富山新港で泳がせ釣り・ブッコミ釣り・ジギングをしてみたら
2018.10.03
もともとは新潟県上越市の直江津港での釣りを計画して行ったのですが、この日の午前中に釣り場に振られて富山新港に転向してきました。じっと我慢の下道3時間でした。
上越から走った国道8号線の途中で見えた海は、台風24号のうねりが残っていて底荒れしていました。どうやら来るのが少し早すぎたようです。でもグズグズしていると次の25号が来そうなので仕方ありません。
途中の海はすべてスルーして富山新港海王丸対岸埠頭まで来てみると、ここも濁りが平常よりはきつかったのですが、普段でも底が見えるわけではないので、まぁ普通ということで。
ただ、釣り場が閑散としていて・・。空いている事は大歓迎なのですが、これは釣れていないことの表れなのかもという不安が過ぎりました。そう思いつつコマセのアミの塩辛を落としてみると、寄ってきたのは小メジナでした。ん?、小あじクンは、どうしたの。昨年9月下旬 にはたくさん居たのにね。
やはり「10月になると小アジは居なくなる」という地元釣師の言葉は本当だったのかー。少し向こうの隣でサビキであじ狙いの人に、たまーに掛かる小アジは、泳がせで使うにはちょっと大きいかなー、というサイズです。さて、困りました。
何もしないという選択肢は無いので、とりあえずはナニ狙いという信念も無いブッコミを開始しました。エサは通年常備の"イカの短冊アミの塩辛漬け"です。強い塩なので腐ることはありませんから、車に積みっぱなしです。これでまともな魚が釣れた経験は無いのですが、理論上は可能なはずで、いつか結果が出るでしょう。
しかし釣れるのはヒトデばかりです。それにしても釣っても、見ても好感が持てない生物です。
これだけではいけないと、のべ竿で小魚釣りも始めました。直江津港のようにクサフグの猛攻は無く、天候にも恵まれ、小メジナが遊んでくれて、まずまずの気分です。ヒュンヒュン糸鳴りさせて引いてくれる小メジナ君は大好きです。
でも、泳がせ釣りの活きエサには大きく、人間が食べるには小さいメジナは結局すべてリリースして、この日はおしまい。
風呂と食事を済ませていつものパーキングに車中泊。ベッドに入ってつらつらと考え、翌日は小アジが居ないなら小メジナ釣って泳がせ釣り+ブッコミ釣りに決定。
泳がせ釣りの活きエサに小メジナを使ったことはありますが、未だ実績はゼロ。でも、先日の戸田釣行で「スズメダイを泳がせておいたらカンパチが釣れた」という話も聞いたことだし、基本的には、泳がせのエサは現地の小魚と言われるので、やってみるしかありません。
2018.10.04
目覚ましも無しで自然に起床。これが一番。
身支度を整えて昨日と同じ海王丸対岸岸壁駐車場へ500m程の移動です。車は巡視船当直員の物以外にはごく少なく、閑散としていました。
ここは4ヶ月ほど前の2018年6月2日に来た時(能登釣行の帰り)には未明からアジ狙いの釣り人が陣取っていましたから、今は釣れていません感ムンムンです。でも他人は他人なので、淡々とやります。
5:30少し前に、仕度をしてまずはブッコミ仕掛けを投入。東より先端角を難なくキープしたので、少なくとも90度は投げ放題です。1本針にアミ塩辛漬けのイカの短冊を付けて、遊動パイプ天秤で投入。
次にコマセを撒いて、小メジナを釣って泳がせて、て、てって、小メジナが寄りません。潮も早くてコマセが効き辛いのもありますが、昨日の昼間はいくらでも寄ったのに。今朝は本当に何も寄りません。意地になって撒いていたらようやく寄りましたが、メジナではありません。
んー、状況からしてボラの子でしょう、多分。これが釣れれば、泳がせ釣りの活きエサとしては、メジナよりは向きのはずです。目の前を走るのが見えるのですが、コマセで止まりません。たまに微細なクズを吸い込んではいるようですが、付けエサのイカの米粒大には見向きもしません。
いゃーな雰囲気が続くので、ブッコミを上げてみると、何か付いています。明けゆく空と立山連峰を背景に、あっ星だ。明け方に東の空に輝く物と言えば金星ですが、ちょっと形が違うなー。
この星は日本中の砂泥底に生息する、ヒトデ。種類を調べる気にもなれません。餌を底に置きっぱなしにすると、まずこれにやられるのは分かっていますが、キス釣りのつもりはないので、放置です。
そうこうしている内に、やっとこさ小メジナが釣れました。さっそく泳がせ釣りも開始です。これだけ小さければ、パックンできますね。上手に針掛けすれば持ちも良いし、期待できなくも無いことはないように思わなくもない。というほのかに淡い想いを胸に、行ってらっしゃーい、と底近くの6mにオモリをキープし、そこから1mのハリスで、垂直ならちょうど底に触る計算です。実際には、底から上2mまでの範囲を泳ぐことになります。あとは飢えたフィッシュイーター=大魚の到来を待つのみ。
