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釣り用ドライペレット乾燥コマセ製作-9

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釣り用ドライペレットの海水投入試験-2 釣りコマセとしてのドライペレット状の物はなんとか使えそうな形になって、そして今回のテストです。 小さな発泡スチロール球(バラ芯)を仕込んだ改造ロケットカゴにペレットを詰めて、模擬海水の中での挙動を観察します(1分ごとに上下左右に各1往復振る)。 00分経過 - 投入前は、ペレットを発泡ウキを下に下げた状態で入れておきます。 01分経過 - (着底)初期で少しのペレットが崩れずに粒状のまま放出されます。 03分経過 - ペレットの崩壊が始まり、粉状になって放出が始まります。 04分経過 - ペレットの軟化崩壊により、カゴ中で発泡ウキが上に抜けました。 13分経過 - 主に粉状、一部は粒状で、およそ半量の コマセが放出されました。 (15分経過 - 放出量が最大に。) 18分経過 - カゴの中は空になり放出完了。 改造ロケットカゴは2種類用意があり、一つは内蔵ウキで下に位置する胴付き仕掛け立てるこのタイプで、もう一つはオモリを内蔵して片天びんと一体化したものです。いずれの場合にも、底部の穴を大きくし過ぎるとコマセ装填と同時にポロポロ抜け落ちてしまうので、穴径には自ずと限界があり、その穴がペレットの粒状のままの放出を妨げるという難点があります。この難題の解決は容易では無いようなので、現時点ではこのペレットを使うことにします。 実釣で試してみなければ答えは出ませんが、このペレットは製造時にイワシやアミ等の醗酵汁を加えてから乾燥させているので、粉状で放出されたとしても米ヌカ単体よりは集魚効果が大きいと考えても間違いではないように思います。 このドライペレットコマセは「寄せる」に徹して、「喰わせる」は刺し餌に任せるのが妥当なのでしょう。一歩後退のような気もしますが、二歩前身で、差引一歩前進というところですかね。 今回の試験は、実はここまで至るのに途中で何度も失敗を重ねました。ペレットがカゴの穴から抜けないのです。穴を大きくするのには限界があり、仕方なくペレットの押出成形の直径を5mmから3mmに落としたのです。自然乾燥のために今回のテストまでに時間が掛かりました。 想像はしていたものの、なかなか

釣り用ドライペレット乾燥コマセ製作-8

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釣り用ドライペレットの海水投入試験-1 寒中で自然乾燥させた試作ドライペレットの、使用時の状態確認のためのテストを行いました。 目的は2点の確認です。 1. 海水中での沈降速度 2. 海水中でのバラケ具合 テストサンプルは約5.5mm目のフルイを通したペレットです。乾燥期間は16~22日間で、概ね自然乾燥の限界(残水分率16~23%)に達したものと思われます。形状について、直径は押し出しにより一定(約4mm)ですが、長さは不定で平均11mm(5~20mm)です。 1A 澱粉糊結着パーライト無し  1B 澱粉糊結着パーライト入り 2   澱粉糊結着パーライト無し  ← 乾燥後には固くてバラしにくい 3      生澱粉結着パーライト無し  ← 乾燥後には固すぎてバラすのが困難 実際に使用する海域の塩分は、資料によれば3.4%ということなので、食塩7gを199gの水に溶かしました。これで 7/206=3.398% 。これ(23℃)を試験用模擬海水としました。 初めに  沈降速度のテスト   です。 4サンプルをそれぞれに模擬海水に投入し、グラスの水面から底までの9cm沈む時間を計って、1m沈む所要時間に換算しました。 1A  4.0sec/9cm = 44sec/1m 1B  7.0sec/9cm = 78sec/1m  ← 沈まない物があるが沈む物の平均的な数値 2    1.5sec/9cm = 17sec/1m 3    1.5sec/9cm = 17sec/1m 次に   バラケのテスト   です。 底に4mmメッシュでテグスを張ったコマセカゴにペレットを入れて水中に置き、10分間観察する(1分ごとに上下左右に各1往復振る)と。 1A・・6分経過くらいからバラケ始めるが4mmメッシュを通過しない 1B・・3分経過で浮沈個数がおよそ半々     4分経過で4mmメッシュを通過して沈降し始める     6分経過で1/2量が4mmメッシュを通過して沈降    10分経過で7/10量が4mmメッシュを通過して沈降 2 ・・10分経過でもあまりバラケずペレット表面から剥落するにとどまる 3 ・・10分経過でもあまりバラケなペレット表面から剥落するにとどまる 10分経過

