焼津・ふぃしゅーな でワカナゴを釣る
駿河湾に面して、関東近県?では少ない、陸っぱりでタチウオの狙える釣り公園の 焼津・ふぃしゅーな に釣行し、タチウオは完敗に終わりましたが、ワカナゴ(ブリの小型の地方名)に慰められた夜~朝釣りでした。
2020年11月5日(木)
以前にここで釣りをしたときに1等地の角地の存在を知り、そこで釣りをするために、2時間前に現地入りしました。先行者が居たので尋ねると昼間だけとのことだったので、後ろに荷物を置かせてもらい、車へ行ったり来たりで準備しました。
親切なカップルさんは、早々と移動して、私に場所を譲ってくださったのには、驚くやらありがたいやら。釣果があれば差し上げるところですが、これからなので、最敬礼で謝意を示しました。
日没少し前から、ちょっといたずらにジグサビキを投げてみました。ジグは28gの ダイソージグのチューニング品 で、サビキはハゲ皮の 土佐カブラ 3本針です。万一タチウオが掛かると、一発で切られますが、居るか居ないかの調査なので。10投ほどしましたが、不吉にも、反応皆無でした。
闇が迫った17時頃から、電気浮きの餌仕掛けを流しましたが、反応無し。。。対岸の離岸堤との間を、潮がゴンゴン流れます。打ち返しが忙しいこと。と思ったのも束の間で、潮が止まり、反転してしばらく経ちました。
ムツネムリ12号1本針のワイヤー+フロロハリスにケミカルライト37mmというおとなしめの仕掛けでしたが、たった一度、付けエサのコノシロの短冊が、針部分を避けてかじり取られました。一緒に付けてあったイカタンは、丸々残されました。
邪道のような餌2種付けは、カラフトマス釣り での経験の応用です。魚も嫌な物は残す、人間と同じ行動様式のようです。
一度のアタリでは浮きも沈んだのですが、明らかな喰い渋りで、どうにも出来ず、この夜は21時に放棄試合となりました。
釣り人も、ワインドかジグの人が入れ替わり訪れるだけでごく少なく、釣れていないということなのでしょう。その時間からの入釣者もいないと考え、釣り場の現場保存をして、風呂 に行って帰って、50mほど離れた駐車場で朝4時までの車中泊のつもりが、
2020年11月6日(金)
あろうことか、1時過ぎに目が覚めてしまいました。4時で十分のつもりだったのに、一旦目覚めたら2度寝は簡単ではない高齢者のサガ。
嫌々起き出して支度をしましたが、寒さが身に沁みました。重ね着の間に貼るカイロも動員して対策しました。+10℃はあり風が弱く、空には雲もあって楽なはずでしたが。
1時半に釣り再開で、無人の岸壁からタチウオ狙いの浮き流しを投入しました。先日新規導入した 2次電池CR-425 も活躍して、浮きには困ることなくスムースに打ち返しができていたのですが、なにぶんにもアタリがありません。
投げて流して回収、しても餌はそのまま。PEラインなので遠くまで流しても途中で沈む心配はありません。タナを決める 浮き止め の移動も簡単なので上げ下げしてみますが、変わらずに無反応。
ここでの前回 のように隣で盛んに釣ってくれる指標になる人が居ないので、本当にタチウオが居ないのか、餌が合わずに釣れないのかが定かではなかったのですが、コノシロの短冊は、以前の 和歌山・青岸 でも少ないながらも実績があるし、前夜も1度だけですが喰われているのですから、まんざら駄目ではないはずです。
寒い夜で、車横付けなら、お湯を沸かして熱いコーヒーを飲むところですが、ポットのぬるいお湯で割ったウィスキーをちびりちびり。夜明けに備えて、グローのジグをセットしようとして比較しました。
2個の上は前夜のダイソージグで、下は私にとっては高級品の ジグパラ ゼブラグロー です。どちらにしようかと UVライト を当ててみたら、なんと、自作チューニングの方が断然光るのです。使うのは当然、自作の方に決定。
