御前崎港でタチウオを釣る
御前崎港西埠頭(お座敷)で△尾のタチウオを釣り上げるために・・・。結果はプロセスを経た後にしか分からないことです。
何度か偵察に来たことはあったものの、御前崎港で釣りをしたのは初めてです。北隣の地頭方漁港と合わせて、今回の釣り場としました。
9/30の夕刻に現地入りして、下見と情報収集したところ、御前崎港西埠頭のお座敷と鉄くず前、そして地頭方漁港でもタチウオが釣れているとのこと。ただし、型はF2~2.5主体とのことでした。
んー、F2かー。車横付け(同様)の岸壁で釣れるタチウオなんだから、小型に文句言っちゃダメなんでしょうかね。
前夜のタチウオ情報は頭には入れましたが、素直になびかない私は、地頭方漁港でぶっこみ釣りでスタートしました。
半夜でタチウオをテンヤ+解凍サッパで狙っていた人がボウズで帰った明け方5時半から、こんな場所で釣り開始です。
前夜の泊地の マリンパークP が暑くて睡眠不十分でしたが、まぁまぁの体調に静かな釣り場で、気分は良好でした。
前回の 西伊豆・戸田湾 と同じく、竿2本でそれぞれに別の仕掛けです。片方は、自作の 遊動パイプ天秤 を使った1本針。もう一方は、2本針の 胴突底立て仕掛け です。
どこにでも魚が居るかどうかは分かりませんが、二つの仕掛けがここ地頭方漁港で通用するかどうかを試してみたかったのは事実です。
どちらの仕掛けにもアタリが無いままに時が過ぎ、陽が昇った頃からはイカの短冊オキアミ風味の付け餌が盗られるようになりました。それも短時間で、です。
餌取りの相手は何奴だろう。そう考えて辺りを見回すと、足元の堤防の接続部分の溝にヒントが落ちていました。
クロダイ狙いの小針に掛かったのでしょうか。判別できたのは、キタマクラ、クサフグ、カゴカキダイ、キューセン♀、ウミタナゴ。と、まんざら魚が居ない訳ではなさそうです。
ここまでは餌だけをきれいに取られていたので、正体を見るべく針のサイズを落として丸セイゴ10号の小針に換えてみました。
すると、今度も取られました。が、餌だけではなく針ごと盗られてしまいました。一度アタリ的な兆候があった後に静かになったので、明らかです。
フグ系統の魚が針まで口に入れて掛かったものの、2号のハリスをぷっつり切って逃亡したのです。こうなると、ここではもうギブアップです。
水中浮きに使っている発泡スチロールのバラ芯までかじられたおかげで、その歯形から犯魚がフグと特定できました。
その後はここで釣果を得るという野心は捨てて、もっぱら道具のテストにいそしみました。先日来試作を重ねてきた 浮くコマセカゴ に ドライペレットこませ を詰めて、投げ込みます。
海底に着いた錘から上に向かって、胴突き仕掛け、浮くコマセカゴ、PEラインの順で海面まで上がっていくという仕掛けです。なんとか実用レベルに達したようです。
ただしコマセのドライペレットが、対象魚のお好みに合うかどうかは、魚によっても違うらしいので、未だ不明です。溶け方(バラケ方)次第では魚の鰓耙(さいは)を通過してしまうので、無視されるでしょう。
コマセが効いたのかどうか、その後は、ハリスぷっつんの連続で、こちらがプッツンしてしまいました。1本10円程度の安い針でも、結ぶ手間も考えると、馬鹿にはできません。
朝食の朝ラーメンを挟んで10時に納竿したものの、長い一日のその先を悩みました。仮にタチウオをやるとしても、それまでの時間があり過ぎでした。
考えた結果、焼津の石津浜に転進することに。その砂利浜でぶっこみ釣りをやってみることにしました。2017.12.05 にジグを投げたことがありますから、土地勘だけはあります。
海岸後背の松林で昼寝に昼食に読書にと、暑さを凌いで夕方を待ちました。
16時過ぎにようやく第1投。見た目よりも波力が強く、仕掛けが流されて根掛かりします。付け餌は全く取られずに帰ってきますから、餌取りも居ないのが明らか。
10投もしない内に、ここでもプッツン。暗くなる頃まで頑張る必用は承知の上ですが、それに賭けるのを止めさせたのが、F2.5のタチウオでした。
さっさと片付けて、御前崎に戻ることにしました。焼津のフィッシューナ行きも考えたのですが、とりあえずは確認済みの釣り場を優先したわけです。
暗くなる頃から行って場所取りに苦労するのが嫌なので、釣り開始は日付が変わる頃と決めて、餌の調達と風呂に行くことにしました。
