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サゴシ(サワラ)の味/富山県富山新港での釣果

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上越市の直江津港から富山へ回った 直近の釣行 では、まともな?魚はこのサゴシ1尾だけでした。 釣った直後に頚椎切断で〆たものの、堤防上に置くしかなく、あまり良い保存状態とは言えない魚だったのです。車に戻ってからヘッドレスにして洗い、クーラーのキンキンの水氷に浸けて芯まで冷やし、その後は+3℃ほどの冷蔵庫で保存し、釣獲61時間後に調理しました。 貴重な1尾をどう料理するか、三枚におろしてしばし黙考。身割れはしていないものの、脂はゼロ。んー、無難なところでフライに決定。 塩を振りレモンを絞り掛けて、ガブリと一口。 おー、柔らかいですねー。なんというか、口の中でとろけるような食感は、クリーミーという言葉に近いのかも知れません。旨みが弱く、主張の無い味というと悪く聞こえますが、離乳食や病人食にも使えそうな優しい旨みです。 白身と赤身の中間タイプの魚ですからもう少し旨味が欲しいところですが、如何せんこの型ではサワラの小学生なので、成熟の味を期待するのは無理です。この淡白な旨さを味わうには、やはりウスターソースより、塩レモンが良いです。 活け締め(即殺と血抜き)の魚はとにかく臭みが無いので、贅沢です。市販の魚とは似て非なる食品ですね。これが魚の本来の味です。もっとも、安価なサゴシを1尾ごとに活け締めなんて、流通物では経済効果が無くてできませんから、仕方ありません。 こんな澄明な味で食べたければ、自分で釣るしかないということです。ただし、釣るより買った方が安いのは、家庭菜園と一緒。鮮度が命の生鮮品です、やはり。 サゴシはショアで釣れても、サワラはショアでは釣れません。これが、陸っぱりの泣きどころです。脂がのって身がクリーム色のサワラも食べたいなー、と垂涎。

メジナの味/富山県富山新港での釣果

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今回の魚は最大で18cmという可愛いサイズでしたが、食べられるものをありがたくいただく、という趣旨です。 釣り場でヘッドレスにして洗い、すぐにクーラーのキンキンの水氷に浸けて一晩、その後は+3℃ほどの冷蔵庫で保存し、釣獲77時間後に調理しました。処理と保存が良かったので、時間経過をほとんど感じさせなかったのは、白身魚だからでもあります。 ただし、メジナは特有の磯の香りがありますから、いつもの酒蒸しというのは向かないと思われ、また、小型ゆえに焼けば締まって鰭の際などが食べにくくなるので、ここはごく普通にしょうゆ味で煮付けることにしました。魚料理は、魚を見て推測して料理方法を決めなければ美味しく食べることはできません。 昔々には伊豆のメジナを頻繁に口にしていましたが、久しぶりに食べるメジナは日本海産です。さて、お味の方は。 おーっ、やはり旨いは。白くて柔らかな身質に、旨みとほのかな磯の香りが良いですねー。醤油と味醂の味が魚の旨さを増幅します。 現場では持ち帰りをためらったのですが、持ち帰って正解でした。こんなことなら、もっと本気で釣るんでした。ただ、可食部が少ない小型の魚が多かったので、選んで持ち帰るには何倍もの数を釣らなければならず、他のことができなくなってしまうので、それも考えものです。 でも、とにかくメジナは旨い魚です。ただし、これも夏場は磯の香りではなく臭みがあって、嫌われる場合が多いので注意が必要です。昨年の秋に福井県の 敦賀新港 で聞いたら、「中型のメジナを釣ったら脂がべったり乗っていた」とのことでしたが、実物を見てみたいものです。太平洋側では、早春でないとそんなメジナは見られません。

富山新港で泳がせ釣り・ブッコミ釣り・ジギングをしてみたら

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2018.10.03 もともとは新潟県上越市の直江津港での釣りを計画して行ったのですが、この日の午前中に釣り場に振られて富山新港に転向してきました。じっと我慢の下道3時間でした。 上越から走った国道8号線の途中で見えた海は、台風24号のうねりが残っていて底荒れしていました。どうやら来るのが少し早すぎたようです。でもグズグズしていると次の25号が来そうなので仕方ありません。 途中の海はすべてスルーして富山新港海王丸対岸埠頭まで来てみると、ここも濁りが平常よりはきつかったのですが、普段でも底が見えるわけではないので、まぁ普通ということで。 ただ、釣り場が閑散としていて・・。空いている事は大歓迎なのですが、これは釣れていないことの表れなのかもという不安が過ぎりました。そう思いつつコマセのアミの塩辛を落としてみると、寄ってきたのは小メジナでした。ん?、小あじクンは、どうしたの。 昨年9月下旬  にはたくさん居たのにね。 やはり「10月になると小アジは居なくなる」という地元釣師の言葉は本当だったのかー。少し向こうの隣でサビキであじ狙いの人に、たまーに掛かる小アジは、泳がせで使うにはちょっと大きいかなー、というサイズです。さて、困りました。 何もしないという選択肢は無いので、とりあえずはナニ狙いという信念も無いブッコミを開始しました。エサは通年常備の"イカの短冊アミの塩辛漬け"です。強い塩なので腐ることはありませんから、車に積みっぱなしです。これでまともな魚が釣れた経験は無いのですが、理論上は可能なはずで、いつか結果が出るでしょう。 しかし釣れるのはヒトデばかりです。それにしても釣っても、見ても好感が持てない生物です。 これだけではいけないと、のべ竿で小魚釣りも始めました。直江津港のようにクサフグの猛攻は無く、天候にも恵まれ、小メジナが遊んでくれて、まずまずの気分です。ヒュンヒュン糸鳴りさせて引いてくれる小メジナ君は大好きです。 でも、泳がせ釣りの活きエサには大きく、人間が食べるには小さいメジナは結局すべてリリースして、この日はおしまい。 風呂 と食事を済ませていつものパーキングに車中泊。ベッドに入ってつらつらと考え、翌日は小アジが居ないなら小メジナ釣って泳がせ釣り+