釣り用ドライペレット乾燥コマセ製作-7

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釣り用ドライペレットの試作-3 第1回の試作品1Aと1Bでは、押出成形後にポロポロと切れた状態になったのですが、それが良いのか悪いのか分からないながらも、もう少し粘度を上げないと完成時に細かくなりすぎて顆粒状になるのではないかと危惧したので、第2回の試作を行いました。 2              3 2 は1A1Bと同じく結着剤の小麦粉を煮て糊にしてから(前回より濃度を上げて)使用 3 は生の小麦粉を魚醤と水で練って粘りを出して使用 ほぼ同じ粘度になるように調整しましたが、それに要した小麦粉の量は 2 では  25g/125g = 20% 3 では  75g/175g = 43% ということで、小麦粉を生で使うと、同じ量の米糠(100g)を結着させるために多くの小麦粉が必要になりました。コストからいえば2の方が優秀ですが、手間は3の方が非加熱で楽です。 押出成形時点では同様に見える両者に、完成時点とその後の使用時点でどのような違いが有るのか無いのか、興味深いところです。 粘度を上げたものの、今度は麺状に押し出した物がくっついてしまったようにも見えるので、乾燥に支障が出ないか、少々気がかりです。 今回の試作では浮力調整のパーライトを入れませんでした。それよりも成形を優先する意図で後回しにしました。浮力については今もいろいろ考えています。重曹単独の熱反応で、あるいは有機酸との化学反応で発泡させるなど。これについては成形、乾燥完成後の浮力テストの結果で適用してみようと思います。 小魚(活き餌)を仮死状態で運ぶ方法・・思い出しの記録 活き餌としてのアジ等の小魚を活かして運ぶのには結構な手間と設備が必要になります。普通はブクブクと呼ばれる小型のエアーポンプを使う場合が多いのですが、これをなんとか簡便にしたいということで以前にテストしてみました。 海水の中に同時に重曹とクエン酸を投入すると水中で反応して炭酸ガスが発生します。このガスを吸い込んだ魚は仮死状態におちいります。この魚を再び自然海水に放すと復活します。(長時間のテストは未実施だったような) というところまではやってみたのに、なぜ実用していないのか。残念ながらその後の記憶が定かではありません。少

釣り用ドライペレット乾燥コマセ製作-6

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釣り用ドライペレットの試作-2 釣り用ドライペレットはその名のとおりドライになって完成品ですから、乾燥工程は重要です。途中で腐らせたりカビが出てしまうと、使えないかどうかは別にしても、好ましくはありません。 前回の試作品を自然乾燥させている今は厳寒期で、当地遠州でも早朝はマイナスを記録し、最高気温が5℃という日もありました。当然のごとく季節風が吹いていますので、物の乾燥には向いた環境です。それにしても今年は寒いですね。 さて、どれくらい乾燥したのかと、6日後の本日量ってみました。 A  (130g)                        B  (106g) ↑ (途中で一度天地返しをしています) A  (215g)                        B  (186g) かなりアバウトですが、材料中の水分(魚醤+水)がどれだけ失われたかを計算してみると、残水分率は、1Aで31%、1Bで24%となりました。 総量は1Aの方が多いので乾きにくいように思いますが、多孔質のパーライトの作用で1Bの方が乾きやすいのでしょうか。それとも置いた位置の差でしょうか。引き続き観察します。

