西伊豆・戸田湾で狙うアオリイカ
2019年6月5日 (水曜日)
今回の釣行は曜日と天気の関係で短期です。水曜出発の金曜帰着ですから、夜朝夜朝の4回戦です。
初日の15時半頃に戸田漁港の漁協岸壁に着くと、さすがに平日ですから釣り人は少なくて閑散としていました。左奥の人気の高い釣り場には、数人の姿が遠望されます。
入れ代わりに帰る人に聞くと、前日から丸1日アオリイカを狙って、アタリ2回で釣果は0杯とのこと。住まいのマンションに帰ると、道具を運ぶためにエレベーターで3往復とは、頭が下がります。
初日の私は活き餌の釣りから始めるので、のんびりしていられません。さっそく延べ竿を出して、コマセを微量ずつ撒きます。撒く前から小タカベが口を開けて待っています。
釣り上げてみると、やはり小さい、小さ過ぎます。元々口が小さいので、上顎に掛けるにはかなり小さな針が必要です。管付きチヌなら1号ですか。
針掛けできても、アオリイカへの訴求力が弱すぎるように思います。一応はキープするものの、他を当たってみましょう。
小タカベに混じって12cm位の小サバが見え、その2m位下にはもっと大きなサバが少数見えます。よし、アレを狙ってみよう。
改良鮎エサ2号の針に1号ナイロンラインを結んでいるので、切られる心配はありません。ところが、掛けたらヒュンヒュン糸鳴りさせて、なかなか上がって来ません。
結構な引きを楽しませてくれたのは21cmのサバでした。平サバか胡麻サバかは分かりませんが、生きて泳いでくれればそれで良し。
同形を3尾釣ったら、活かしバケツの中で泳げません。サバは小回りの利かない魚ですから、壁にゴツゴツぶつかるばかりです。バケツで長生きは無理そうなので早めに使うことにします。
小メジナが持ちがいいので欲しいのですが、とにかくコマセを撒くと同時に小タカベが群がってしまい、思うに任せません。水汲みバケツが着水しただけで、ワーッと寄って来ます。
小サバの数が揃った17時から、5.4mの竿下には ハネアゲ式 を、浮き流しには 垂下式 を、いずれも自作の仕掛けを付けて実戦開始です。
21cmの小サバ?を浮き流しで投入すると、浮きが沈んだきり上がって来ません。ちょっと元気が良過ぎます。これじゃー、アタリが取れません。どうしようかなー、と考えていたら、程なく浮きが浮いて来ました。
その後は、ピョコピョコしていたのも短時間で、浮きが静かになってしまいました。しばらくして気になって上げてみると、はやばやとご臨終。やっぱりね。大きけりゃ良いというものではないようです。
マグロやカツオほどではないにしても、止まっていると酸欠を起こしてアガルのかもしれません。魚体が小さければ、同じ可動範囲でも、魚体の大きなものと比べると相対的には広く動けることになりますから。
小さめの12cmクラスの小サバに変えたら、持ちが良くなりましたが、さて訴求力はどうなんでしょうね。何しろ太くて短いボールペン程度のサイズですから。
大きいサバはかじられなかったのに、小さいのは齧られました。ちょっと弱ると襲撃されます。多分フグでしょう。キタマクラの姿が見えていたので、それかも。
夕まずめに期待をかけたものの、結局この夜はアタリすら無くお終いになりました。予期したこととはいえ、気分は萎みます。風呂へ行って戻ってビールテイストリキュールを飲んでオヤスミ。
2019年6月6日 (木曜日)
日の出が日々早くなるこの季節の朝は、睡眠時間が削られます。10時頃に眠りに就いて起床が3時だと、5時間睡眠ですから、不足です。なんて言ってられないのは、海っぱたに居るからで、否応無く早朝から勤勉?に釣りをすることになります。
15~12cmの小サバを付けて浮き流しの第1投が3時半頃。同時に竿下の垂らしも出して参戦です。淡々と倦まず弛まず、これしかありません。いつ来るか分からないイカを待ち構えるのには。
