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パン粉で投げサビキ釣り-4_仕掛けと餌

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パン粉コマセ用 サビキ針   パン粉用コマセカゴ   が完成したので、次は仕掛け作りです。なぜ作るのかというと、パン粉をコマセに使うアジ釣りでは、市販品に専用のサビキ仕掛けはありませんから。 いくつかの考えがありますが、その前提にはパン粉コマセは、集魚力ではアミコマセに及ばない、負けるということがあります。そもそもベストワンを狙うのは無理で、パン粉コマセの釣りは、オンリーワンで活かすべき釣法であることをベースに置きます。その仕掛けは、 1. 胴突き仕掛けに身餌(イカの小角切)をセットする 2. 市販品のサビキから選択して使用する 3. サビキを自作する 大きく分けるとこれらの方法が考えられますが、 1. は身餌ですから結果が期待できますので、当然の選択です。 2. は選ぶとしたら ハゲ皮サビキ でしょうか。そしてここでは、 3. の自作サビキにチャレンジします。 パン粉 似 サビキの製作 以前に パン粉用のコマセカゴ 製作時のテストで、PET容器の中でカゴから放出されて海水中を沈んでいくパン粉を飽きずに眺めていました、繰り返し繰り返し。その際に、大粒のパン粉を間近で横から見ていたら、あっ。スポンジ。 膨潤した大きめのパン粉は、10×5×2mmの大きさでした。このサイズなら針にちょうどフィットするサイズです。 スポンジは食用タラコの下に敷いてあった中古品です。洗っても純白にはならず、ちょうど吸水したパン粉程度の白さでよく似ています。角切りにしたスポンジの角を爪でむしり取り、わざと不正形にして針に刺しました。 左:再乾燥パン粉  右:スポンジ 左の再乾燥させたパン粉とスポンジを比べると違いが分かりますが、あくまで吸水したパン粉との相似が大事です。これが擬餌針として通用したら、、笑えますね。あまりに簡単で、タダ。意外にスポンジに針を通しにくかったのですが、逆に言えば外れにくいので好都合です。 この枝針は試作ですが、本製作ではムツネムリ針8号白に、 フロロハリス1.75号  を使います。 我ながら半信半疑のこのスポンジサビキですが 、これだけではちょっと不安がありますから、オーソドックスなシラスを模した サバ皮サビキ も作ってみます。 このスポンジサビキの実釣テストは →  パン粉で投げサビキ釣り-5

パン粉で投げサビキ釣り-3_パン粉用コマセカゴの作成

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カゴ1個の重量は6.5g パン粉をコマセにしてアジを釣ろうという作戦の第ニ段階として、市販品には無い パン粉用コマセカゴ を作ることになります。これは市販のロケットカゴを改造した、上カゴタイプです。 改造する目的は、カゴの底の 放出孔から自然にポロポロとこぼれ落ちていく 、というイメージを実現させることです。そのために、カゴ内部で上下に移動する放出調整弁を作ることがポイントになります。 この放出調整弁は、パン粉充填時には、底の放出孔をふさいでこぼれ落ちないようにする役目を果たします。水中を降下中は上に移動して、パン粉を上に押さえつけて放出を阻止します。カゴが海中で定位置に留まると、弁はカゴの中で傾斜して、弁を一部開放することにより、海水を吸って膨潤したコマセの沈降放出が始まります。 カゴの中で海水を吸ったパン粉は、品種にもよりますが大半(小粒)が沈み、一部(大粒)は一旦はカゴの中の上方に浮きます。それらの複雑な挙動に加えて、波の動きや潮流にも左右されて、コマセの放出具合のコントロールはなかなか難しいです。 ドライペレットの経験から判断して、今回のパン粉の場合には、放出調整弁にはごく薄いPEまたはPPの板を使うことにしました。PEやPPは比重が約0.91なので、厚いと浮力が強すぎて、カゴの中でパン粉を上に向かって押しつけてしまい、パン粉の沈降放出できなくなります。 考えた結果たどり着いた材料は、ごくありふれたクリアファイルホルダーです。この素材はPPなのです。カットして真水に浮かべると、たしかに浮きますから、海水にも浮くのは当然です。 ただし、そのまま使用すると厚み(浮力)が足りずに、沈降する膨潤パン粉に負けて、コマセ注入時のように弁が下に押し付けられてしまい、放出不能になります。このことへの対策として、放出調整弁の片側だけを浮かせて斜めにして、ケースと弁との隙間を拡げます。それを実現するのが、弁へのごく小さな浮力体の取り付けです。 パン粉用コマセカゴの作成 特に難しい工程はありませんが、細かな作業になるので、針結びができないレベルの人には向かない作業だと思います。お金はあまりかかからないので、暇人向きのDIYです。 道具は汎用の物がほとんどですが、PPのシートに打ち抜きの穴を開けるための ポンチ   が必要になります

