磯ガニを合法的に捕獲する in 静岡県=実行編-3

徒手採捕で小ガニを獲る


徒手といっても、たも網(合法)のような道具は使い(え)ます。横に走らせれば逃げ足の速い小ガニを、這いつくばって追いかけるのでは、逃亡される率が上がるので、必要に応じて道具で手を延長します。


大小2つ、合わせて220円の網を用意しました。これがあれば、ハサミの攻撃も避け易いでしょう。あまり丈夫そうでないところに、一抹の不安が残りますが。

現場で獲っている最中は必至で追いかけまわし、顔の汗が目に染みてもソッチノケで、採捕実況写真は無しです。海面(海岸)でも捕獲しましたが、徒手とタモなので、堂々合法の採捕です。

結果は、陸域排水路での1回目は11匹、2回目は22匹と倍増の進歩でした。ゴム手袋の上から挟まれて、素手では危険と感じたことが一.二度ありましたが、少しずつ恐怖心は薄れ、狩猟本能に目覚めました。

そして迎えた3回目。もう少し小さ目のカニが欲しいので、冒頭写真の海域に変えました。大潮の干潮時刻を狙って行ったのが正解だったようです。

居るわ居るわ、石をひっくり返せば必ずのように走って逃げるカニ。小さすぎるカニも多いけれども、大きすぎるカニがいないのは、この日の狙いにピッタリでした。


帰って洗いながら数えたら、なんと114匹。目標の総数100匹を超えました。旅釣りに持参の冷凍カニができるので、これにてカニ獲りは終了です。

こんなことなら、初めから徒手採捕にしておけば。と言えるのは経験した後の結果論です。なにごとも、考えて試行錯誤することは貴重な経験として身に付きます。ホントか?

いずれ旅釣り卒業の時が来たら着手する予定の "カニ餌でクロダイ退治 in 浜名湖" にも使える餌の入手の目途が付いたことは、大いなる進歩です。

害魚扱いされるクロダイを釣っても報奨金は出ないので、全て自腹ですから費用は掛けられません。手間はチヌ&キビレを釣って食べる楽しみと相殺ですが、餌は無償のこのカニを使います。


最後に、採捕した小ガニを凍結する場合の処理工程を記しておきます。生きたまま常温で凍結すると、暴れることと、急速凍結できないので、品質が低下します。

磯の小ガニの冷凍保存方法

0. 現地では汚れたままポリバケツに入れます。
1. 帰宅後は、まず真水をバケツに半分ほど入れてカニを洗い、別のバケツに移します。(再度ゆすぐ方が良い)
2. カニが這い上がれない、必要最小限の容器(2Lのペットボトル上部除去品など)に水氷を入れて、その中に1匹ずつゆすぎながら入れます。


3.
10分ほど置くと仮死状態になるので、金属バットに並べて凍結します。

冷凍室に入れた後に覚醒した3匹が動きました
4. 凍ったら、シールウェアーやビニール袋に移して密封します。長期保存の際には、アイスグレーズを掛けておくと乾燥を防げます。

さて、この冷凍カニで、今年の目標の一つ「キジハタ」が東北遠征で釣れるかな?

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