4時には空が白み始め、4時半にはすっかり明けて、自然の方も淡々と時を刻みます。海の表面は静かに凪いでいますが、水中を覗くと、小魚達が仲間で群れを作ってあっちこっちへ走り回っています。
索餌をサボれば飢えて死ぬ、厳しい生存を賭けた活動を前に、なんだか申し訳ないような気持ちになります。こっちは遊んでいるだけですから。もちろんリタイア前までは、生存競争して来ましたが。
そうそう、ぼんやりしていられません。前日釣った小サバの活き餌が残りわずかなので、何かを補充しなければなりません。
ここで今釣れる小魚を可能性の高い順に挙げると、小タカベ、小サバ、クロホシイシモチ(orネンブツダイ)、小メジナ、スズメダイ、ミナミハタンポ、キュウセン、小アジ、etc。
さて、本日のメインは何でしょう。小タカベを避ける前提で始めてみると、どうやらクロホシイシモチです。釣り場では金魚と呼ばれることも多いのですが、この金魚には2種が混じることも多く、一般にネンブツダイと思われている魚がクロホシイシモチだったりもします。後述
今日は、ほとんどがクロホシイシモチで、混じったのがネンブツダイとミナミハタンポ各1尾でした。ミナミハタンポも小さいながら群れが居たので、これは面白そうです。平べったいので視認性が良くて、訴求力がクロホシイシモチより良さそうですから。
朝マズメなので、いくらでも釣れます。バケツの収容力を考えて、30尾程度でストップしました。再び暇モード。
海面で時折バチャバチャが見えたので、なんだか分からないままにジグを投げて、上を通したり、底から上げて来てみたりしますが、無反応に終りました。ワカシが回っているらしいので、ボイルはそれだったのかな。
朝食を炊ぎ、山の端から陽が昇り、朝マズメも終わり・・。今朝もイベントはありませんでした。ということで午前の部を終ろうとして竿下垂らしの仕掛けを上げたら、かじられていました。
犯人、否犯魚はどいつだ。前から気になっていた事実が判明しました。かじられた餌付きの仕掛けを再び降ろすと、底から1m程の海底近くで、何やら黒いものが寄って来ました。
そーーっと揚げてくると、黒い物も付いて上がって来ます。やっ、お前だったのか。箱河豚でした。鈍重な姿ながら、フグ類特有の嘴のような硬い前歯で、齧り付きます。コヤツは。
ハコフグは最大40cmにもなると言われているので、まだ小型の部類でしょうが、20cmくらいはありそうな魚体でした。以前に食べたことがありますが、味は忘れました。不味くはなかったと思います。
朝の部を終ったら日照からの避難で 山の公園 に上がりました。木陰に停めた車中で、冷蔵庫の冷水にちょっぴりウィスキーなんぞを垂らして、午前の寝酒です。
目覚めて昼飯、また昼寝。少し開けたサイドドアの隙間から心地良い風が入ってきて、車内温度は26.5℃。天国ですね。アオリイカが釣れない事を気に病み、世をはかなんでこのまま昇天したくなるような・・。
16時から、夜の部のアオリイカの仕掛けを投入です。いつもどおりに、竿下で垂らしと、沖目に投げて浮き流しです。さて、今夜はどうなんですかね。まぁ、単純に期待する時期はとっくに過ぎているので。
浮き流しの1投目に付けた活き餌のミナミハタンポですが、姿だけから良いかもと思ったのですが、上顎が異様に硬くて針付けできません。浅めに唇に掛けて投げたら、回収時には無くなっていました。これを使うなら、背掛けですね。反省。
隣に来たお兄さんが浮きで始めるかたわら、ジグを投げますが、反応は無いようです。しばらく後にその向こうに入った人はベテラン風で、ヤエンの仕度を始めました。
そして薄暮の19時頃、ヤエンの人の竿が曲がりました。ギャフを入れた後も、2度ラインが出て、3度目にようやく揚がりました。なかなかのサイズのようで2kgはありそうな感じでした。
暗くなってしばらくすると右隣の浮きにアタリが出て、取り込んだら、この時期にこんな小さいのが居るの?という200g位の、それでもアオリイカだったようです。
