アオリイカ釣りのテコ式仕掛けを自作(製作編)
アオリイカを釣るためのテコ式仕掛けです。以前に作った はねあげ式 の改良版になりますが、主軸に使うカーボンロッドが中国から届き、加工方法の目途がついたので、製作しました。
< 材 料 >
瞬間接着剤(シアノアクリレート系)
< 作り方 >
1. 掛け針に通した主軸の両側からソフトタイプの発光玉を入れて、掛け針と主軸の隙間を埋めて固定し、その上に接着剤を盛って固めます。
2. 主軸の適切な位置(※1)に浮き止め糸を結び、フェルトペンで黒色に塗ってから、透明(or黒色)の熱収縮チューブをかぶせて、熱で締めます。
3. 2.の上の位置に、2個のシモリ玉で挟むようにして、活き餌フックを通します。
4. 主軸の上端に0.55mmのステンレス線で作ったU字型のフックを接着剤で固定します。(※2)
上 塗装前 下 塗装後 |
5. 掛け針に、黒色塗装 を施して完成です。
(※1) 活き餌に使う小魚の尾叉長と、活き餌フックの下端から掛け針の針先上端までの間隔とを一致させます。私が多用するネンブツダイの場合には、およそ65~85mmです。
ネンブツダイ 下あご針掛け |
(※2) 接着については、アオリイカ釣りのテコ式仕掛けを自作(工法編) に説明があります。
< 使用法 >
類似の市販品の使用説明では、仕掛けの上部に付属のラインがあり、オモリを付けるのであればその上になります。しかし、このセット方法では、仕掛け上端の支点が容易に動くためにテコの原理が働きにくいと考えられます。そこで今回作った仕掛けの実用にあたっては、支点の動きを抑えるために、仕掛けの直ぐ上にオモリを配置することにします。中通しオモリの5号程度の物が適当でしょう。
この仕掛けについて
・カーボンシャフトの使用がこの仕掛けの特徴ですが、折り曲げられる心配がなく、軽量で強く、反発力もあることが強みとなることを期待します。
・テコ式は活き餌を泳がせる仕掛けですから、主軸と活き餌の連結も重要な部分になります。これは市販品では、編み込みでつないでいる物が多いのですが、糸を使うことの短所も考えて、スイベル接続(主軸-スイベル-活き餌針)としました。仮にタチウオが針掛かりしても切られる心配はなく、揚がります。遊動部分も自由に移設でき、緩まずに止まります。
・元気が良すぎる活き餌の場合には、掛け針を引っ張りながら仕掛けより上にまで泳いでしまい、仕掛け絡みを起こすこともあります。この掛け針の重量は、活き餌の動きを抑制する効果もありますから、重いことの功罪は、活き餌の元気度次第とも言えます。針の重さを軽減するなら、針の下部にフロートを後付けすることで可能です。
活き餌の元気を抑制する方法 は別にありますが、テコ式仕掛けは主として投げ込むのではなく、竿下の垂らしで使うことを想定しています。
おわりに、今回の自作は、接着剤の強度が完全になるまでの養生や塗装の乾燥待ち等で、時間のかかる工作になりました。
市販品を買った方が手間がかからず、1点だけなら安上がりなのかもしれませんが、自作では、製作中にひとつひとつ構造の意味を考えることで、釣りの仕組みを知ることになります。
長い目で見れば、決して無駄な作業ではないし、コスパも良いと思います。自作はクリエイティブな遊び、と自画自賛しておきます。
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