釣り用ドライペレット乾燥コマセ製作-5

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釣り用ドライペレットの試作-1 自然乾燥に適した風の予報が出たので、試作を開始しました。 まずは、② 小麦粉を水で煮て糊にして使う タイプにチャレンジです。 小麦粉(強力粉)10gに水190gを加えて攪拌加熱してゆるい糊を作り、冷ましてから魚醤100gを混和した液に、米糠200gを練り混ぜた物がこれ。500gです。 A パーライトなし 半量を取り分けてパーライト5gを混和します。 B パーライトあり カッティングブレード(刃)を外して押出成形をすると A  (215g)                        B  (186g) 5mm目のプレートが災いしたのか、Bの押し出しの際に目詰まりがありました。 また、ミンサー内部に100g近くも残ってしまった計算になるのですが、洗浄の際の体感でもそれに近いものがありました。ロスの率を下げるには、一度に大量処理することですね。 半日影に吊るした干物干し網に収用して、さてどんな乾き方をして、どんな物ができるのやら。

釣り用ドライペレット乾燥コマセ製作-番外続

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釣り用ドライペレット作成時の押出成形に使うミンサーのテスト結果です。 骨付き小魚のヘッドレスを使用してテストをしたかったのですが、いつも行くスーパーには適当な材料が無かったので、仕方なく鶏胸肉を挽いてみました。これが挽けなければ即刻返品です。 初期不良に当ることもなく、無事動きました。 音は大きめですが、引き込み、回転、カット、いずれもスムースでした。安価なミンサーのレビューでよく見かける、鶏の皮が挽けないということもなく、少しばかりのロスはどんなミンサーでも起こることなので、・・・まずは合格。 この機械には3.5.7mmの3枚のプレートが付属しますが、今回は5mm目で挽き、そぼろを作ってみました。粗すぎず細すぎずの適当サイズだったようです。いつも使う豚挽肉とは違うあっさり味もなかなか良いものだと思いました。またまた、C級グルメのレシピが増えました。 国産の頑丈な手回し式や業務用の高価な電動式も使ったことがありますが、この機種は家庭で使うには手頃な機械だと感じました。わずかな材料を挽くには、セットと片付けの手間に難有りですが、便利な機械であることは間違いありません。 明日以降の冬の季節風で、いよいよドライペレット製作試験に着手します。

釣り用ドライペレット乾燥コマセ製作-番外

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Homgeek HM010-MG ミンサーの使用前感想 ドライペレット材料の押出成形に使う電動ミンサー Homgeek HM010-MG が思いのほか早く届きました。中国発送から数えて5日目位だったようです。普通郵便だと10日前後掛かったような気がするので送り状を見たら、EMS航空便でした。あちらからの送料ってどうなっているんでしょうね。 初期不良は返品するのが常識のようなので、さっそく開梱してみました。 金属部品はスクリュー、カッティングブレード、カッティングプレートが鉄製でその他はアルミ(ダイカスト)のようです。本体と部品の脱着がとてもキツクて、壊れそうで恐かったです。相変わらず部品精度はイマイチですが、使用に耐えられないほど悪くは無い、という感じです。仕上げとか検査とかいう概念が無いのか、という文句は文化の違いですから言わないことにして、あちこちのバリ取りや面取り等は自分でやることにします。その分安い(込7998円)のですから仕方ないですね。 動作確認しようとしたら、ミンサーのコード先端のプラグが蛸足電源タップに入りません。購入時の説明文でちょっと引っかかった  [★ ご注意:弊社の商品のコンセントは最も標準なw極(9mm)とN極(7mm)別タイプ採用しているから、もしご宅のコンセントはダブル7mmでしたら、変換ケーブル必要です。ぜひご検討してください。] 引用  ・・これか。 比較的新しい家なので、家のコンセントに差し込んだら、入りました。へぇー、英語圏(取説)ではこんなプラグを使っているんですか。初めて知りました。スイッチを入れたら、ウィーンと小型掃除機並みの音がしました。モーターは回るようです。 実用試験は挽き材がなければできないので、明日にでも仕入れてきましょう。 そもそもの目的である挽き材である小骨のある新鮮な魚があれば良いのですが、浜名湖では1/15に角立網漁が終わってしまったので、新鮮な小魚は無理かも。