他の人はともかく、反応無しの私は風呂の終了時間が迫ったので、20時半に一旦撤収で終了。この夜も何も起きず。はぁー。
2019年6月7日 (金曜日)
夜中の1時頃にエンジン音で目覚めましたが、耳栓をセットしなおして再入眠。次に目覚めたら3時を回っていたので、直ちに起床して行動開始。第1投入が03:20でした。
エンジン音の主は製氷施設前に停泊中の巻網船団の運搬船でした。前夜の22時頃に入ったのだそうで、そこに陣取っていた3人の釣り人は撤収を余儀なくされたそうです。
調べると、今日は雨マークが9時からに早まったので、それまでの釣りです。アタリの1度も無いままに2日間が終る気配が濃厚です。でも、淡々と時間を消化するだけです。
いつかアタリがあり、いつか揚げる日が来るのでしょう。諦めるのではなく、覚悟の根気です。
かなり沢山釣っておいた活き餌の金魚も残り少なくなってきて、あと数尾。なんとか最後まで間に合いそうでも、その中にはかなりのミニサイズが2尾いるので、これの出番は作りたくないです。ただでさえパワー不足の活き餌なんですから。
この朝は欲張って、エレベーター仕掛けでヒラメ狙いの竿も1本出したので、アオリイカ狙いの竿下の垂らしと浮き流しと合わせると3本出している竿の取り回しに気が抜けません。
日の出時刻を過ぎ、浮きのトップをケミカルライトから日中用に交換して、黙々と続けていた6時前でした。
沖目に浮いていた浮きが軽く沈んだままスーッと左に数メートル動き、続いて手前の岸壁に向かって来ます。これは明らかなアタリです。糸ふけを巻き取りながら待ちます。アオリイカ、しっかり喰えよ。
早アワセはしません。待ちます。トータルで1分も経ったでしょうか。岸壁から数メートルの至近距離ですから、海中の底まで見える場所で沈んだまま止まっていた浮きが、ヌーッと浮きました。
えーっ、浮いちゃあダメでしょう。
それでもしばらく待って、ソーッと聞いてみました。すーーーーー。何の抵抗もなく巻けてしまう仕掛けが見えてくると、何も付いていません。
オーマイガァーッ。活き餌は、影も形もありません。そんな馬鹿な。上顎にしっかり掛けているんだから、外れているってどういうこと??。
まぁ、外れることだって時にはあるんだから、、、そういうことなんですね。
やっぱり掛からなかった。うーーー。
活き餌を外して持って行ってしまったのか、はたまた、その場でペロリと完食したのか。どちらなんでしょうか。大きなアジでは、そんな短時間での完食は無くても、小さな活き餌の金魚(クロホシイシモチ)では、有るのでしょうか。
んー、待ってはいけないんですかー?????
気を取り直し、餌付けして投入。
竿下の活き餌は元気継続。
エレベーターの活き餌も元気継続。
何事も無いままに時が過ぎ、朝も8時を回ると、朝マズメは過去のこと。昼の釣りになってくるので、夜釣りの人は引き上げます。
昨夜右隣の向こうで釣っていた徹夜の人が片付け終わってやって来られ、話をしました。
数が伸びましたかー、と尋ねると。4つ獲りました、とのお返事でした。凄いですねー、から始まった話を要約すると、今シーズン5回の釣行で、0.0.0.1.4杯とのこと。
昨夜から今朝にかけては、アタリ5回で4回掛けて4杯獲ったのだそうです。その前は、4回アタリ2回掛けて1杯獲ったとのこと。フーン、ヤエンってそんな感じなんですか。
ともかく昨夜からの成績が、今期最高だったそうです。毎回オールナイトで夕方から朝までやるんだそうです。今回使ったアジが14尾。釣ったアオリイカが、2キロ級が2杯とその下のサイズが2杯とのこと。
その人はヤエンだけでなく浮き釣りもやるとのことだったので、私の仕掛けを見てもらいました。来る前に作った、フロロカーボンラインを主軸にした物でした。
全然良いんじゃないですか、ていねいな仕事ですねぇ。これで釣れますよ。しいて言えば、活き餌を針掛けするところから上のラインを長めにした方が良いでしょう。
どうしてですか?
