届いたのが上のトップ画像の物です。

材料がそろったので、いよいよ次は製作、と思ったのですが。カーボンロッドに何らかアイを付けないと、接続ができません。曲げ加工ができる素材ではないので、何かを接着するしかないのでしょう。

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