パン粉で投げサビキ釣り-1_パン粉釣法の応用

粒径5mmの耳パン粉

サビキ釣りのコマセの定番は アミ(アカアミ)です。これに勝る撒き餌は無いと言っていいでしょう。ただしアミは発酵、腐敗の早いものですから、扱いが厄介です。

釣り餌メーカーは、非加熱でも腐敗しにくい 匂いを付けたアミ製品 を販売していますが、それは生の(解凍した)ままでは扱いにくく嫌われることの証です。

私は車中泊の旅釣りをする関係で、車中に生の餌を、特に生アミを置くのを避けます。万一ひっくり返したり、漏らしたりしたら、以後ずっと、その臭いと同居することになりますから、避けるのです。

でも、アジは食べたいし、釣りたいのです。そこで2年余り前から、コマセをドライ品で代用できないかと、試行錯誤してきました。ついでにコストカットも考えて、アカアミ・オキアミの塩辛汁で味付けした米糠を押出成型後に乾燥した ドライペレット を自作しました。

そのドライペレット専用のコマセカゴも自作して、ほぼ完成したのですが、あろうことかペレットが小サバに嫌われてしまいました。

以前にテストしたネンブツダイは嚥下したように見えましたが、小メジナでは寄せるところまでしか目視確認できていません。そして 先日の実釣(2020.06.03) では、水面下に群がっていた小サバが吐き出したのを確認しました。

小サバの直前には 投げサビキ(2020.06.01) でマアジ狙いにも試しましたが、目視はできないものの結果はダメで、周囲の状況との対比から推測すると、どうもマアジにも嫌われたように感じられます。

仮に自作ペレットは慣れれば喰うとしても、飼い付け漁業のように定位置で連日大量に給餌することはできないので、事実上使い物になりません。

せっかくペレット専用のコマセカゴを作ったのに、これも一緒にボツではもったいない話です。何かに使えないかと考えていて、気づきました、というか思い出しました。

そういえば、パン粉は単独で集魚効果があり、小さいながらも マアジが口に入れて嚥下する様子(2017.09.21) を、この目で確認しています。ネットの情報では、成魚にも使えるようです。だったらドライペレットに代えてパン粉を使ったら、と思いついたのです。

九州では主にメジナを釣るためのパン粉釣法なるものもあるそうで、釣り餌店でもパン粉を置いているようですが、静岡県では取り扱っていないことは、以前に実店舗で確認しました。

仮に取り扱いがあったとしても、粒径が問題です。私のコマセかごのコンセプトは、上カゴ仕掛けのカゴの下穴からポロポロ落ちていくというものなので、穴径とパン粉の粒径が合わなければならないのです。

しかし、スーパーで食品のパン粉を見ても、選択肢はごく少ないのです。しかも、撒き餌用には高価です。んー、難しい。困った時はググってみる、でヒットしました。

個人へは対応不可ですが、私は自営業なので、パン粉メーカーさんに事情を説明して、パン粉のサンプルを送っていただきました。食用ではありますが、ちょっと特殊な物で家庭用には市販されていません。粒径は 1.5mm 2.0mm 5.0mm の3種類です。

商品価格そのものは高くないようなのですが、送料を含むために、安い、というほどではありません。まぁ、価格的にはコマセとして使える範囲内です。あとは魚が喰うか、自作のカゴで使えるか、さっそくテストです。

本来なら、小アジが溜まっているような場所で試し、その後に成魚が釣れる場所で実用テストするという流れが望ましいのですが、私の地元にはそんなフィールドがありません。

とりあえずは、魚種を問わずに反応を探ったうえで、自作コマセカゴとパン粉のマッチングを確認をしてみます。

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