なんとなく、ですが。
てなことで、私の仕掛けに問題は無さそうです・・。(絶対とも言えませんが。)
先生お帰りの際には、道具類を洗う水場をお教えして、、またいつかどこかで。
9時半にはポツリポツリと雨粒が落ち始めたので、撤収に掛かりました。竿下の垂らしを上げ、浮き流しを上げ、最後にエレベーターを上げたら、こんなことに。
まだピクピク動いていましたから、喰い付かれたのは直近の揚げる時、又は直前だったようです。この歯形は多分ヒラメでしょう。この状況下では、ほぼ間違いなし。
んー、やっぱり居るんだなー。上げ始めた魚の動きが目に入って、追い食いしたのだとすると、その偶然の遭遇には問題ないけれども、活き餌が隠れて潜んでいたために目に付かなかったのだとすると、問題ありです。
ちょっと、エレベーターの仕掛けも、一ひねり考えなくてはいけないようです。これも経験値の一つですから、大事にします。
片付け終わる頃には本格的にパラパラ降ってきて、グッドタイミングでした。またもや釣果無しのボウズ。夜朝夜朝と4回やってアタリ1回とは悲しい限りですが、それが現実です。この現実からスタートします。
釣りというのは、耐えて学ぶをエンドレスで繰り返しながら高みに昇って行くんでしょうか。なんだか、道を究めるという感じてすね。
それにしても、私の地元にはアオリイカは居ないので、片道200km強走って伊豆か志摩か越前かへ行かなければならないので、チョットしんどいことです。でも、ネバーギブアップ。
まさしく今日梅雨入りした太平洋側が無理だとすると、次回は越前か。それとも秋のシーズンになってしまうのか。
1. アオリイカ泳がせ釣り(竿下垂らし&浮き流し)
アオリイカでただ1度のアタリが釣果に結びつかなかった原因は、2つ考えられます。その一は、針掛からない仕掛けの拙さです。イカが活き餌を抱いて引いた時に自動で掛からない垂下式の仕掛け を使っていたのですから、どこかのタイミングでアワセなければならないのに、そのタイミングが分からなかったこと。これに関係する、その二は、活き餌が小さくイカが大きいので、早々に食べ尽くされてしまう。その辺りを考えると、やはり小さい活き餌は不利です。その不利をどう克服するのか。大きな問題ですが、活きアジを買って済ませるという選択だけはしません。
今回釣り場で千葉在住の人から聞いた話です。伊豆半島より近い房総半島にもアオリイカは居るが、活き餌のアジが売られていないので伊豆へ来る、とのことでした。私なら、当然のこととして、現地調達の活き餌でチャレンジします、難しくても。
アオリイカの活き餌に雑魚の小魚を使う方法 を本気で考えてみましょう。これで買いアジ並の釣果が出せるようになったら、ノーベル賞は無理でも、相当の価値を生むでしょう。
2. ヒラメ狙いのエレベーター釣り
ヒラメ狙いのエレベーターは、泳層に活き餌が泳ぐよう調整する必要がありそうです。今までは多分、末端ではナイロンラインが底を這い、活き餌が底まで沈んでゴロタ石や海藻の中に隠れていた可能性があります。狙う棚は底から0.3~1.0mのはずですから、どうやってその位置にキープして自由に泳がせるか、考えましょう。これもなかなか厄介なことになりそうですが。
今回の釣行は曜日と天気の関係で短期です。水曜出発の金曜帰着ですから、夜朝夜朝の4回戦です。
初日の15時半頃に戸田漁港の漁協岸壁に着くと、さすがに平日ですから釣り人は少なくて閑散としていました。左奥の人気の高い釣り場には、数人の姿が遠望されます。
入れ代わりに帰る人に聞くと、前日から丸1日アオリイカを狙って、アタリ2回で釣果は0杯とのこと。住まいのマンションに帰ると、道具を運ぶためにエレベーターで3往復とは、頭が下がります。