さて、とブッコミを上げてみると、高速巻きで気付かないうちに足元まで来た仕掛けに魚が付いているようです。ん?。おー、キスだ。朝から人目もはばからずに。
キス 19cm=56g |
実はキスを釣るのは38年ぶりです、たしか。長野市在住の若き日に、新潟県・直江津のどこかで釣ったのです。味に覚えもありません。あまりに前のことで。以来、これを狙っての釣りはしたことがありませんでした。
釣れたことよりも、古漬けイカ短でもキスは釣れる、これが実証できたのが収穫です。塩で締まって固くなっているイカ短を針付けして投入すると、戻ってきたときには、塩ヌキされて、デレーンとしているので、その姿はイソメ類と少し似ています。もちろんぜん虫類と同等の効果があるなんて思いませんが、旅釣りの私には大いに効用があるのです。
喜び勇んでこの後もブッコミを続けましたが、結果はこの1尾のみで、朝マヅメが終ったらエサがそのまま帰ってくることばかりになってしまいました。後からキス狙いの人も来ましたが、数時間で釣果無く帰っていきました。
泳がせ釣りの小メジナ君は時々上げてチェックするも異常なし。
一応は補充用にと小メジナを釣り続け、何匹釣ったかカウントしませんでしたが、何とか食べられそうな物だけキープして、現場で鱗を落としてヘッドレスにしてクーラーへ。
13時には早々にあがって、風呂へ直行。駐車場で遅い昼食を食べたら読書三昧で日が暮れました。黒岩重吾の"背徳のメス"はとても面白かったですね。人を描いた作品は旧さを感じさせずに読めるのを、再認識しました。
2018.10.05
前日までとは場所を変え、この朝向かったのは富山新港東堤です。ゆっくり寝ていたせいで、釣り開始は7時過ぎになっていました。平日といえども先端付近の内側は人がそれなりに入っていたのと、荷物が重かったので、中間点付近に釣り座を構えました。
初めは、未だギリギリ朝マヅメと思うことにして、ジグを投げました。ダイソーの108円ジグにヒットしたのはコレでした。でも、これは釣れたのではなく釣ったのです。針が口中から上顎に抜けていましたから。
シロサバフグ 18cm=96g |
地元の人は持ち帰りませんが、これは無毒のシロサバフグですから、私はキープします。鶏のささみ程度には食べられますし、せっかくクーラーまで担いで行ったのですから。そのクーラーを見てか、通りがかった帰る途中の人から、サゴシを1尾もらいました。ラッキー!!
ジグにはその後アタリが無くなったので、ブッコミ釣りに転向し、竿を追加して、2本でブッコミますが、反応はほとんど無く昼過ぎには退場しました。
2018.10.05 富山新港東堤北側中間点付近の釣果情報
私が居た時間帯にこの釣り場で目撃した魚早朝のルアーマンは20人位で、サゴシ0~2尾/人。内訳比率は、0尾:1尾:2尾=6:3:1。クーラー所持者も半分程度あったが、ほとんどがプラプラさせていたので、空っぽと推定。タコ釣り師3名の釣果は短時間で1,1,0杯
時間が早くて銭湯も開いていないので、昼食場所を探して移動した先で、パックご飯をボイルしながら、泳がせ釣りの活きエサの生息調査もしました。
たまたま居合わせたた人に「ここの水深は?」と問うてから顔を見たら、東南アジア系の人で、多分ベトナム国籍と思われる男性でした。しばし会話を交わし、ありがとうを言って分かれました。何か教わったら、たとえ誰であっても御礼の一言は必要ですね。でも異国の人に聞いたのは初めてでした。日本の国際化も、政府の思惑とは別に、すでにかなり進んでいるようです。実態追認ではなく、確固たる方向性を持たないと後悔することになりそうです。
で、岸壁からペレット餌を撒いてみたら、、なんと小メジナに無視されました。えーっ、それは無いだろう。浜名湖の小メジナはたしかに喰ったのよ、このペレットコマセを。君達は兄弟でしょうに。所変われば、というやつなのか、はたまた食事時でなかったのか・・。
ここにもボラの子が居ましたが、よほど口が小さいせいか食性の違いかは分かりませんが、とにかくペレットを避けて通られました。もしかしたら夏越しの物でしたから、変質していて嫌われたのかもしれません。
仕方なく、小粒にした付け餌(アミ汁漬けイカ)のみで、泳がせ釣りの活き餌用の小魚釣りを試しました。魚は昼食直後で満腹だったのか、とにかく渋くて釣れません。
それでもなんとか釣ったのは、クロダイの子とキューセンの♂、各1尾でした。サイズ的には問題ないと思いましたが、この場所では、たとえ夜釣りでも浅すぎて無理のように思いました。車を岸壁横付けできるのに、残念です。
ここで感じたことは、こんな小魚を釣るためには、それなりの準備が必要ということです。この時は、針が袖3号でハリスは1号。これでは釣りにくいと思いました。
やはり小魚の口に合わせて、針に返しの無い糸付きの 改良鮎エサ針1号-ハリス0.6号 を用意すべきです。以前に水槽で飼う目的で、南伊豆でルリスズメダイを釣る際に使ったことがあります。タナゴ針はもっと小さいのかもしれませんが、形が特殊でバレ易いように思います。