オモック釣り-製作編

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進化型オモック オモリとフックだけで魚を釣るというオモック(オモフック)というメソッドが、ひそかに繁殖を続けているように感じます。 高価なルアーが無くても同じ魚が釣れるのなら、私のようなプアマンには大きな魅力があります。以前から、1個2000円とかいう高価なルアーに敵愾心を燃やしていた私が、これを試さないわけにはいきません。 中通しのナツメおもり、これにフックを付けて、それだけで本当に釣れるんですか?。という時期はとうに過ぎてしまっているようなので、疑わずに使ってみます。市販もされている オモック ですが、私はもちろん自作します。 DIYとしては簡単な物ですから何も悩みませんが、微妙に考えてしまうのは、針付けが前か後か、です。装飾無しのフックなら、やはりフロントフックで良いのかな。でも、フェザーやティンセルの装飾付きでリアフックにすると、ルアーっぽくなって、泳ぎも見た目も良さそうです。 もっとも、見た目ではなく、本来は対象魚種の採餌スタイルで判断すべきことのように思うので、何を狙うかで考えるべきでしょう。動いてこそ真価を発揮するルアーですから、対象魚種は自ずとフィッシュイーターに限られます。 その中でも、頭から飲み込むタイプのブリや真ん中を挟むタイプのサワラなら前付けで、後ろから襲い掛かるタイプのヒラメなら後付け、と考えられます。前後両方に付けるというのも良いのでしょうが、実釣での絡みが少々気がかりです。 ネット上の情報では、ほとんどがフック前付けですが、まっ、いろいろなパターンを試してみる、というのが妥当でしょう。その変化形が進化形になることも多いのです。 オモックは進化する 左が原形で、中がすでに見かける変化形、右は私のオリジナルです。針付けがフロントならどれでも構わないのですが、リアにフックを付けようとすると、中か右の物でないと無理です。 右の オリジナル品 は、以前から使っていたもので、仕掛けの途中に取り付けるオモリです。純粋にオモリとして使う物の脱着を容易にして、かつ仕掛け部品点数を減らす効果がある物です。開口部を拡大するとこんな感じです。 冒頭の画像にあるように、オモリを上下にスライドさせることで、フックやスプリットリング、ソリッドリングなどを簡単に脱着できます。ここで使っている針は、 ご