初日の私は活き餌の釣りから始めるので、のんびりしていられません。さっそく延べ竿を出して、コマセを微量ずつ撒きます。撒く前から小タカベが口を開けて待っています。
釣り上げてみると、やはり小さい、小さ過ぎます。元々口が小さいので、上顎に掛けるにはかなり小さな針が必要です。管付きチヌなら1号ですか。
針掛けできても、アオリイカへの訴求力が弱すぎるように思います。一応はキープするものの、他を当たってみましょう。
小タカベに混じって12cm位の小サバが見え、その2m位下にはもっと大きなサバが少数見えます。よし、アレを狙ってみよう。
改良鮎エサ2号の針に1号ナイロンラインを結んでいるので、切られる心配はありません。ところが、掛けたらヒュンヒュン糸鳴りさせて、なかなか上がって来ません。
結構な引きを楽しませてくれたのは21cmのサバでした。平サバか胡麻サバかは分かりませんが、生きて泳いでくれればそれで良し。
同形を3尾釣ったら、活かしバケツの中で泳げません。サバは小回りの利かない魚ですから、壁にゴツゴツぶつかるばかりです。バケツで長生きは無理そうなので早めに使うことにします。
小メジナが持ちがいいので欲しいのですが、とにかくコマセを撒くと同時に小タカベが群がってしまい、思うに任せません。水汲みバケツが着水しただけで、ワーッと寄って来ます。
小サバの数が揃った17時から、5.4mの竿下には ハネアゲ式 を、浮き流しには 垂下式 を、いずれも自作の仕掛けを付けて実戦開始です。
21cmの小サバ?を浮き流しで投入すると、浮きが沈んだきり上がって来ません。ちょっと元気が良過ぎます。これじゃー、アタリが取れません。どうしようかなー、と考えていたら、程なく浮きが浮いて来ました。
その後は、ピョコピョコしていたのも短時間で、浮きが静かになってしまいました。しばらくして気になって上げてみると、はやばやとご臨終。やっぱりね。大きけりゃ良いというものではないようです。
マグロやカツオほどではないにしても、止まっていると酸欠を起こしてアガルのかもしれません。魚体が小さければ、同じ可動範囲でも、魚体の大きなものと比べると相対的には広く動けることになりますから。
小さめの12cmクラスの小サバに変えたら、持ちが良くなりましたが、さて訴求力はどうなんでしょうね。何しろ太くて短いボールペン程度のサイズですから。
大きいサバはかじられなかったのに、小さいのは齧られました。ちょっと弱ると襲撃されます。多分フグでしょう。キタマクラの姿が見えていたので、それかも。
夕まずめに期待をかけたものの、結局この夜はアタリすら無くお終いになりました。予期したこととはいえ、気分は萎みます。風呂へ行って戻ってビールテイストリキュールを飲んでオヤスミ。
2019年6月6日 (木曜日)
日の出が日々早くなるこの季節の朝は、睡眠時間が削られます。10時頃に眠りに就いて起床が3時だと、5時間睡眠ですから、不足です。なんて言ってられないのは、海っぱたに居るからで、否応無く早朝から勤勉?に釣りをすることになります。
15~12cmの小サバを付けて浮き流しの第1投が3時半頃。同時に竿下の垂らしも出して参戦です。淡々と倦まず弛まず、これしかありません。いつ来るか分からないイカを待ち構えるのには。
4時には空が白み始め、4時半にはすっかり明けて、自然の方も淡々と時を刻みます。海の表面は静かに凪いでいますが、水中を覗くと、小魚達が仲間で群れを作ってあっちこっちへ走り回っています。
索餌をサボれば飢えて死ぬ、厳しい生存を賭けた活動を前に、なんだか申し訳ないような気持ちになります。こっちは遊んでいるだけですから。もちろんリタイア前までは、生存競争して来ましたが。