上越市・直江津港の釣り場状況/2018年秋

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直江津港東埠頭漁港区岸壁東向面 直江津港東埠頭危険物3号岸壁東隣接地 直江津港東埠頭漁港区岸壁北向面東寄 直江津港佐渡汽船ターミナル東隣接岸壁 2018年10月3日に上の4ヶ所を訪れた際の備忘録です。 場所の説明は過去の別記事 直江津港の釣り場 にあります。 前夜に近くの駐車場に車中泊し、朝の6時半頃に行ってみました。もちろん釣りをする目的を持ってです。 まずはじめに 直江津港東埠頭漁港区岸壁東向面 には作業船が3隻係船されていて、釣りのできる隙間はわずかで、すでに先行者で満席になっていました。 次に見たのはすぐ北側の 直江津港東埠頭危険物3号岸壁東隣接地 。ここは管理者の設置したバリケードはあるものの、皆さん釣りの真っ最中で、何とか入れてもらえるかな、という程度の混雑具合でした。聞いてみると、暗いうちに20cm弱程度ののマアジが釣れたそうです。この場所は使えそうと思ったのですが、後で来てみたら(8時頃には)作業開始で全員追い出されていました。 3番目には、浅くて釣果があまり期待できない 直江津港東埠頭漁港区岸壁北向面東寄 を見ました。ここにも複数の船が係留されていて、係船ロープを避けると釣り可能な隙間は広くありません。 他に場所がないので、泳がせ釣り用の小アジでも釣れるなら、そう思ってアミの塩辛を撒いてみると、いきなり小鯵が寄りました。こりゃ大変、ということで穴あきバケツに海水を汲み、竿を出したら、今度は小あじではなく、クサフグが寄ってしまいました。時間を空けてみようと朝食食べたり、コマセる場所を変えてみたりするもダメ。 その内すぐ隣に二人組みのキス釣師+1のギャラリーがタバコを吸い始めて、その煙が私を直撃してギブアップ。我慢して維持する釣り場でもないので、アッサリ撤退しました。悪貨が良貨を駆逐するとは正にこのこと。 移動の途中で 直江津港佐渡汽船ターミナル東隣接岸壁 にも寄ってみました。人は少なくて竿は出せる状況でしたが、岸壁沿いにはまたもやクサフグの群れが溜まっていました。釣りは困難。 さて、こんな状況が当日の直江津港の釣り場でした。車横付けできる釣り場は希少で魅力十分なのですが、そもそも釣り人口密度の高めな釣り場ですし、作業頻度も高い所なので、この直江津港を当てにして釣行するのは止めた方がいいのかも

メイチダイの味/静岡県戸田漁港での釣果

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今回の魚は16cm=104gという可愛いサイズでしたが、この大きさのメイチダイは食べたことが無かったので、これも試さなければなりません。 前日に釣れた物をすぐにクーラーのキンキンの水氷に浸けて33時間保存し、調理しました。 刺身のサイズではないし、白身なので味をつけてしまったら特徴が分からなくなりますから、これは姿のまま酒蒸で。 蒸しあがった姿は、着替えたのか変身したのか。随分変わるものですね。 箸を入れて身を取り出すと、こんな白い身質はちょっと覚えがない位、雪のような白さです。 口に含むと、なにやらわずかな芳香を感じましたが、クセや臭いというのとは違います。多分皮目から出ているのでしょう。少し繊維を感じましたが固いと言うほどではなく、小型ゆえの未熟さが原因かもしれません。脂は無く旨みはほのかに・・。淡白な白身の魚特有のお味でした。 格別、旨い!! という印象はありませんが、ふと思い出して食べたくなるかもしれません。次の機会には、是非大型の物を食べてみたいものです。そう、フライにしたら絶品かも。 今回のメイチダイは、釣果と言うのが恥ずかしいサイズの魚でしたが、何でもありがたく頂くのが私の釣果への考え方なので、今回もその流儀に従いました。こんな小さな魚でも、やはり鮮度ですね。スーパーに並ぶ旅に疲れたお魚さんと違う魚の味はしっかり有りましたから、釣り万歳です。

