極小針をハリスに結ぶには

左から 改良鮎エサ(金)1.5号 丸せいご1号 海タナゴ3号 袖(茶)3号 改良鮎エサ(白)2号 袖(金)5号

極小針というと、思い浮かぶのはタナゴやワカサギ用の針ですが、汎用の物では 袖針1号 あたりが使われるのではないでしょうか。ただし、実店舗ではあまり見かけないと思います。

ハリス付きの針だと、ハリスは0.2~0.4号位が標準のようです。確かに喰いは良いはずですが、切れなくても縮れるとNGですから、かなり頻繁に交換することになります。

んー、もう少し太いハリスが使いたいなぁーと思えども、市販されていない物は買えませんので、自分で結ぶしかありません。

さて、極小針に糸を結ぶのは、なかなか大変な作業です。若い人ならいざ知らず、老眼鏡のお世話になる者には厄介な仕事です。

そう思ったら、文明の利器を使うしかありません。そう、針結び器 です。調べてみると、見た目が同じなのに結構な価格差があります。

もちろん安価な物は、中国から直送の物ですが、極小の針を巻くには、精度が必要なはずですから、遠慮せざるを得ません。

仕様と価格から判断すると ハピソン針結び器 細糸用 YH-713 が無難な選択のようです。


太糸(3~14号)用の YH-714 は、舟釣りをする人向けのようで、陸っぱり専門ならYH-713でほとんど間に合うでしょう。

 私が使いたい針は、丸せいご1号 です。比較対照すると、袖2.5号 とほぼ同じサイズのようですから、実サイズ的には針結び器 YH-713の仕様(最小=袖針2号)からは外れていません。


結んでみると、2号ナイロンではこんな感じです。右が手結びで、左の針結び器使用の物より、きれいに見えるのは手前味噌でしょうか。いずれも増し締めはしています。


手持ちで最も小さい改良鮎エサ1.5号針に0.4号ハリスでは、手先は何とかなっても、目が限界です。比較するとどうでしょう、右が手結びです。


外掛け結びならともかく、どんな機構で内掛け結びをしているのでしょうか。小針のセットには少しの慣れが必要ですが、針結び器も細かな仕事をしています。

針結び器導入のそもそもの動機は、極小サバ皮サビキを作るためです。糸付きの針の上にサバ皮を被せて縛る作業もまた細かいので、せめて針結びは楽をしようという考えです。そのための針を結びました。ハリスはナイロン0.8号です。


見た目と強度はともかく、大いに楽ができます。回転が止まる瞬間の少し大きめのパチンという音がうるさいことを除けば、やはり文明の利器はありがたいものです。

いずれにしても、針結び器の扱いを覚えたら、もう手結びには戻れませんね。釣り場では無理してやるかもしれませんが。

ということで、極小針の針結び、特にたくさん結ぶのなら、針結び器でやるのが妥当というお話でした。


 ハピソン針結び器 細糸用 YH-713 に関する補足です。

・説明書は分かりにくいので、ネットで動画を探して見た方が良い。
・使い始めに失敗して糸を絡ませると、内部のグリスを拾ってあちこち汚す。
・初めは大きめの針と太目の糸で練習する方がスムース。
・小針のセットは一気にはしにくいので、2段階に分ける感じて押し込む。
・本器はニッケル水素の 二次電池 (充電)で動くので、電池コストは無視できる。

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