そうそう、ぼんやりしていられません。前日釣った小サバの活き餌が残りわずかなので、何かを補充しなければなりません。
ここで今釣れる小魚を可能性の高い順に挙げると、小タカベ、小サバ、クロホシイシモチ(orネンブツダイ)、小メジナ、スズメダイ、ミナミハタンポ、キュウセン、小アジ、etc。
さて、本日のメインは何でしょう。小タカベを避ける前提で始めてみると、どうやらクロホシイシモチです。釣り場では金魚と呼ばれることも多いのですが、この金魚には2種が混じることも多く、一般にネンブツダイと思われている魚がクロホシイシモチだったりもします。後述
今日は、ほとんどがクロホシイシモチで、混じったのがネンブツダイとミナミハタンポ各1尾でした。ミナミハタンポも小さいながら群れが居たので、これは面白そうです。平べったいので視認性が良くて、訴求力がクロホシイシモチより良さそうですから。
朝マズメなので、いくらでも釣れます。バケツの収容力を考えて、30尾程度でストップしました。再び暇モード。
海面で時折バチャバチャが見えたので、なんだか分からないままにジグを投げて、上を通したり、底から上げて来てみたりしますが、無反応に終りました。ワカシが回っているらしいので、ボイルはそれだったのかな。
朝食を炊ぎ、山の端から陽が昇り、朝マズメも終わり・・。今朝もイベントはありませんでした。ということで午前の部を終ろうとして竿下垂らしの仕掛けを上げたら、かじられていました。
犯人、否犯魚はどいつだ。前から気になっていた事実が判明しました。かじられた餌付きの仕掛けを再び降ろすと、底から1m程の海底近くで、何やら黒いものが寄って来ました。
そーーっと揚げてくると、黒い物も付いて上がって来ます。やっ、お前だったのか。箱河豚でした。鈍重な姿ながら、フグ類特有の嘴のような硬い前歯で、齧り付きます。コヤツは。
ハコフグは最大40cmにもなると言われているので、まだ小型の部類でしょうが、20cmくらいはありそうな魚体でした。以前に食べたことがありますが、味は忘れました。不味くはなかったと思います。
朝の部を終ったら日照からの避難で 山の公園 に上がりました。木陰に停めた車中で、冷蔵庫の冷水にちょっぴりウィスキーなんぞを垂らして、午前の寝酒です。
目覚めて昼飯、また昼寝。少し開けたサイドドアの隙間から心地良い風が入ってきて、車内温度は26.5℃。天国ですね。アオリイカが釣れない事を気に病み、世をはかなんでこのまま昇天したくなるような・・。
16時から、夜の部のアオリイカの仕掛けを投入です。いつもどおりに、竿下で垂らしと、沖目に投げて浮き流しです。さて、今夜はどうなんですかね。まぁ、単純に期待する時期はとっくに過ぎているので。
浮き流しの1投目に付けた活き餌のミナミハタンポですが、姿だけから良いかもと思ったのですが、上顎が異様に硬くて針付けできません。浅めに唇に掛けて投げたら、回収時には無くなっていました。これを使うなら、背掛けですね。反省。
隣に来たお兄さんが浮きで始めるかたわら、ジグを投げますが、反応は無いようです。しばらく後にその向こうに入った人はベテラン風で、ヤエンの仕度を始めました。
そして薄暮の19時頃、ヤエンの人の竿が曲がりました。ギャフを入れた後も、2度ラインが出て、3度目にようやく揚がりました。なかなかのサイズのようで2kgはありそうな感じでした。
暗くなってしばらくすると右隣の浮きにアタリが出て、取り込んだら、この時期にこんな小さいのが居るの?という200g位の、それでもアオリイカだったようです。
他の人はともかく、反応無しの私は風呂の終了時間が迫ったので、20時半に一旦撤収で終了。この夜も何も起きず。はぁー。
2019年6月7日 (金曜日)
