車中泊に持参する調理済み食品の基本
車中泊の料理といっても、年齢、人数、好み、・・・考えるべき要素が多すぎますが、やはり何事も基本は大事です。
と言っても、毎食作ることまではせず、家で作って持参した調理済み食品を、車載冷蔵庫から出して食べるというケースが多いです。家のキッチンでは自分で普通にできる調理が、旅先では困難なことが多いからです。
キャンプが目的の車中泊の人は旅先で楽しく調理されるのだと思いますが、私のように別に目的(釣り)を持って旅していると、どちらかというと作るのは避けたいのです。車中泊では、衣食住のすべてをリアルタイムで考えなければならないのですから。
食事は生きる基本の健康にかかわりますが、1泊2泊の旅なら栄養バランスを気にする必要もあまり無いのでしょう。それが少し長くなってくると栄養の片寄りが気になるだけでなく、口が治まりませんから、自分の味を持参します。
車中泊に持参する調理済み食品の日保ち
私が家で作って車載冷蔵庫で持参する調理済み食品の日保ちの目安はおよそ1週間で、その判断は自分の五感に依ります。飲食と製造で食品に関係する仕事を長くしてきたので、ある程度の知識はあります。
食品管理の常識(腐敗細菌を付けない、増やさない)として、初発菌数の多寡も日保ちに影響しますから、作った後の料理は粗熱が取れたらすぐに冷蔵庫で冷やしてから、保蔵することが大事です。
それとともに温度管理は重要で、0℃前後の氷温帯なら加熱調理済みの食品は1週間以上大丈夫な物もありますが、温度設定を上げた+10℃(開閉の頻繁な夏の家庭の冷蔵庫)に近くなると、かなり短くなります。
ただ、家庭の冷蔵庫なら低い温度設定のまま維持することが、電気容量的には可能ですが、車中泊の独立電源(太陽光発電やエンジン発電機)の場合には制約があるので、冷蔵庫内温度が上がることもあります。
キャンピングカーに積まれる 車載冷蔵庫 は、実例を見ると40L位が大きい方のようです。小さい冷蔵庫はたくさんありますが、実用的な下限は20L位でしょうか。
そうなると、収容される食品も自ずと限られます。どうしても冷やしたい飲み物、水分が多くて腐敗しやすいタンパク質系食品等が主体になるはずです。
現代は魚よりも肉類が好まれて必須になっていますから、調理済みの肉類を持参食品に加える際の参考を記します。
冷蔵庫内の温度では、肉類の脂肪は白く固化しているのが普通です。加熱すると融けて透明になりますが、その温度が融点で、羊肉(47℃)牛肉(45℃)>豚肉(38℃)>鶏肉(37℃)の順で高いのです。
その融点が高いほど消化吸収の際の負担が大きいとも想像できますから、冷蔵保存している肉料理を食べる場合に、羊肉や牛肉は温めて食べる方が良いでしょう。
車中泊に持参する調理済み食品の再加熱
暑い時期は冷たいままの物を食べても苦になりませんが、寒い時期に冷蔵庫から出したものをそのまま食べるのはお勧めできません。不味いだけでなく、体温を奪う結果として免疫力を下げるからです。
温め方にはいろいろありますが、電子レンジが無い前提で考えます。
1. 常温+太陽熱
陽の当たる車のダッシュボードに置いておくだけです。原始的な方法で手間は不要で時間がかかります。時々位置を変えて、下からの熱を有効に受けます。走行中は違法行為のようですから、ご注意を!!。
2. カセットガスコンロの火でボイル
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寒い時期には、食事の際に暖かいみそ汁やお茶などの飲み物が欲しくなるので、お湯を沸かします。その時に、食品容器ごとボイル(湯煎に)して温めると熱のロスがありません。お湯が残ったら ポット で保存。安全と熱効率(伝導)から見て、弱火で時間をかけるのがお勧めです。
3. 鍋で直接加熱
これも再加熱の一法ですが、あとの片づけを考えると、車中泊では避けたい方法です。もちろんイチから調理するなら、これです。
車中泊に持参する調理済み食品の容器
旅先ではゴミを捨てることができない場所が多く、持ち帰りを考えると、重ねることで車内の保管場所を節約できます。そのために、私は調理済み食品の保存には、主に市販のヨーグルト容器をリユースで使います。
この容器は素材がPE+PPのようで、実用上でボイル(100℃)による変形はありませんから、耐熱温度内で 安全 と推定しています。
その他に(チャック付き)ビニール袋も使用して、ゴミがかさばるのを避けます。
自由と引き換えに不便さも甘受する車中泊の旅では、食べることも大きな要素ですから、工夫して楽しみたいものです。
車中泊の旅のメニュー → 車中泊に持参する調理済み食品
冷蔵庫がこれからの人に → 車中泊用冷蔵庫の選び方
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