釣り用の"魚の餌箱(ダイソー)"を改良する


釣りで使う魚の餌にはいろいろありますが、イソメなどの蠕虫類やオキアミ等の海老類、貝類などの刺し(付け)餌は鮮度低下が釣果低下に直結します。

釣り餌の鮮度を落とさないためには、プラスチック製の餌箱でなく木製の餌箱が良いことは周知の事実です。でも、お値段が・・。

調べてみると 木製エサ箱A 小 という通販最安値の物でも730円します。造りは悪くないように見えますが、どうなんでしょうか。

以前には、ホームセンターで桐材を買ってきて、完全自作したこともあります。が、箱物は手間が掛かりますし、材料代も意外に掛かります。

先日、もう使わないと思い、それを息子にお下げ渡ししてしまったのです。と、途端に必要になりました。思い立って、餌釣りをすることになったのです。

木製の釣り用餌箱が100円ショップにもあることは、以前から知っていました。ただし、私には用がないと思っていたのでスルーしていましたが、自作を断念して先日買いました。

購入時-内部

素材は松との表示でしたが、日本の松とは全く異なる材質です。餌箱はベトナム製の商品ですが、木材の産地はまた別かもしれません。(底面だけは合板です。)

日本の主要な松(アカマツ、クロマツ)は脂気が有って硬いのですが、この松は柔らかくて桐に似た材質です。桐ほど滑らかで均質ではなく、日本の安価なスギ同等以下の物です。松ではなく竹か梅か。

しかし、一応は完成品で即使用可能な箱物が108円なんですから、文句は言えません。金属の隠し釘や竹釘も使われていて、それなりの工作ですから。

購入時-横面

買って帰ってチェックしてみると、いくつか難点要改良点が見つかりました。

1. 蓋が寸足らずで、指が掛からず開けにくい。
2. 仕上げが雑(切りっぱなし)で、水を吸うと膨潤して開かなくなりそう。
3. 安全柵パイプへの取り付け対策が必要。(釣り場の個別条件による)
4. 遮熱対策が必用。(かな)
5. 接着が弱そうなので、補強が必要。
6. その他の付帯物の取付が必要。


餌箱の改良作業


1. 本体箱側を削って、蓋に指が掛かるようにする。
2. 周囲全体と同時に、蓋の側面をサンドペーパーで研磨する。
3. パイプへ脱着できるように、ゴムバンドを取り付ける。
4. 上面のみ白で塗装する。
5. 接着主要部分に瞬間接着剤を流し込んで、接着を補強する。
6. 実釣の際に必用な物を掛けられるように、フックを付ける。

材質が良くないので慎重に扱い、割れが発生しないように気を遣いました。でも、軟材ゆえに加工は楽でした。

材料のビスやボルト、針金は全てステンレス製です。ゴムバンドは、先日作った 丸パイプ用竿受け でも使ったモビロンバンドです。

塗装前

出来上がってみると、購入時とはかなり趣が変わりました。やはり手を掛けただけのことはあります。

塗装後

こうなると、元は108円でも愛着が沸くので、使い捨てになどできません。物を大切にするようになるのも、DIYの効果ですか。

100円ショップの物は、使い捨て文化の象徴のように見えますが、実は使う人次第なんですね。

昔は「1円を笑う者は1円に泣く」と言ったものですが、今時は「100円を笑う者は100円に泣く」でしょう。100円は、カロリーだけでみるなら、人が必要とする一食分以上の食料をあがなえる金額なのですから。


改良整備の終った餌箱を持って、来週は福井県への釣行を計画をしていますが、今回は 酷暑で逃げ帰った前回 みたいにはならないですよね、ね、。

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