タチウオ狙いの餌では、サンマかキビナゴが常識ですが、釣り餌として売られている物は、私は使いません。高いうえに鮮度が悪いからです。
スーパーに寄って魚売り場を見ましたが、1尾掛けで使える小アジもカタクチイワシも無し。サンマは2尾売り。アジのフィレは高いし・・。目に留まった、半額ラベルが貼られたこれなんかどうでしょう。
皮がしっかりしていて餌持ちが良いこと。主にハラモだから白い皮で光ること。安価なこと。残ったら自分で食べられること。言うこと無しでしょう。
御前崎のタチウオが、過去にシロサケを食べたことが無いのは自明ですが。どうせ釣れるかどうか怪しい0~3尾の見込み釣果に大枚の餌代をかけるのもナンダから、これに決定。
実は日頃からのこのケチ根性が釣果から遠ざかる原因ということも薄々(厚々)感じているのですが、亡き母の教えと、私の曲がったヘソが、メジャーであることを許さないのです。
御前崎には立ち寄りのお風呂がないので、仕方なく山に分け入り さがら子生れ温泉会館 という、私には不似合いなネーミングのお風呂に浸かってから泊地に向かいました。
3時間ほどの仮眠から覚めた場所は、御前崎港西埠頭の通称鉄くず前の奥まった所でした。窓を網戸のままにしていても、着衣が汗で湿っていました。いつになったら夏が去るのか。
深夜から朝までの釣りというのは、私は地元では絶対にやりません。正気の沙汰ではありません。深夜は寝るもの。でも、タチウオは夜行性なので、狂気の沙汰で臨むのです。
何しろ、込みあう所が大の苦手なので仕方ないのです。特に浮き流しだと、知らぬ同士が込み合う釣り場でトラブル発生は、想定内です。
御前崎港西埠頭の通称お座敷の釣り場に着いてみると、なんとか入れそうな所があったので、両隣に打診して、了解を得て入釣できました。どちらもその時点までで、3本ほど釣っているようでした。
さっそく仕掛けを準備して、第1投が23時半頃でした。ちょうど入れ代わりにお隣さんが帰る際に キントキダイ を1尾下さり、ついでにサンマの短冊エサも賜りました。ラッキー、やはり挨拶はしておくものです。
さっそく白トレーに乗って袋を被ったサンマの身エサを取り出してみると、ウッ、臭っさーーー。これが付け餌ですか。ひょっとして、何日も前に解凍した物だとか・・。
でも脂ゴテゴテのドロッとした雰囲気が、不思議に良いのかも。そう思うことを自らに強制して、針に掛けて投入しました。
解凍サンマのフィレを随分と斜めにカットしてある長い短冊だったので、2本針の上針を背側の端から縫い刺しで掛け、3cm下の子針も身に埋め込むように掛けました。
それにしても、鮮度最悪で脂焼けして臭い上に、フィレ加工の際に腹ワタも取らずに切っているので、ホント、どろどろ状態に感じました。こんなん喰うたら、ハライタ起こすでー、なぁ、タチウオ君よ。
聞こえないと思い、つぶやきながら浮きを眺めていたら、すぅー、ひょこ。おっと早くも来ました、あの餌に、ホンマカイナ。
次は、じぃーっと沈んでから、ふーっと浮いてきます。さほど大きな餌ではないので、ここで掛からないと、餌が無くなってしまいそうです。
糸ふけを巻き取って、そぉーっと聞いてみます。くぅーっっっ、そこで一発、グィーーーッとアワセました。
ぐぐっぐっ、フックオンです。やりました、掛かりました、1発目から。そばまで寄せたところで少し抵抗しましたが、最後は難なく抜き挙げて、まずは1本獲得。
アベレージと聞いていたF2.5よりは気持ち大きめの、私の指でF2.8でした。でも長さがこんな程度ですから、やはり平均的な物でしたか。
周囲の浮き流しの人は、時々揚げる程度でしたが、集魚灯を点けて足元を釣っていた集団が、それ以上のペースで揚げているように見えました。
私もスタート直後から集魚灯を点けていて、30cm程度の頭の大きな魚(セイゴ?)が捕食に走り回っていましたが、のべ竿の身エサ付きの針に掛かったのはネンブツダイが1尾だけだったのです。
灯の中にタチウオも時折見え、アカカマスのライズもありましたから、寄せる効果はあったのですが、それらを釣る術が未開発です。過去の経験でタチウオのみが乱舞して のべ竿でタチウオを釣った 2018.10.16 の状況とは隔たり(数が少ない)があり、適用不可でした。
幸いにもタチウオは思いのほか早くに1尾揚がりましたが、後が続きません。2時頃だったか、目の前まで寄せておいてのバラシが1度あったきりで、すっかり静かな夜になってしまいました。