前日夕方、地元の人に聞いたところでは、朝はマアジが期待できるし、前日の朝はワカナゴも釣れたと聞いていたので、前の日の夕マズメに続いて、自作の土佐カブラ8号の3本針サビキもジグの前にセットしました。
海面が暗い内から、タチウオ浮き流しと並行してジグサビキを投げ始めましたが、タチウオとの遭遇が起きないまま、いたずらに時が過ぎ、薄明になりました。
宗教画にありそうな毒々しいほど紅く染まった雲からの反射で、海面が紅くきらめくようになり、電気浮きも見えなくなりました。タチウオが居るのなら、まだ時合のはずの時間でしたが、ここまで無反応では、もう期待するだけ無駄と観念して、タチウオ狙いの竿を揚げてジグサビキに集中して投げました。
未明から次々と岸壁に出勤してくる釣り人は、主にマアジ狙いの投げサビキのようで、日の出までの短時間に、釣り場は定員の半分くらい埋まりました。
前の水道状の海は、思ったよりずっと水深があり、サビキの抵抗もプラスされて、ジグで底を取るのに時間がかかります。主に底近くを狙いましたが、反応無し。いよいよ完全ボウズを覚悟して、疲れもピークに達しましたが、朝マズメが終わる時が終了の時と決めていたので、途中のリタイアはNG。
突然海面が騒がしくなって、ボイルが見えたのは陽が昇ってからだったでしょう。右はるか前方から前方左までの間に、数秒で消えてしまう小さなボイルが時折湧きました。すぐに消えるので狙いが定めにくかったのですが、繰り返しキャストして水面下0.5mを狙って引いてきました。
何度目だったか、前方15m位までリトリーブしたところで、ゴンッ。出会いがしらの衝突的ではなく、追ってきたのでしょう。近いだけに引きました。何度かチリチリというドラグ音を聞かせてくれる、良いファイトでした。頭を水面に出させて見ると、ワカナゴがジグではなく土佐カブラにヒットしていました。
へぇー、カブラにねぇ。出てもワカナゴと聞いていたので、タモの用意をしていなかったのですが、ハリス2号でしたからワカナゴなら抜けるでしょう。ということで、足元まで寄せて抜きあげました。
使っていた ロッド 965TMFSでは、ワラサは抜けないと思いますが、イナダまでは大丈夫でしょう。イナワラ??、んー、どうでしょう。タモ入れが無難ですね。
岸壁上で暴れていたら、針が外れましたから、刺さりが悪かったようです。もっとも8号の針はアジなら十分でも、ワカナゴには小さいでしょう。それよりシラスを模した針に喰いつくということは、このサイズでも小魚よりシラスを好むということなんですね。
というか、追っていたベイトがシラスだったので、28gジグには反応しなかったのかもしれません。そうだとすると、この時のジグ+土佐カブラ(シラス系)というのは、マッチザベイトの対応力の幅広い、優れ物だったのかもしれません。ワンチャンスでは、ベイトが分からないのですから。
というような考えは、実際には瞬時に脳裏を駆け巡ったのであって、現場の実際は、魚を即〆して、頭をバケツに入れて放置。すぐさまキャストを再開しました。
が、ボイルが起きないままに太陽が離岸堤を超えて高くなっていきました。ジグを底まで落としての通常のキャストに戻していたら、もう一度チャンスがあり、狙って表層を引きましたが、空振りに終わりました。
どうやら、シングルヒット1本でゲームセットのよう。遠くでキャストしていた若者にはヒットが無かったので、この朝のここでは、私の1本=38㎝がすべてだったようです。で、7時にはお終い。釣り場で魚をヘッドレスにして、車載の水で洗い、冷蔵庫にしまって帰路に就きました。
この前夜から朝の 焼津・ふぃしゅーな のタチウオの魚影は、限りなく薄かったようで、再来のお約束は致しかねます、とりあえずは。でも、年内は狙えるという言葉も聞いているので・・。それより、この秋初の青物を釣ったのですから、まずは素直に喜びましょう。
コメント
コメントを投稿