釣り場の水温を測る 2/3
海中デジタル水温計を自作
安価な物ですが、本記事を参考にして作る方は多くないと想像できますし、作ろうとする人はDIYの経験者でしょうから、ヒント程度に簡単に記します。
作り方の基本は、デジタル温度計の本体とセンサー部をつなぐコードを切断し、間に10mの電線を入れて延長することです。接続部の防水が重要で、自己融着テープを使います。後はプローブを沈めるためのサビない錘になる物をセンサー近くに留め、コードの任意の位置に浮力体を付けます。
今回の自作では、錘(5号相当)を兼ねた銅管の中にプローブを収めて、電線で直に吊下げて使用する構造としました。
なお、本体とケーブルをつなぐケーブルを改造して10mの物に交換したら、温度指示値が狂いました。
初期
コード交換後
コード延長した方が、1.6℃ほど高く表示するようになりました。これは、ネットの参考情報によると、「ケーブルを延長すると、ケーブル抵抗値増大によりセンサ(変換器)に加わる電圧(印加電圧)が低下するため」だそうです。
そのままでは使えないので、補正の指標を求めます。
実際の現場で使用する際の温度は、15~30℃程度なので、そのあたりの温度範囲で両者の差を見てみます。
A = 初期型 B = 改造後 |
2者の差のバラツキはコンマ以下の数値なので、単純平均を採用することにします。つまり、改造後の指示値から-1.8します。それに加えて、そもそもの指示値が氷水(0.0℃)の測定時に+0.7℃を示すので、この分も合わせて引くと、指示値-2.5℃が真正推定値ということになります。
右のカップ内の水温は読み替えて20.0℃とする |
釣り場で水温を測る場合には、棒状ガラス水温計 を使うことが多いと思いますが、手持ちなら読み取りまでのタイムラグによる誤差が小さいのであまり問題になりませんが、ロープで吊るして深い位置を測ろうとすると、読み取るまでの間に温度が変わってしまい、誤差が大きくなって使えません。
デジタル温度計 ではセンサーのコード長さが3m程度の物はありますが、コードの長さ不足を感じたので、安価に自作しました。常用でないなら、こんな物でも使えるように思います。
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