釣り針のハリスを短ループに結ぶ

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ルアーとフックの接続に使う材料は、金属か強度の高いケブラーやPEの糸を使うのが普通のようです。切れることを想定したナイロンラインを使う人は、ほとんどいないでしょう。 そして、普通は根がかりして外せないときに、結果として一番弱いリーダーかメインライン付近を切ることになるのでしょう。そして高価なルアーのロストで泣くことになります。 海も泣いていますが。 フックだけのロストで済めばどうでしょう。環境問題の視点からいえばそれでもNGですが、プラスチックのルアー本体まで置いてくるよりは、まだマシとは考えられませんか? 私は以前からルアーとフックの接続にはナイロンラインを使っています。タックルのシステム全体を考えるときに、先に行くほど弱くしてあり、最後のフックをつなぐのが普段は 3号のNYライン です。 普通に輪を作ってアイとフックを結ぶのには慣れていますが、今回はごく短いループ状のハリスとして完結させる必要が生じました。最近ひそかに流行っている オモック のアシスト(メイン)フックに使うのです。 普通は、当然のように丈夫な アシストフック を使うようですが、私の流儀では、そのハリスをNY3号にするのです。それをナツメ錘に合わせて短く。さて、困りました、そんな結び方は経験がありません。 出来てしまえば、なーんだ、です。糸の両端をそれぞれ針に結んでループを作る、それだけです。左から順に、まず普通にハリスを結び、次に折り返して針軸にもう一度結び、最後に2番目の結び目を上に移動して〆込みます。すると二つの結び目の間のハリスがループになって残ります。 前提として、針結びができることが条件になりますが、あとは慣れだけです。私は内掛け結びですが、他の結び方でもできるのかどうか??  下の左のように ソリッドリング を入れるか、ハリスのままで使うかは、ケースバイケースです。 糸の強度は号数次第ですが、結び目の緩み防止や保護をするなら、 熱収縮チューブ を付けて置けば万全です。そうすれば、ハリスは仕様どおりに切れるはず(ループですが強度はシングル)です。プラス効果として、ハリス端末を隠して絡み防止にもなります。ただし、海水が抜けにくくなってサビやすい欠点はあります。 ルアーフックや管付き針をスプリットリングでつなげば簡単で強い、

地球人としての消費の在り方

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少し前に新聞記事で知ったこと。現在の人類は、地球に降り注ぐ太陽エネルギーの1.6倍のエネルギーを消費しているのだとか。 太陽エネルギーで足りない分は、地下資源である化石燃料類や核燃料物質を掘って賄っているということのようです。 既に常識になっていますが、化石燃料を燃焼させて大気圏内の二酸化炭素濃度を揚げた結果、地球温暖化を招き、激しい気象変動が起きています。 欲求にしたがって消費することを是とする資本主義が、地球をほぼ覆いつくしているのですから、簡単に解決の付く問題ではありません。でも放置すれば、あっという間(地球の生い立ちの時間尺度では)に崖っぷちに立たされます。 ではなく、激甚災害が頻発する事実を見れば否定しようがないとおり、我々はすでに崖の淵に立っているのです。そう考えると、私達一人一人が、グレタさんの言うように生き方を変えなければなりません。実際に欲の抑制をする以外には、道はないのでしょう。 トランプ君のように売って儲けたい人がいても、買う人がいなければ消費は発生しません。そして地球は長持ちして子や孫の時代も安泰になる、ということのようです。さて、困りました。私も頭の中にある欲望と戦っています、日々。 つい10日ほど前に北海道から帰ってきました、飛行機に乗って。往きは 自分の車 をフェリーに積んで行ったのですが、現地で事故に遭ったために、修理を頼んで置いてきたのです。幸いなことに、修理以外の費用は保険会社が負担してくれる ロードサービス が使えたので、被害は少なくて済みました。 ということではなく、その旅で出会ったシャネラーとも呼ばれる車中泊人達の車を見て、欲しくなってしまったのです、大きめの車が。単に羨ましいというより、短期では目的を果たしにくい私には必要がある、と思ってしまったのです。厄介なことになりました。 そのためのお金を使っても破綻しないかなと思うのですが、地球人としてそれをして良いのかどうか・・。日頃は無駄な消費をほとんどしない、利口な、否、国内経済循環への貢献度の低い、嫌な消費者を貫いているのです。 だから少しは緩めてもいいような、、いや、地球の悲鳴が聞こえているだろう、自分には。確かに地球温暖化は海にも如実に表れていて、北海道のオホーツク海で暖海のブリが獲れるようになって、代わって道南では寒海で育

