パン粉サビキ釣りで尺アジが釣れる?
9寸のマアジ |
どこでも釣れるように思うマアジですが、それは豆アジ、小アジから20㎝程度の物まで。もとより型に関わらず美味な真鯵ですが、釣り人なら尺アジを狙うのは自然なことです。
日中でも釣れることが多い小アジに対して、良型のアジは、場所や時期にもよりますが、ショアでは朝夕のマズメ時に限って回遊し釣れることが多いものです。
概して日本海側にマアジは多く、太平洋側ではマアジは少ないうえに、マルアジ、メアジ、アカアジが混じります。ゆえに、マアジの大型をショアから釣ろうとするのなら、日本海に向かうのが早道です。
釣り方は、近年はアジングと称するルアー釣りも盛んに行われるようになっていますが、やはり釣果では餌釣りに分があるようです。
餌釣りにも地方色はありますが、足元の小アジ釣りを別にすると、昨今はどこでも"投げサビキ釣り"が主流のようです。
市販のサビキ仕掛けの上か下にコマセカゴを付けて、遊動浮きをセットして投げ込みます。アミコマセを使うのが定番で、コマセ無しのサビキ仕掛けだけ、あるいはアミ以外のコマセで釣る人は極めて少ないと思います。
言うまでもなく、ほぼ皆がアミこませを使うのは、効果絶大だからです。最近では、手を汚さずにカゴに入れられるチューブ入りの物や、臭わない、腐りにくい物など、便利な物 も市販されています。
そんなことを知りながらも、私はアミコマセを使いません。その訳は、、、上記の加工アミは高価だから。そして未加工冷凍アミは、腐り易いから。
要するに常識を疑うケチ なだけです。ではなく、車中泊の車を汚したり、臭いを付けたくないのです、絶対に。
私は住所地近くにアジ釣り場がないために、遠征でしかアジ釣りをしませんが、1年ぶりに行った越前漁港での釣り記録を基に、パン粉サビキ釣り をシェアします。
今回の旅釣りは、福井県の 越前漁港 で10/24~29の正味5日間、ほぼ朝マズメの短時間だけの釣りでした。
2021.10.24 (日)
通りすがりに敦賀新港に寄ってみましたが、日曜の午後とあって、ほぼ隙間なしに釣り人が居て、見学だけで終わりました。
2021.10.25 (月)~2021.10.27 (水)
転落防止柵にぶら下げてあるのが "パン粉注入器" |
朝6時前から、前年の実釣経験で藻の少ないと思われる場所で、錘を底に付けてフロート内蔵カゴでサビキ仕掛けを立てて、底付近を狙いました。1時間と少しで陽が昇って終了。結果はあっさりと鯵ボウズ。
10/26に、チャリコ(マダイの幼魚)を1尾リリースしました。この朝まではパン粉コマセに市販の ハゲ皮サビキ4号 を使用していました。
2021.10.28 (木)
4日連続のボウズを避けるために、前日の朝釣れていた場所に5時前に入りました。前日の当りタナが5m前後と聞いていたので、下からオモリ、サビキ仕掛け、フロート無しカゴ、中通しウキ、で臨みました。
前日までの市販ハゲ皮4号サビキは幹糸が1.5号と細いため、この日の浮き仕掛けの投入には耐えられない(オモリ=12号)ので、自作のサバ皮サビキ(幹糸フロロ5号/枝素フロロ1.75号/小あじ針胴打ち7号針)に替えました。
かろうじて浮きが見える5時半頃から投入を始め、第1号は6時の広報チャイム直後に来ました。
これが27㎝で、尺まであと1寸と残念でした。その後1尾追加し、この日は7時頃の納竿までに2尾のマアジが釣れました。
たった2尾でしたが、お隣のアミコマセ使いのベテラン氏が3尾だったので、まずまずの結果だったと思います。貧果には違いありませんが。
翌朝も継続の予定だったので、この日の2尾は活け越すことにして、活かしバケツ を海に預けました。
日中あまりに暇なので夕マズメも試してみましたが、反応は皆無。地元の人の話でも、この時期のこの場所では、マアジは朝マズメの短時間しか釣れない、とのことでした。
2021.10.29 (金)
外道のフグがこの日の初当り |
前日より早い5時から、ケミカルライトを付けたウキの夜釣りスタイルで開始しましたが、マアジの釣れ始めは、右隣で暗い内に1尾揚がった以外、やはり薄明からでした。
30分ほどの集中タイムを中心に、1時間ほどの間で、私がマアジ7尾、隣のアミコマセ使いのベテラン氏が9尾でした。
ということで、車中泊6日がかりの釣果としてはとても寂しいものでしたが、意味深い釣りになりました。いよいよ、アジの数と型を求める道筋がつきましたから、これからは常備のパン粉と道具一式で、いつでもどこでもマアジ、尺アジを狙えます。Go to !
実釣での気付き in 越前漁港
・前回は底で釣れたのでそれに倣ったのですが、今回は中層(繁茂した海藻のすぐ上辺り)で釣れました。とにかく遊泳タナに仕掛けを置くことが何より大事、ですね。タナに関しては人まね第一ですか。
・喰いの立つ朝マズメの短時間では、場所によってはコマセは必須条件ではないのかもしれません。昔々、直江津港 内どこでも釣りができた時代に、足元でコマセ無しのサビキ仕掛けでマアジの良型を釣っているのを見たことがあります。聞けば、「朝はココを通る」とのことでした。ただし、コマセには足止め効果もあるので、コマセ無しで数が伸びるとは思いにくいですが。
・コマセにパン粉を使う場合、アミと同等までは無理かもしれませんが、近いくらいの釣果は上げられることが、今回実証できました。
パン粉コマセ釣りのコマセカゴ
私が自作して使っている物は2種類です。浮き仕掛けでサビキ仕掛けの上に位置させるフロート無しの物と、底からサビキ仕掛けを立てた上に位置するフロート内蔵型の物です。
いずれも、市販の ロケットカゴ を改造したもので、水中でパン粉をポロポロと放出する 調整弁 が重要パーツです。
興味のあるDIY派の人は、作り方をご覧ください。コマセの管理と釣りコストが革命的に楽になります。
そうそう、パン粉の注入器も紹介しておきます。ハチミツ1kg入りの容器の先端を切り詰めて、口径を内側から限界までドリルで拡げ、首に針金細工でフックを付けてあります。
釣り場にもよりますが、注入の度にしゃがみ込む必要がなくなるので楽です。こんな物は市販品が無いので、作るしかありません。
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