タチウオ釣りで集魚灯を使う効果 in ショア


タチウオ釣り場では岸壁から海面を照らす集魚灯がズラリと並ぶ、というのが最近は珍しくない光景になっています。が、はたして効果はあるのでしょうか。もしかしたら集魚灯は逆効果になることもあるのかもしれない、というのが本記事です。


ちなみに上の動画の場所では、周りに集魚灯は無く、他の影響を受けない状況でした。

今回私の使った 集魚灯 は自作で、この場所で 過去には実績 (2018.10.16)があります。別の場所では 水中集魚灯 も使っていますが、未だ実績が無く、効果の確認ができていません。

上の3分余りの動画で分かることは、

・シラスより少し大きいくらいの半透明の小魚の大群が、ほぼずっと反時計回りに水面下を泳ぎ続けていて、
・タチウオが小魚を下から垂直に近い角度で、入れ替わりながら襲っていました。動画にはありませんが、勢い余って、完全に空中に飛び出す魚もいました。
・狭角のライトのせいで、画面には映っていませんが、灯りの周囲を多数のタチウオが浮き沈みしていて、中層でも時折ギラリと摂餌動作が見られました。

この時の私は、灯りの右外側タナ3m(水深5m位)で、ワイヤー仕掛けを付けたのべ竿(中調の渓流竿)を置き竿にして、穂先(ケミカルライト付き)でアタリを見て、喰い込むまで何度も送り込むという釣り方をしていました。餌はマアジの生短冊(5×20mm)で針は ムツネムリ (9or11号)に#48×7のワイヤーを7㎝+フロロライン5号80㎝という仕掛けでした。

この時のタチウオは、身餌(マアジ、コノシロ)をコマセに投入しても、ほとんど関心すら示さずに、動画にあるようにひたすら小魚を襲っていました。

これだけ多くの活き餌が居る場所では、それ以外の餌ではまず釣れない、そう考えても良いように思います。現にこの時は、灯りと暗闇の境界辺りの水深3m位の位置で、2~6時の4時間で5尾という貧果に泣きました。その前日の夕マズメは、6~8時でゼロでした。

そこで思ったのは、
・集魚灯でタチウオのベイトになる小魚を寄せ過ぎると、他の餌を喰わなくなって逆効果になるのではないか
・ベイトの寄りがあまり多くなく、飢えた状態ならば、そこに投入する身餌を積極的に摂餌するのではないか。この場所での以前の成功例では、今回のように大量のベイトは寄らなかったように記憶しています。

今回の事実への対策を考えると、
・この場所で最近、集魚灯無し(きびなご餌)でタチウオが釣られた事実を聞きました。ひょっとしたら、回遊を待って灯火無しで釣る方が、餌を選ばずに喰うのかもしれません。
・灯火の光量を減じて、ベイトを寄せ過ぎないようにすることができれば有意義かもしれません。一旦は強い光でプランクトンを寄せ、その後に光量を絞って、プランクトンが居続けられない状況を作れるか??

タチウオへのフラッシュライト(点滅光)の効果

今回に備えて準備した、仕掛けに付ける フラッシュライト (青色) の効果を試してみました。フラッシュライトでは、食物連鎖で小魚を寄せることはできないことは想像できるので、効果というよりはタチウオに忌避されないかの実験が趣旨でした。

動画の状態の場所に、遠く離れた場所(水面下1m位)で点滅させていたフラッシュライトを少しずつ近づけて来て、水平距離2m位にまで近づけて両方のライトが交錯するようにしました。

その結果は、タチウオが逃げることは無かったです。フラッシュライトを嫌って逃げることは無いのが分かりました。

次いで、フラッシュライトはそのままにして、陸上から照らしていた集魚灯を消灯しました。5分後くらいに再点灯すると、小魚の群れとともにタチウオの姿は消えていました。その間も釣りの仕掛けは入れたままでしたが、針付けした餌への反応はありませんでした。

この結果から分かったことは、タチウオは青色の点滅光を忌避することは無いことです。寄せる効果の有無は未確認です。

タチウオは、集魚灯の無い暗い海でも、そこにタチウオが居て、そこに餌があれば摂餌することは分かっています。そんな状況でフラッシュライトに効果があるのか否か、試してみたいと思います。

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