遊動浮き止めの理想形!?/PEライン用

浮き止め位置 はリールに巻き取られていて見えない

ショアで浮きを使って仕掛けを投げる際には、その多くの場合に浮き止めが必要になります。ここでは、PEライン用の完成度の高い形を紹介します。4年余前に考案し、使用しながら修正を重ねてきた、実績あるスタイルです。

言うまでもなく、同じ強度ならNYラインよりPEラインの方が細いので、飛距離が伸びます。またPEに特別の加工をしなければ比重は1.0以下なので、海水でも淡水でも浮くので、重いNYラインが沈降して仕掛けが手前に寄ることもありません。

それでも遠投のキャストが必要な釣りでNYラインが使われる理由の一つが、PEラインに向いた浮き止めが存在しないことだったように想像します。これを解決するのが、PEラインへの浮き止め = 棚ボケなし です。

右の浮き止めは"からまん棒"の役目を果たす

冒頭写真のように、竿を畳んだ状態でも浮き止め部分を分解することなく保存できるので、再開も容易ですす。先端の スナップの着脱は容易 ですが、浮き止め部品を外すには、先端のループを切ることになるので、分解不要は大事な要素です。

普通に使っていれば、ラインの使用限界までトラブルが起こらないことは確認しています。ただし、いくつかの留意事項があるので、それも含めて書き改めます。下の図は上の写真とは左右反転です。


0. ロッドガイドに傷があるとPEラインは使えない
遊動浮き止め以前のことですが、念のために記します。ガイドは常に傷の危険にさらされています。注意深く使うのは当然ですが、できることならオールSicガイド以上のロッドを使いたいところです。普通それらは値が張るので、私はちょっと 珍しいスペックのロッド を使っています。4号でも胴調子傾向なので、5号でも良いのかも。

1. 市販の浮き止め糸は、PEラインには摩擦では止まらないので、結んで止めます。詳しくは、PEラインへの浮き止め = 棚ボケなし で。

2. 止め(結ばれる)糸は外しやすく、かつガイド抵抗の小さい物を選ぶ必要があります。太いPEライン細いゴム紐等から探します。

冒頭写真の「浮き止め 先側」で使用

3. 浮き止めゴム は硬さに留意が必要なので、選んで使う必要があります。

4. シモリペットは、素材によってはPEラインに削られるので、ステンレスの インターロックスナップ が向きます。

巻き込み防止ビーズ

浮き止めではありませんが、補足説明します。
ストッパー(ビーズ)を使わずに釣りをすると、ライン先端で使うことが多いスナップ類がトップガイドに衝突したり、巻き込んだりします。これによってガイドリングに傷を付けると、PEラインは容易に 高切れ します。

これを防ぐために、写真・図のようにビーズを使いますが、このビーズは要求度が高いです。
ビーズの穴がPEラインを傷つけない材質と形状である。
ビーズ外径がトップガイドリング内径より大きい。
ビーズの穴を浮き止め(結び部分)がすり抜けられるが、浮き止めゴムはすり抜けられない
という物でなければなりません。

理想はゴム素材ですが、未だ釣具からは要件を満たす物が見つからず、ダイソーの手芸用品売り場で見つけた硬質プラスチックの物を使用しています。

いろいろと面倒のあるPEライン使用ですが、非力な私の短竿(3.6m)でも、投げサビキ釣りでは、NYラインの4.5mの人と同等以上に飛びます。それがあるので、面倒でもPEラインの使用は止めることができません。

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