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8月, 2025の投稿を表示しています

釣りをするなら大きな商港が良い

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室蘭港の釣り場 ショアの釣り場には各種の条件(規制や釣りのし易さ)に違いがあり、釣法の自由度や混雑具合も異なります。釣り場の選択は、釣果だけでなく満足度にも影響するので、大事です。 日頃、何気なく、習慣的に、あるいは釣果情報に釣られて釣り場選びをすることが多いはずですが、ここでは基本に立ち返って考えてみます。合理的な自分流を作ることは釣果アップにもにもつながるので、有意義です。 釣り場選びの基本4条件 1. 釣り対象魚の存在  魚が居ることが釣り成立の基本なので、魚が居る場所を探すとともに、希望(想定)外の対象魚種への釣法を学ぶことも必要です。 2. 釣り場としての安全性  落水事故のような何かが起きた時、自力で復活できるかどうか。救助用ハシゴや斜路の位置確認が必要です。 3. 釣り規制の有無・・公的規制と私的規制  公的な釣り規制は従うのが当然です。周知されていることが多いので、公認もしくは黙認されている範囲内で場所を利用することになります。  私的規制は、いわゆるローカルルールであったり、常連の仕切りだったりと、複雑です。事前に知る術が無ければ現地で尋ねるしかありません。どこまで守るかは、個人の常識的裁量によります。 4. 釣りスペースの有無  釣り座を構えるにあたり、机上調査では発見できない係船ロープや着岸中の船舶、その他の障害物が、現場に無いこと。 釣果の得やすい釣り場の4条件 1. 水深が深い事  昼間の浅い海には、稚魚は居ますが成魚は寄りにくいです。大型の外航船が接岸するような水深があると、日中でも大魚が寄る可能性があります。 2. 潮通しが良い事  酸素供給量が多いために、食物連鎖下位のプランクトンや仔魚が多く、それらを捕食する上位の魚が集まる可能性が高いです。 3. 釣り場が空いている事  混まない釣り場では、制約無く思い通りの自由な釣りが展開できます。 4. 交通至便である事  釣り場の理想は、車横付けです。ロスタイムを減らして、実釣時間を増やせます。体力の消耗も最低限にできるので、頑張れます。トイレや水場などの付帯設備が近い事も望まれます。 根室港の釣り場 総合的に見た好条件の釣り場 前記の合計8条件を一つでも多く満たす釣り場が、良い釣り場と言えるでしょう。 対象魚種や季節によって変わることは当然ですが、これらの条件を勘案して釣り場を選ぶとどんな...

釣り場としての大規模港湾 in 北海道

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北海道内12ヶ所の 国際拠点港湾 (室蘭港、苫小牧港) と  重要港湾 (稚内港、函館港、小樽港、釧路港、留萌港、根室港、網走港、十勝港、石狩湾新港、紋別港) での実地見聞と実釣記録を元に、それら商港の  釣り場としての価値  を道外者の目で紹介します。 踏査期間は2025年6月23日から同年7月22日の間です。 函館港 2025.06.23 函館港の釣りのできる岸壁の中で、期待値の高さから言うと、 港町埠頭 と 中央埠頭 が良いようです。 ただし、海岸町船だまりと函館ドック奥の埠頭以外は、夜間閉鎖になります。夏場は日の出が早く、日の入りが遅いので、朝夕のマズメ時の釣りをしようとすると、夜間閉鎖は致命的とも言えます。 港町埠頭 in 函館港 港町埠頭  は、夏場の日曜日に限り、午前4時に開放されると聞きました。 港内あちこちを見て歩きましたが、前日の実見では、釣り人と釣果(中小サバ)の多いのは、 港町埠頭  と  函館どっく北埠頭  でした。 他の釣り物を尋ねてみましたが、この時期はコンナモンだそうです。別の場所で投げ釣りで底物を狙っている人に聞くと、釣れればアブラコかホッケかだが、過去2回連続ボウズだと。 現地調査の結果、この函館での実釣は、 海岸町船だまり  で未明からジグサビキでサバ・イワシ狙いとブッコミ釣りの二刀流で臨むことにしました。 海岸町船だまり in 函館港 結果は、かすかなアタリが二刀流のどちらにも一度ずつありましたが、どちらも掛からず。たった一人の場所を選んだのが間違いだったのか。 明るくなってから前日釣れ盛っていた 港町埠頭 に移動し、竿下のサビキ釣りにトライしました。大型客船も接岸できる水深があるので、釣り場としては申し分ありません。 港町埠頭で釣り 結果は、初めはタナもサビキも合わずに空振りしましたが、タナを水面下2m位まで浅くし、サビキを 自作品 (針8号・ハリス4号サバ皮)から、 市販品 (針5号・ハリス1号ピンクスキン)に替えてからは、順調に竿が曲がりました。 ただし、サバは痩せた中小サイズ、マイワシは激ヤセの中羽で、食味より釣味優先になりましたが、時期外れのようなので仕方ありません。 朝からずっと釣れ続いていたようですが、その理由は、釣り人...

クロガシラカレイの味/北海道・根室市での釣果

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根室港での投げ釣りで釣ったクロガシラカレイ 2025.07.03 カレイは日本人の食卓には珍しい物ではないと思い込んでいるのですが、実際はどうなのでしょうか。煮付けることが多いカレイなので、若い人には馴染まない魚なのかもしれません。 珍しくないと言いながら、私はカレイを釣ることがほとんどありません。地元の浜名湖には少しは居るようですが、冬の魚であることと数釣れる魚ではないので、本気で挑む気になれません。餌とする虫餌(ぜん虫類)が苦手(アレルギー)というのも一因です。 地元のスーパーに並ぶカレイは、ほとんどが輸入物の冷凍臭が気になる切身(コガネカレイ)です。味的にも魅力が薄いので、買うこともありません。なので、我家の食卓にカレイが載ることも、最近はほとんど無かったのです。 国内では東北や日本海ではまとまった漁獲もあるようですが、何といってもカレイ類が豊富なのは北海道です。 釧路のスーパーで見かけたカレイの鮮魚が1枚95円也。浅羽かれい、砂かれい、宗八かれい、みんな同じ値段というのが、へぇーーでした。 釣る気が失せる価格で、そっくり買い占めて持ちかえりたくなります。 私は静岡県・遠州住まいのカレイの素人ですから、種ごとの味や調理法も知らないのと、持ちかえる 冷凍容量 が限られるのでできませんでした。 カレイの雑談は終わりにして、釣果の料理です。直近の 北海道への旅釣り で釣ったカレイは、冒頭の写真のクロガシラガレイ(黒頭鰈)です。子持ちの時期は4~5月なので産卵後でしたが、身の厚さに驚きました。 釣り上げた魚を活〆してヘッドレスにしたものを、ビニール袋の中で脱気したうえで料理酒に浸してひと晩冷蔵で寝かし、翌日冷凍して持ち帰りました。 煮付け   丸ごと煮付けにするには大きかった(ヘッドレスで200g↑/尾)ので、1尾を二つ切りにしてごく普通に煮ました。 生では硬かった皮も柔らかくなり、身と一緒に食べるのに支障はなくなりました。 一口含んでみると、んーーカレイだ、という当然の感想。飛び切りの感動は無く、自然でつつましやかな美味、です。カレイ特有の旨味も、しっかりではなく控えめに口に拡がります。 特別なご馳走ではなく、上質の惣菜ですね。こんな魚が、日常的に当たり前に食べられたら、文句はありません。 新鮮な魚 の優位を再認識する味でした。〇。 残した一切れを冷蔵して翌日再...