磯竿 プロスペック磯KW遠投/宇崎日新 推し

宇崎日新 プロスペック磯KW遠投

遠投磯竿の中では地味で異色ながら、その存在感が大きいのが、この 宇崎日新プロスペック磯KW遠投 です。他に代わるもののない特徴は、磯竿でありながら、PEラインを安心して使えることです。

その訳は、ラインの触れるガイドすべてに "ステンレスフレームSICガイド/KM&KWMガイド" を装着していることです。トップガイドにSICガイドを使用したロッドは数多くありますが、オールSICガイドのロッドはかなり限られます。

ルアーロッドではPEラインを使用することが多いので、ハイエンドのロッドではオールSICガイドも珍しくはありません。これに対して、磯竿はNYラインを使用することが多いので、高価なSICガイドはあまり使われず、"宇崎日新プロスペック磯KW遠投"は珍しい存在です。

ガイドだけでなく、販売価格を下げるために、カーボン含有率を下げたことも特徴になっています。結果として、反発力は低めで粘りのある柔らかい竿に仕上がっています。

実際に4号の竿を曲げてみての実感は、カーボンなら3号相当ではないかと感じます。プロスペック磯KW遠投4-360の仕様は、カーボン含有率=55%で、錘負荷7〜10号です。

比較対象品として 浜田商会 CBハービット磯遠投 3-360 を見ると、カーボン含有率=95%で、適合鉛:5〜10号 ですから、ほぼ同等の硬さでしょう。この竿もブランクスは悪くないと思いますが、肝心のガイドがSICではないので・・。ナイロンラインを使うなら、これの 4-360 が良いですね。安いし使えそうです。

ロッドの選択は色々な要素で決めることになるので、人それぞれです。今回の私の選択基準は、「71歳の現有体力で十分に曲げて飛ばせること」でした。

若い時は 4-540 の遠投磯竿を振り回しましたが、十分に曲げられず、かなりの腕力を要するものだと知りました。その後 4-450 に換えましたが、それでも十分に曲がったとは思えませんでした。

宇崎日新 プロスペック磯KW4号遠投3604

そして今回入手したのが、宇崎日新 プロスペック 磯KW 4号遠投 3604 です。約半分がグラスでありながらフルカーボンに比べても遜色ない軽さで、3.6mだから、たったの190gしかありません。ただし、粘りがあるから折れにくいグラスとはいうものの、正直言って不安があります。

この竿は主に パン粉投げサビキ釣り で使う予定なので、スペックの錘負荷7〜10号が気がかりです。実際には下オモリ(10号以上)のロケットカゴ仕掛け一式を飛ばすのですから、ロッドにはかなりの負荷がかかります。過去に竿を折ったことはありませんが、初めての折損事故になるのかどうか。

とにかく、この短竿なら老体にムチ打って全力を出せば、おそらくベリーが限界近くまで曲がることと思います。この曲がりが飛距離を出す原動力なのだそうですから、十分に曲げて遠投限界に挑戦です。

ちなみに、ルアーロッドも考えました。長さは11ftまではありますが、オールsicガイドのロッドが容易に見つからないことと、大物用になるために調子が磯竿とは異り、硬いのが難点です。もちろん価格も高そうですし。

釣り竿探しも、少しばかり条件が難しくなると難渋しますが、それでも全sicガイドが譲れないのは、高切れ に懲りたからです。

安価な竿に使われているハードガイドは傷つきやすく、知らない内にできた傷がPEラインをあっけなく切ります。高切れは、ラインが短くなるだけでなく、仕掛け一式を失うことになり、被害甚大です。

ガイドの補修もトップガイドだけなら リペアキット で簡単に交換できますが、振出竿の中間のガイドの交換は容易ではないので、その竿でPEラインを使うことは断念しました。小さな傷なら普通のNYモノフィラメントであれば、使えなくはありません。

全てのガイド(リング)を新品に交換するには、安ロッドを買うくらいの費用とかなりの手間がかかることから、以後PEラインには、高切れ対策で最低でもトップガイドはSICガイド仕様のロッドを使うことにしました。

さて、今回の宇崎日新のロッドは全sicガイドですから、耐久性に期待し、とりあえずガイドの心配はしないことにしますが、ブランクスの強度、これは要テストです。

実釣のまえに行った、投げテスト は別記事に。

余談ですが、この竿には秘めたる目的があります。それは、緊急時にジグを投げることです。磯の遠投竿でも、長くて重い竿、例えば 4-540の磯竿 でジグを投げるのは、不可能ではないものの、現実的とは言い難いです。

その点、3.6m(12ft)で190gのこの竿なら、突然目の前に青物のナブラが立った時、仕掛けを外してジグに変えるだけで、十分に対処できるでしょう。今までは、青物を想定する時にはジギングロッドを脇に置いていましたが、もう不要です。

正直のところ今回の竿は私にとっては安い竿ではありませんが、1本2役と考えれば、十分に価値があります。そんなことからも、このロッドを推すことにしました。

ガイドに傷が付かなければ、折らない限り、自分より長生きするかもしれません。そうなったら、息子か孫が使ってくれるでしょう。その前に、自分でたくさん釣らねば。

その釣果は → プロスペック磯KW遠投4-360での釣果(準備中)

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