自動車保険のロードサービスはお得・・利用実録

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自動車は機械物ですから、トラブルは避けられません。いざ故障という時のためにJAFに入っている人も多いようですが、実は自動車保険に付帯するロードサービスがお得です。 今回の私の事故は、野生のエゾシカに飛び込まれた衝突事故で、前部を壊されました。夜だったので、とりあえず近くの公園の駐車場に留めて確認すると、ラジエーターから冷却水が漏れだして、エンジン温度警告ランプが点灯して、動けなくなってしまいました。 もともとが車中泊用の 自作軽キャンパー なので、そこに泊まることにしました。さてどうしよう、明日は。頭の中が高速回転している内に、そうだ、修理工場までは自動車保険のロードサービスが使えるかもしれないと気付き、さっそく当夜20時半頃に保険会社に電話しました。 第1報  (事故受付担当)で知ったことは、 ・損保会社が、ロードサービス(無償)で修理工場までレッカー移動してくれること。 ・その段取りは翌日朝から始まること。(こちらが明朝で良いと言ったせいか?) ・それらのために、警察への通報(事故証明)は不要なこと この情報をもとに考えたことは、修理が終わるまでの5日間前後をどこに泊まって、車無しでどう過ごすのか。修理工場は多分稚内市内で、私の家は浜名湖のそば。 第2報 (ロードサービス担当)は翌日の10時過ぎでした。そこで知ったことは、 ・修理の終わった車は、自宅まで無料で回送可能なこと。 「エッ、トト遠いですよ。」一体いくら掛かるのか。道内を運び、フェリーで輸送し、降ろした港から我が家までまた運びと。後から調べてみたら、ドアtoドアのその費用は、エンドユーザーなら9.1万円くらいのようです。 第3報 (修理業者) ・現地を確認し、今から引き取りに出発する旨。 第4報 (ロードサービス担当、前と同一人) ・もし、車引き取り現場から自宅へ直行されるのなら、帰宅費用がロードサービスで出ます。 またもや「エッ、トト遠いですよ。」その日のうちに帰れなければ宿泊費用も出ます、とのこと。 引取りの車が到着するまでの間に、車内外を片付け、航空便とタクシー依頼先を調べておき、引取りに来た業者と修理の打ち合わせをして、車を預けてしまいました。超忙しくて、十分な対策ができないままに引き渡しました。 漏れた冷却水溜まり

静かな車泊地/北海道 稚内市

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てっぺん公園 駐車場 国道238号線からの入口には、小さな案内看板があります。 宗谷岬を訪れる人の中でも、徒歩圏内に在る てっぺん公園 を訪れる人は少ないようです。 てっぺんドーム という珍しい構造物も一見の価値はあるように思います。 昼間は公園の利用者は地元の子供連れか、ペットの散歩が主のようです。営業車もお昼休みには利用していますが、夜間はほとんど利用されていないようです。 比較的きれいな(利用が少ない)トイレと水場が完備されているので、閉鎖されると思われる冬以外は、快適に利用できると思います。 ただし、漁港に隣接しているので、夜明け前からエンジン音が響き渡るのは、仕方ないです。耳栓のご用意を。 風の強い夜は、てっぺんドームに入れば避けられるかもしれませんが、そこは駐車スペースではないことに留意が必要です。あくまで自己責任の緊急避難、ですね。 昼間の飲食は宗谷岬で可能ですが、スーパーやコンビニは近くに無く、お風呂は稚内市内の みどり湯 か猿払村の  さるふつ憩いの湯 を利用することになります。 この記事で紹介しているP泊地は、私的な判断で載せていますので、ここで公開するについての責任は一切負いません。閲覧者の自己責任で、情報としてご利用ください。 私の好みは、人が居ないか少ない場所で、集団で騒ぐ無神経な人間が泊まる可能性が少なそうな、マイナーで静かなな場所です。 主に公園や公共施設の駐車場や公有地で好適な場所を選ぶように心がけています。そのような場所は国費が投入されて設置されている場合がほとんどですから、国民の財産でもあります。したがって、明確に車中泊が禁止されておらず、迷惑を掛けずに使用する限りにおいては、使用を妨げられるいわれは無いものと考えます。ただし、一般の駐車スペースはキャンプ場ではないので、1台分の駐車スペースを越えて車外でキャンプ行為をするのは目的外使用にあたるため、使用は控えるべきだと思います。