ハクビシンの駆除は素人でも可能 1/6
ハクビシンを捕獲 |
ハクビシンの駆除(捕獲)には法令制限があるうえに危険も伴うので、数万円の費用を負担して専門業者に依頼することが多いようですが、捕獲・殺処分は素人にも可能です。
生業の農家でない家庭果樹であっても、鳥獣による食害は深刻です。何年もかかって育てた果樹にやっと結実、と喜んでいたら、収穫直前になって大被害。なんとも悔しいものです。
ハクビシンによる紅富士ブドウの被害 in 沼津市戸田 |
果樹の種類や地方によって、ハクビシンだけでなく、アライグマ、カラス、イノシシ、サル、クマ等のいろいろな動物が食害の原因になっています。
ここでは、近年拡大しているハクビシンを、素人の私が駆除した実例を紹介して、被害を受けてお困りの方の参考に供します。
ハクビシン駆除ことはじめ
摘粒中のブドウ=ゴルビー 2021.06.04 |
植え付けから丸4年で、やっと収穫にたどり着いた昨2020年。20房位に袋をかけて、そろそろ収穫という日の朝、ブドウの樹の下の土間にはブドウの皮が散乱していました。それが食害の始まりでした。
この場所でのブドウ栽培前に、他の場所(沼津市戸田)でもハクビシンの被害に遭って、収穫が果たせないままこの地に引っ越してきました。彼の地での栽培品種は"紅富士"でしたが、ここでは"ゴルビー"です。どちらも1本。
浜名湖岸の現在地は、空き地も混在するものの、家が立ち並ぶ土地ですから、まさかハクビシンの被害に遭うとは考えていませんでした。(裏の空き地から来ていたことが判明)
それがゆえに、ジャンプ、木登り、電線渡りと軽業師のように身軽なハクビシンには無防備なぶどう棚を作ってしまいました。後からの侵入防止対策は、生活が不便になるのでできません。
同じ敷地内で栽培している、桃、梨、枇杷、杏、無花果、柑橘類の果樹に加えて、同じ敷地内の家庭菜園のスイカ、マクワウリ、プリンスメロンなどにも過去、ハクビシンの被害は無く、今までのところはブドウだけが被害を受けています。
ハクビシン駆除方法の選択
結果として作物に被害が出なければ良いので、忌避剤で近づけないのも一法です。ただ、継続して寄せ付けないためには、強力な 忌避剤 を使い続けなければならず、困難です。
被害防止のために、ブドウ一房ごとを金網で包むということを考えてみましたが、ステンレス網で設計製作するとなると、かなり費用が掛かりそうです。
電気柵で侵入を防ぐのは、維持管理が大変で困難。くくり罠(わな)での捕獲は、暴れる野獣の止め刺し(殺す)に難あり。
誰にでもできる程度のことを考えると、消去法の選択の結果で、捕獲檻=箱罠(アニマルトラップ、小動物キャッチャー、動物用捕獲器)を使って捕殺するのが妥当と判断しました。
これとて、実はくくり罠同様の難題があります。止め刺しをどうするか。血を見るのはNG、溺死も最近は推奨されません。
最近のお勧めは炭酸ガスで安楽死、のようです。でも、容器に密閉したうえでCO2を注入するというのも設備が必要で、個人では実行困難です。
いろいろ考えると、捕獲後に人目を避けて、自然死を待つしかないように思います。放置は禁止のようですが、管理下での自然死(衰弱死)、いわば"看取り"です。
その後に、敷地内に埋却することにします。(地元の役所では、可燃ごみとしての処分も可能と聞いています。)
→ 2/6 ハクビシン駆除用の箱罠の選択と入手
1/6 ハクビシン駆除ことはじめ
3/6 ハクビシン駆除の実際
4/6 ハクビシン捕獲までの記録
5/6 ハクビシンを殺処分する
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