西伊豆・戸田漁港新堤でマルソーダを狙う

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2018年9月28日 午前5時40分に第1投。 私の定番である25gのゴールドのスプーン+タコベイトで、底を取ったら後は毎秒1回転ペースのタダ巻き。途中で沈めることもしません。スプーンなのでしゃくる意味も無いから横着者の私向きなのです。60m位は飛んでいるので水深は20m近くあるはずで、フリーフォールで沈めると時間がかかります。 ロッドを置いて、弁当を一口入れてモグモグ、お茶を含み、時計を覗いて、ロッドを再び手にして、最後はテンション掛けて、着底。深いのでこれだけの時間がかかります。深いのは良いこと、と勝手に思いこんでいるので、ここは好きなのです。 休みながらも、8時近くまで投げて巻きを繰り返しましたが、ノーバイト。なんじゃこりゃ。回遊魚の青物は、原則としては目の前を動くものが横切れば食いつくはずですから、ルアーチェンジなんて無用、私はそう思っているのです。タナは大事だとは思っていますが、とにかく回遊してくる魚に遭遇するかしないかで決まるのでしょう。 地元ではあまり多くないルアーマンのベテランI氏が来られたので尋ねると、今年のソーダは水面でナブラが立つようなことはほとんど無く、魚影は薄いとのこと。そのせいかどうか、ジグにヒットすることが無いそう。アンマッチ・ザ・ベイトかもしれないという主旨の意見でした。 これを聞いたら途端に投げる意欲を喪失。少し離れた所で投げている遠投カゴ釣り師たちにもアタリは皆無のままですから、どうにもこうにも手が出ません。彼らは15~20mの棚を狙っているので、そのタナには魚が居ないことが分かっています。それなら表層を狙ってみるか、ということで仕掛けを変更することにしました。 弓角を使うのは久しぶりです。ジェット天秤18号+ハリス4号2mにピンクの弓角です。竿は安物の3.0mの投げ竿にナイロン4号ライン。底まで沈めたり、中層で巻き始めたり、いろいろ試すものの・・。得られるものは疲労感だけ。とてもじゃない、こんなことをしていたら1日は持ちません。 投げては巻きでは、基本的に途中のお休みは不可ですから疲れるのです。ということで、次なる仕掛けは表層狙いの省力化仕掛けです。投げた後はいつでも停められるし休める、ということで超スローで巻くことも可能です。飛ばし浮き+弓角という仕掛けです。 自作 飛ばし浮き の

コショウダイの味/浜名湖

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37cmで0.86kgのコショウダイです。 この魚が成仏してから推定12時間後に上の写真を撮り、ヘッドレスにして冷蔵庫に置き、翌日に調理を始めました。 初日は粗で味噌汁(死後約30時間後)と刺身(死後約36時間後)を。 味噌汁 味噌汁にした訳は、コショウダイは過去に300g程度の小型の物しか食べたことがなく、本当の味を知らなかったのと、今回は活け〆でないために安全策を採ったのです。念のために、味噌に少しの味醂も足して、万全を期しました。 自家製の葉ネギを散らして、さて一口すすると。おーっ、旨いではないですか。いい出しが出ています。汁の表面にはほんの少しの脂が浮いているだけですから、脂のマスキング効果が旨さの秘密、ではありません。 まぁ、味噌汁に入れて食べられない物は無いので、旨くて当然かもしれません。でも、本当に勝負に行くなら潮汁ですから。 とにかく美味しくいただけたので、 ◎ 。 刺身  2種(平造りと皮霜薄造り)   平造り (前側) んー、ちょっと早すぎましたね。もう1日寝かせるべきでした。コリコリと固く、旨味が僅かしか出ていません。活け締めでないせいもあるかもしれませんが、ほのかに磯臭いような香りも感じます。醤油とワサビを付けて食べたら、ごく普通に食べられましたから、決して不味いということではありません。今度機会があったら、熟成時間をとることにします。   皮霜薄造り (後側) 湯引きにしての薄作りですから、テクスチャーもちょうど良く、臭いも無く、そして皮目の旨味が足されて、悪くない味でした。でも、未熟な味は、平造りと同じです。 翌日は酒蒸(死後約54時間後)と浸け焼き(死後約54時間後)を。 酒蒸 前日から酒と塩少々をまぶして冷蔵庫で寝かせて (30時間) おいたものを、蒸しました。蒸したのですから加熱のために身が締まることも無く、臭いも皆無で、前日に比べると旨みも出ていました。これは美味。ポン酢もピッタリですね。 浸け焼き 前日から浸けダレに浸けて冷蔵庫で寝かせて (30時間) おいたものを、焼きました。わずかに締まって繊維を感じましたが、歯ごたえがあるという程度のことです。アミノカルボニル反応特有の香ばしい香りに、皮目の焦げ臭がプラス