"魚に見えないピンクフロロハリス"の驚きの効果


魚から見えないハリスがあれば、警戒されにくくて釣果がアップすることは、釣り人なら容易に想像できます。半信半疑ながら、画期的のようにも思える" 魚に見えないピンクフロロハリス "の効果を検証してみました。

試したのは、アジ投げサビキ釣り用のサバ皮サビキ仕掛けです。比較対照するために、自作5本針サビキ仕掛けには、ハリス3種、擬餌針2種を組み合わせました。

             ハリス
A  自作サバ皮7号   /  ピンクフロロ3号
B  自作サバ皮7号   /  クリアフロロ1.75号
C  市販ピンクスキン9号 / ナイロン3号

仕掛け内の縦の位置関係による優劣の影響を排除するために、次の2種類のサビキ仕掛けを用意して、換えて使用しました。

サビキ仕掛け-1
 5本針の上から A B C A B
サビキ仕掛け-2
 5本針の上から B A C B A

実釣では"調製アミコマセ"と"簡単充填用コマセカゴ"をセットで使用しました。

2023.11.21 07:28 撮影
また、釣れた数を覚えきれないので、写真の記録器具で上から1.2.3.4.5.の枡に玉を入れて記録しました。釣果のマアジのサイズは18~27㎝(平均22㎝)位だったと思います。

結果的には、針から外れて海に落ちたり、揚げてから外れたりなど、いろいろなアクシデントもありましたが、できる限り正確を期しました。実験は、福井県・越前漁港で、2023年11月に延べ6回のマズメ時に行いました。


宣伝文句に私が釣り上げられて買ったピンクフロロハリスでしたが、結果は上記の通りです。

ABCのそれぞれに何尾釣れたか

 18.9.4尾だったので、途中の欠損を考慮しても明らかに (自作サバ皮7号/ ピンクフロロ3号)が多かったです。

自作サバ皮、ピンクスキン、それぞれに何尾釣れたか

 サバ皮 が27尾、ピンクスキンが4尾でした。この差は歴然です。ただし、針数が サバ皮:ピンクスキン=4:1 なので、釣果数では 27/16≒1.7倍 ということです。

針の位置別に何尾釣れたか

 サビキ仕掛けの上から順に、6.2.4.10.9尾でした。釣り途中のトラブルによる擬餌針の欠損を考慮しなくても、明らかに下方の4.5番に釣果が多かったです。

2023.11.20 18:45 撮影

ピンクフロロハリス効果検証

検証の主眼はハリスの違いでしたが、3号ピンクフロロハリス1.75号フロロハリスの差の程度までは考えていませんでした。正直のところ、多少違う程度だろう、くらいに思っていました。

それがなんと、2倍以上の違いが出るとは驚きです。魚からほぼ見えないのなら、ハリスを細くする必要が無いので、縮れにくく切れにくい太目のハリスが使えるので、大いに有利です。

もう1点、サバ皮の擬餌にここまでの価値があるとは、自作派の私も考えていませんでした。先人の知恵に脱帽です。このことは、その場のベイト次第で変わる可能性があることは承知していますが。

右端には縦ラインに通すための 回転ビーズ を使用

あらためて、擬餌ハリスを自由に組める自作の価値を再認識しました。今回の検証結果だけで言うなら、ピンクフロロハリスでサバ皮の擬餌針を使うのが最強、ということになります。

んー、手持ちのハリスを全て交換したくなります。そうするとしても、mあたりの単価の安い、船ハリス にするのは当然ですが。

今回の検証実験は統計上の分母である釣果が少なかったので、統計としては弱く、参考数値程度に評価すべきものです。冬が明けて春になったら、実験を追加して検証するつもりです。乞うご期待。

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