こんな釣り場情報や思考が収穫と言えるのかどうかは、使って分かることですから何とも言えませんが、前向きな暇つぶしということにして、この日はおしまいにしました。
連日お馴染みの銭湯に行って早上がり。
2018.10.06
♪ 今日でお別れね、もう会えないー ♪ 菅原洋一が歌ったこの曲の歌詞をじっくり聴いてみて、なかなかエエヤンカ。そう思ったのがわりと最近のことでした。人生を重ねると、今まで気付かなかったことを発見するのだと知りました。
もう会えない(来ない)ということではないのですが、本日の朝マヅメで今回の釣りは終えて帰ります。ということで、気合が入りすぎたのか、01:40に目が覚めて、02:30に活動開始。移動の後、現地での第1投が03:00。周囲は人も少なく快適環境でした。
今回はひたすら空回りの釣行で、結果らしいものがありません。悲壮感というほどではなくても、心に期するものがありました。この朝は青物狙いのジギングです。
今まで使ったことのない メジャークラフト ジグパラ ショート 30g #07(ゼブラグロー) J-017 をメインに自作のグロー物(108円をチューニング)を織り交ぜて使用しました。
長時間の立ちっぱなしは爺には辛いので、投げたら椅子に座って巻き巻き。これだと頑張れます。
空が薄明るくなり始めた05:00頃に底近くで1度ブルブルッと来ましたが、ヒットはしてもキャッチはならず。ジグに歯型が付かなかったので、浅いスレがかりだったのでしょう。ヒットはこれ1回のみ。
東の水平線上に雲があったので、陽が見えずに明るくなってきましたが、反応無く、あーあ、今朝はノーフィッシュで終りかー。そう思って緊張が緩んできた06:00直前のことでした。ほんの15mほど向こうに小さなナブラが立ちました。
私の周囲に居たのはアオリイカ狙いのエギングまんとクロダイ狙いの落とし込み師、そしてカマス狙いの投げサビキの人だったので、そのナブラに反応した人間は私一人だったのです。おかげで、やや斜め前方にジグを投げることができました。ただ、近すぎて投げにくかったのですが、なんとかナブラの向こうに落として、ナブラの縁を引いてくることができました。
ナブラの真横を通過してもバイトが無く、あーダメかぁーー。
その瞬間、ガッ、と来ました。あまりに近くて、ヒキを楽しむ暇もなく、軽々と抜き揚げたのはサワラにはほど遠いサゴシ、あっという間にドラマは終わりました。
それにしてもやっとのことで、魚らしい物を釣りました。ただし、かなり不満です。ナブラ打ちなんて、湧くか湧かないかの偶然に依拠して、技術依存度は低いのですよね。たしかに適確に対応できなければ釣ることはできませんから、それも技術の内とも言えますが・・。気持ち的には05:00の底近くのヒットで獲りたかったなぁー。
その後もかなーり沖目で小さなナブラが何度か立ちましたが、他人の前方で遠いこともあり、届かせられずに終わりました。
太陽が顔を出し、人も増えてきたので、06:40に納竿。
2.5バイト、2ヒット、1キャッチの釣りでした。
車に戻って、活け締めしてあった魚をヘッドレスにした際に胃袋の内容物を確認したところ、中から現れたのは、カタクチイワシ4尾、ボラの子1尾、不明小魚1尾でした。
やっぱりねえー。ボラの子が釣れるようにならないと、この時期の泳がせ釣りはできないのでしょう。カタクチイワシは回っ来てくれないことにはどうしようもありませんが、ボラの子ならあちこちに居ますから。
今回の釣行でブッコミ釣りとジギングではかろうじて得られた釣果ですが、唯一釣果を得られなかった泳がせ(呑ませ)釣りは、もちろん場所も大事てすが、より良い(魚種、型)活きエサの確保が至上命題のようです。
次の機会には是非とも・・。
それまでに地元でボラの子釣りの練習をしておきますか。どうやら、これが今回の日本海釣行の教訓だったような気がします。
2018.10.06 富山新港東堤北先端付近の釣果情報
私が居た時間帯にこの釣り場で目撃した魚先端付近内側(堤防岸壁)
落とし込みでクロダイとメジナ(どちらも300g程度)
ルアーでサゴシ
サビキかエサで小アジ
先端付近外側(テトラ上)
ルアーでコズクラ(フクラギ?)、タチウオ(F2)、
堤防内側外側ともにアオリイカ狙いのエギングまん多数なれども、釣果は見かけなかった。
帰路は07:40に富山新港東堤駐車スペースを出発しましたが、未明からの釣りに疲れて昼食後は一眠りしたり、買物で立ち寄ったりしながら、下道貫徹で17:00には自宅へ無事帰着しました。軟弱な私にとっては、途中のベッド仮眠は安全運転の必需品です。
さて次回はどこに行こうかな。ちょっと休んでからですが。
青物かタチウオか・・。その前にボラの子釣りかな。
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