夜中の1時頃にエンジン音で目覚めましたが、耳栓をセットしなおして再入眠。次に目覚めたら3時を回っていたので、直ちに起床して行動開始。第1投入が03:20でした。
エンジン音の主は製氷施設前に停泊中の巻網船団の運搬船でした。前夜の22時頃に入ったのだそうで、そこに陣取っていた3人の釣り人は撤収を余儀なくされたそうです。
調べると、今日は雨マークが9時からに早まったので、それまでの釣りです。アタリの1度も無いままに2日間が終る気配が濃厚です。でも、淡々と時間を消化するだけです。
いつかアタリがあり、いつか揚げる日が来るのでしょう。諦めるのではなく、覚悟の根気です。
かなり沢山釣っておいた活き餌の金魚も残り少なくなってきて、あと数尾。なんとか最後まで間に合いそうでも、その中にはかなりのミニサイズが2尾いるので、これの出番は作りたくないです。ただでさえパワー不足の活き餌なんですから。
この朝は欲張って、エレベーター仕掛けでヒラメ狙いの竿も1本出したので、アオリイカ狙いの竿下の垂らしと浮き流しと合わせると3本出している竿の取り回しに気が抜けません。
日の出時刻を過ぎ、浮きのトップをケミカルライトから日中用に交換して、黙々と続けていた6時前でした。
沖目に浮いていた浮きが軽く沈んだままスーッと左に数メートル動き、続いて手前の岸壁に向かって来ます。これは明らかなアタリです。糸ふけを巻き取りながら待ちます。アオリイカ、しっかり喰えよ。
早アワセはしません。待ちます。トータルで1分も経ったでしょうか。岸壁から数メートルの至近距離ですから、海中の底まで見える場所で沈んだまま止まっていた浮きが、ヌーッと浮きました。
えーっ、浮いちゃあダメでしょう。
それでもしばらく待って、ソーッと聞いてみました。すーーーーー。何の抵抗もなく巻けてしまう仕掛けが見えてくると、何も付いていません。
オーマイガァーッ。活き餌は、影も形もありません。そんな馬鹿な。上顎にしっかり掛けているんだから、外れているってどういうこと??。
まぁ、外れることだって時にはあるんだから、、、そういうことなんですね。
やっぱり掛からなかった。うーーー。
活き餌を外して持って行ってしまったのか、はたまた、その場でペロリと完食したのか。どちらなんでしょうか。大きなアジでは、そんな短時間での完食は無くても、小さな活き餌の金魚(クロホシイシモチ)では、有るのでしょうか。
んー、待ってはいけないんですかー?????
気を取り直し、餌付けして投入。
竿下の活き餌は元気継続。
エレベーターの活き餌も元気継続。
何事も無いままに時が過ぎ、朝も8時を回ると、朝マズメは過去のこと。昼の釣りになってくるので、夜釣りの人は引き上げます。
昨夜右隣の向こうで釣っていた徹夜の人が片付け終わってやって来られ、話をしました。
数が伸びましたかー、と尋ねると。4つ獲りました、とのお返事でした。凄いですねー、から始まった話を要約すると、今シーズン5回の釣行で、0.0.0.1.4杯とのこと。
昨夜から今朝にかけては、アタリ5回で4回掛けて4杯獲ったのだそうです。その前は、4回アタリ2回掛けて1杯獲ったとのこと。フーン、ヤエンってそんな感じなんですか。
ともかく昨夜からの成績が、今期最高だったそうです。毎回オールナイトで夕方から朝までやるんだそうです。今回使ったアジが14尾。釣ったアオリイカが、2キロ級が2杯とその下のサイズが2杯とのこと。
その人はヤエンだけでなく浮き釣りもやるとのことだったので、私の仕掛けを見てもらいました。来る前に作った、フロロカーボンラインを主軸にした物でした。
全然良いんじゃないですか、ていねいな仕事ですねぇ。これで釣れますよ。しいて言えば、活き餌を針掛けするところから上のラインを長めにした方が良いでしょう。
どうしてですか?
