釣りのナツメ錘を自作で改造する

釣りで使うオモリは、釣法により形や重さが異なりますから、揃え始めると[種類×重さ]で増えることになります。その増加を防ぐために、改造による流用を自作で行う方法です。

鉛の錘にドリルで穴を開けることは、ほぼ不可能なので、自作改変のベースは、穴のあるナツメ錘を使います。


左端が改造元の ナツメ錘 です。(3号以上の物の穴径は2mm統一のようです。)

2番目は、糸を通して結んだ環付き錘で、ナス型錘 の代替になります。糸を細くすれば、捨て糸を兼ねることになります。

3番目は、針金の環を両端に作った物で、中間錘 になります。

4番目は3番目を造る際にスナップスイベルを入れた物です。市販品 にもあります。

5番目は、叩いて表裏両面を平らにして転がらないようにした物で、たいこオモリおたふくオモリ の代替になります。これは製法の説明を下に記します。

これらの他にも、ナツメ錘は下の写真にあるテンビンや反転カゴ、オモックの自作等にも使えます。

中錘てんびん & 反転コマセかご

ナツメ叩き錘の製法

 ナツメ錘をハンマーでたたけば形はできますが、穴がつぶれて中通しができなくなるので、穴を残す方法です。

1. おもり両端の穴に径2mm以上の千枚通しを挿し入れて開口部を拡げておきます。
2. アクリルポリスチレン 等の低温で溶ける樹脂棒を挿入し、両側に数ミリ突き出すように切り離します。
3. コンクリートや鉄板のような平らで硬い面に2.を置いて、ハンマーでたたいて、上下面を平らにします。
4. 鉛の融点(327.5℃)を超えない高温(ヒートガン 等)で熱し、樹脂棒を溶かします。
5. 冷えたら2mm径のドリルで樹脂の残渣を削り取り、完成。
6. 丁寧に仕上げるなら、外径2mmの柔らかい樹脂パイプを挿入して、接着します。(ナイロンやフロロのラインは鉛に負けないので、保護パイプは必須ではありません。)

 4.のヒートガン等に替えて直火のバーナーで熱すると、鉛が融ける恐れがあるので、避けるのが無難です。

ちなみに鉛製の ナツメオモリ 5号の価格は、1kgまとめて買えば1個あたりは30円です。

他の形の物で、これ以下の価格の物は無いでしょう。なので、これを使う価値があるのです。いろいろな形の物を揃えずに、このナツメ錘を改造して使うと、釣りの小物が増えずにスッキリ安価になります。

コメント