パン粉コマセ投げサビキ釣りの実力

パン粉投げサビキ釣りin越前漁港
パン粉をコマセにした投げサビキ釣りは、遠投ができて大アジが釣れる、手返しが早い、餌の管理が楽でコストが低い、と利点の多い釣法です。唯一の難点は、専用のコマセカゴと充填器具が市販されていないことです。

私がドライパン粉をコマセにしてアジを釣ろうとしたのは、車中泊の必要からでした。初めての釣果 を得てから何度かの実釣を経て、想定以上の効果を感じているので、ここでシェアします。

私の地元では投げサビキのアジ釣りができないために、はるばる250kmも走って行く越前漁港は、常時は無理でも、アジの回遊が少なくないので、アジ釣りには恵まれています。

といっても、確実性の高い時間帯は朝マズメの一時間以内という日が多いので、数釣り自慢したい人には向きません。(日中~夕マズメも粘れば回遊のある日もあります)

今回の釣行の長寸マアジ 27㎝
越前漁港で釣れるマアジの型は、この時は15~20cmがアベレージサイズで、20~30cmが少し混じりました。

さて、今回の結果。いずれも、早朝のマズメ時、正味1~50分の結果です。

2022.10.27 (中潮)  4尾 出遅れて短時間
              .28 (中潮) 12尾 活かしに手間取り
              .29 (中潮) 30尾 この日以降は本気で数釣り
              .30 (中潮) 23尾 マルアジ1尾混じり
              .31 (小潮) 14尾 タックル事故で時間ロス
          11.01 (小潮)   3尾 回遊2回のみ
              .02 (小潮)   1尾 回遊1回のみ
              .03 (長潮)   2尾 回遊1回のみ

釣れた魚の扱い方次第で数は増減します。数重視の日には、普通にアミコマセを使う他の人とのアタリの出方に、差は無かったです。

大と小を除いた中(20~15㎝)サイズ 2022.10.29
というか、10/29.30両日は、少なくとも両隣のアミコマセ使用の人以上の結果でした。

なぜそうだったかの原因は、手返し重視の結果なのか、自作サバ皮サビキ が良かったのか、はたまた技量の差なのか。それらの要因の総和の結果なので、パン粉の効果だけを判断するのは困難です。

そもそも、マズメ時にスイッチオンのアジの群れが来れば、コマセ無しのサビキで釣れることも普通にありますから。

それでも思うことは、アジの目の前にアカアミとパン粉を置いたら、おそらくはアミを優先して捕食するように思います。

それではなぜ同等に釣れるのか推測すると、一か所に同時にアミとパン粉があるわけではないので、どちらもアジに見つけられさえすれば同等の効果がある、と考えます。

このパン粉サビキ鯵釣りは、おそらくパン粉用のカゴの市販品が無いようなので、実行している人もほとんどないでしょう。こませカゴの自作 は少しばかり厄介ですが、自作派の人には難しくないでしょう。

パン粉サビキ釣り向きのサビキ

パン粉の色合いに近く、天然素材であるという理由で、私は 自作のサバ皮サビキ を使ってきましたが、市販のピンクスキンサビキも今回試してみました。ピンクサビキの6本針の内、1本おきに3本を自作のサバ皮サビキに交換して使いました。

ピンクスキン+サバ皮 サビキ仕掛け
針の位置を無視して2022.10.31にテストしたら、釣果総数14尾の内、サバ皮が9尾に対して、ピンクスキンが4尾でした。

たった一度のテスト結果の信頼性には疑問がありますが、有意な差のように思えます。パン粉の色合いに似ているので、同じスキンならピンクより白の方が効果的にも思えます。また折を見て試してみます。

市販の安価な 白スキンサビキ で間に合うなら、サビキ自作の手間が不要になりますから、劇的に安直で楽になります。

ただ、自分としては、サビキ釣りはサビキ次第で釣果が大きく変わるように思います。なぜなら、寄せるだけでなく喰わせなければならないからです。

そのサビキの要素としてのパーツは、主たる スキン魚皮 だけでなく、フラッシャービーズ 等です。枝素となる ハリス の材質や太さも大事です。

これらの組み合わせはほぼ無限ですから、目的に応じて最良の組み合わせで臨むのが正しいはずです。ただ、多種多様な物を使い分けることは現実的ではないので、複数の針であることを活かして、一つのサビキ仕掛けの中で、バリエーションを実現するのが良いと考えます。サイズだけは、種類が必要でしょうが。

パン粉サビキ釣りの長所と短所

<長所> は冒頭にも記した通り、遠投ができて大アジが釣れる、手返しが早い、餌の管理が楽でコストが低いことです。

1時間当たりの 乾燥パン粉使用量は約180gなので、およそ100円です。(無料の米糠が手に入るなら、増量材として使うのも良いでしょう。) アミ粉入パン粉 も手に入ります。

<短所> は、これも冒頭に記しましたが、釣法が普及していないので、専用の コマセカゴ充填器具 が市販されていないので、自作することになります。

釣り場の保全

越前漁港の夕景
今回の釣行は、特に日程を限らず、無計画に訪れました。私のブログのせいとは思えませんが、行く度に車中泊釣りの人が増えているように感じます。

現地で仲良くなるのは結構ですが、同好の士が集まる結果、駐車場にテーブルを拡げて宴会をしている様を見ると、いずれ「車中泊禁止」の掲示が出そうで心配です。

釣り場も、もともとが黙認(禁止看板あり)の場所では、いつ締め出されても文句は言えません。一旦本気の禁止になれば、再び黙認に戻ることはないでしょう。

地元住民の目や思いに気配りしないと、また釣り場を失いそうです。いったいどうすればいいのか、悩みは深いです。


補記 マアジが釣れたので、小さ目を選んでアオリイカを狙った活き餌泳がせの浮き釣りを試みましたが、私には釣果無し。他の釣り人は、ヤエン釣りで多数、浮き釣りでポツポツ。エギングで少々の釣果でした。

エギングで釣れたアオリイカ 2022.11.03.0647
面白かったのは、小メジナと多数湧いていた小アイゴでも浮き釣りの釣果が見られたことです。

アイゴの活き餌で釣れたアオリイカ
型の小さい秋のアオリイカにも、大勢の釣り人が入れ代わり立ち代わりやって来るのを見ると、人気の高さが分かります。でも、いま子イカを釣られてしまうと、春の親イカが少なくなるんですよねぇ。釣れなかったヒガミ、かな。

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