なんとなく、ですが。
てなことで、私の仕掛けに問題は無さそうです・・。(絶対とも言えませんが。)
先生お帰りの際には、道具類を洗う水場をお教えして、、またいつかどこかで。
9時半にはポツリポツリと雨粒が落ち始めたので、撤収に掛かりました。竿下の垂らしを上げ、浮き流しを上げ、最後にエレベーターを上げたら、こんなことに。
緑色のラインはコーティングワイヤー |
まだピクピク動いていましたから、喰い付かれたのは直近の揚げる時、又は直前だったようです。この歯形は多分ヒラメでしょう。この状況下では、ほぼ間違いなし。
んー、やっぱり居るんだなー。上げ始めた魚の動きが目に入って、追い食いしたのだとすると、その偶然の遭遇には問題ないけれども、活き餌が隠れて潜んでいたために目に付かなかったのだとすると、問題ありです。
ちょっと、エレベーターの仕掛けも、一ひねり考えなくてはいけないようです。これも経験値の一つですから、大事にします。
片付け終わる頃には本格的にパラパラ降ってきて、グッドタイミングでした。またもや釣果無しのボウズ。夜朝夜朝と4回やってアタリ1回とは悲しい限りですが、それが現実です。この現実からスタートします。
釣りというのは、耐えて学ぶをエンドレスで繰り返しながら高みに昇って行くんでしょうか。なんだか、道を究めるという感じてすね。
それにしても、私の地元にはアオリイカは居ないので、片道200km強走って伊豆か志摩か越前かへ行かなければならないので、チョットしんどいことです。でも、ネバーギブアップ。
まさしく今日梅雨入りした太平洋側が無理だとすると、次回は越前か。それとも秋のシーズンになってしまうのか。
西伊豆・戸田湾でのアオリイカ(&ヒラメ)泳がせ釣りの総括
1. アオリイカ泳がせ釣り(竿下垂らし&浮き流し)
アオリイカでただ1度のアタリが釣果に結びつかなかった原因は、2つ考えられます。その一は、針掛からない仕掛けの拙さです。イカが活き餌を抱いて引いた時に自動で掛からない垂下式の仕掛け を使っていたのですから、どこかのタイミングでアワセなければならないのに、そのタイミングが分からなかったこと。これに関係する、その二は、活き餌が小さくイカが大きいので、早々に食べ尽くされてしまう。その辺りを考えると、やはり小さい活き餌は不利です。その不利をどう克服するのか。大きな問題ですが、活きアジを買って済ませるという選択だけはしません。
今回釣り場で千葉在住の人から聞いた話です。伊豆半島より近い房総半島にもアオリイカは居るが、活き餌のアジが売られていないので伊豆へ来る、とのことでした。私なら、当然のこととして、現地調達の活き餌でチャレンジします、難しくても。
アオリイカの活き餌に雑魚の小魚を使う方法 を本気で考えてみましょう。これで買いアジ並の釣果が出せるようになったら、ノーベル賞は無理でも、相当の価値を生むでしょう。
2. ヒラメ狙いのエレベーター釣り
ヒラメ狙いのエレベーターは、泳層に活き餌が泳ぐよう調整する必要がありそうです。今までは多分、末端ではナイロンラインが底を這い、活き餌が底まで沈んでゴロタ石や海藻の中に隠れていた可能性があります。狙う棚は底から0.3~1.0mのはずですから、どうやってその位置にキープして自由に泳がせるか、考えましょう。これもなかなか厄介なことになりそうですが。
ネンブツダイ と クロホシイシモチ
海金魚とは誰が言い出したのか、たしかに小さくて赤いので、金魚と言われればそんな気もします。主にはこの2種が居ますが、並べて比べれば分かり易いです。下がネンブツダイで、上がクロホシイシモチです。
上から見ても、比べれば分かります。真ん中がネンブツダイで、左右がクロホシイシモチです。
そんなこと知ってどうするのって、釣り場では魚の名前を知っているだけでも、大きな顔ができますよね。知るは楽しみ也、とも言うでしょう。
味の違いは、んー、あまりないように思うのですが。クロホシイシモチの味 は確かめたので言えますが、ネンブツダイのほうはまたの機会に。
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