クロガシラカレイの味/北海道・根室市での釣果
カレイは日本人の食卓には珍しい物ではないと思い込んでいるのですが、実際はどうなのでしょうか。煮付けることが多いカレイなので、若い人には馴染まない魚なのかもしれません。
珍しくないと言いながら、私はカレイを釣ることがほとんどありません。地元の浜名湖には少しは居るようですが、冬の魚であることと数釣れる魚ではないので、本気で挑む気になれません。餌とする虫餌(ぜん虫類)が苦手(アレルギー)というのも一因です。
地元のスーパーに並ぶカレイは、ほとんどが輸入物の冷凍臭が気になる切身(コガネカレイ)です。味的にも魅力が薄いので、買うこともありません。なので、我家の食卓にカレイが載ることも、最近はほとんど無かったのです。
国内では東北や日本海ではまとまった漁獲もあるようですが、何といってもカレイ類が豊富なのは北海道です。
釣る気が失せる価格で、そっくり買い占めて持ちかえりたくなります。
私は静岡県・遠州住まいのカレイの素人ですから、種ごとの味や調理法も知らないのと、持ちかえる 冷凍容量 が限られるのでできませんでした。
カレイの雑談は終わりにして、釣果の料理です。直近の 北海道への旅釣り で釣ったカレイは、冒頭の写真のクロガシラガレイ(黒頭鰈)です。子持ちの時期は4~5月なので産卵後でしたが、身の厚さに驚きました。
釣り上げた魚を活〆してヘッドレスにしたものを、ビニール袋の中で脱気したうえで料理酒に浸してひと晩冷蔵で寝かし、翌日冷凍して持ち帰りました。
煮付け
生では硬かった皮も柔らかくなり、身と一緒に食べるのに支障はなくなりました。
一口含んでみると、んーーカレイだ、という当然の感想。飛び切りの感動は無く、自然でつつましやかな美味、です。カレイ特有の旨味も、しっかりではなく控えめに口に拡がります。
特別なご馳走ではなく、上質の惣菜ですね。こんな魚が、日常的に当たり前に食べられたら、文句はありません。新鮮な魚の優位を再認識する味でした。〇。
残した一切れを冷蔵して翌日再加熱せずに食べてみたら、締まることもなく前日の温製と変わりなく食べられました。
酒蒸し
ほのかに昆布の香りがするだけで、魚の臭みはありません。口に運ぶと、、きれいな白身が舌の上で解けていきます。そして淡く優しい旨味が口中を満たします。
良いですねー、この味は。自然と一体になる瞬間です。加工食品の毒々しいまでに作られた味とは別の世界です。舌が壊れないように、なるべくこのような味の物を常食したいものです。
関連記事
釣り場としての大規模港湾 in 北海道 (根室港)
コメント
コメントを投稿