右からの風が強まり、それが正面からに変わり、波立つ中を黙々と投げて寄せられて巻いて再投入という作業が続きました。
両隣が空いてきたので、ボリュームを絞ったカーラジオで"ラジオ深夜便"なんぞ聞きながら、水割りをチビリつつまったりと過ごしました。
静寂が破られたのは4時頃でした。何度か浮きが沈んで空振りをした後、やっと掛かりました。なんとか2尾目を、そう思いながら巻いてくると、形が違いました。
タチウオのような足元でクネクネの抵抗が無く、すんなり揚がったのはアカカマスでした。ミズカマスと呼ばれるヤマトカマスではなく、アブラカマスとも呼ばれる高級な方ですが、この時期に脂があるのかどうか。
計ってみたら35cmありました。長さに文句はないのですが、ちょっとスリムなような。魚は人と違ってメタボが褒められるのですがね。食べるのが楽しみです、アカカマス。
薄明になる頃からは続々とルアーマンがやってきて、賑やかになりました。私ども深夜族には環境悪化で、やる気も失せてジエンド。
一晩頑張って2尾かぁー。労働生産性が超絶に低いな。でもゼロでなくてホッとしたのも正直な気持ち。
エサの準備もいい加減で、貰い餌で釣ったんだから、ラッキーと言うべきなんでしょうね。そう、ありがとう、オニイサン。
それにしても、シロサケは好かれませんでした。サンマとWで刺しても、シロサケはかじられることも無かったのです。残りは私の餌にします。
片付け終わって釣り場を見て歩くと、空いた場所が私を呼んでいました。へぇー、何気なく良さそうな場所です。ついフラフラと誘い込まれ、気が付くと竿を出していました。
お座敷の外洋寄りの場所ですが、いかにも潮が通りそうに見えました。ぶっこみ胴突底立て仕掛けだけでした。さすがに竿を2本出す気力は無く、あくまでお試しのレベルです。
しばらくするとフグ類が寄ったようで、ハリスぷっつんが始まったので、あっさり撤収しました。隣で弓角を投げている人に聞くと、この時期は釣れてもイナダでなくワカシだろうとのことでした。
そうそう、その向こうでは、愛知県から遠征の人がカゴ釣りで、25cmくらいのアジを揚げていました。短時間に私が見たのは、1尾だけでしたが。
鉄くず(前)をのぞくと、ちょうど竿が満月になってタモ網が入るところだったので、車を降りて見学したら、アイゴの良型でした。
クロダイ狙いの外道に来たそうで、捨てると聞いたので貰い受けました。この アイゴ どうやって食べましょうかね。
体側の紋様は私の靴底のものです。何しろ危険物なので、手を触れることはできません。
陽が昇って暑くなってきたので、今回はこれにて終了。いやー、深夜勤務は疲れました。釣果に不満は残りますが、自分にとっての新しい釣り場の開拓ができたので、良しとしましょう。
お疲れさまー。
何度か偵察に来たことはあったものの、御前崎港で釣りをしたのは初めてです。北隣の地頭方漁港と合わせて、今回の釣り場としました。
9/30の夕刻に現地入りして、下見と情報収集したところ、御前崎港西埠頭のお座敷と鉄くず前、そして地頭方漁港でもタチウオが釣れているとのこと。ただし、型はF2~2.5主体とのことでした。
んー、F2かー。車横付け(同様)の岸壁で釣れるタチウオなんだから、小型に文句言っちゃダメなんでしょうかね。
2019年10月1日(火曜日)
前夜のタチウオ情報は頭には入れましたが、素直になびかない私は、地頭方漁港でぶっこみ釣りでスタートしました。
半夜でタチウオをテンヤ+解凍サッパで狙っていた人がボウズで帰った明け方5時半から、こんな場所で釣り開始です。
前夜の泊地の マリンパークP が暑くて睡眠不十分でしたが、まぁまぁの体調に静かな釣り場で、気分は良好でした。
前回の 西伊豆・戸田湾 と同じく、竿2本でそれぞれに別の仕掛けです。片方は、自作の 遊動パイプ天秤 を使った1本針。もう一方は、2本針の 胴突底立て仕掛け です。
どこにでも魚が居るかどうかは分かりませんが、二つの仕掛けがここ地頭方漁港で通用するかどうかを試してみたかったのは事実です。
どちらの仕掛けにもアタリが無いままに時が過ぎ、陽が昇った頃からはイカの短冊オキアミ風味の付け餌が盗られるようになりました。それも短時間で、です。
餌取りの相手は何奴だろう。そう考えて辺りを見回すと、足元の堤防の接続部分の溝にヒントが落ちていました。
クロダイ狙いの小針に掛かったのでしょうか。判別できたのは、キタマクラ、クサフグ、カゴカキダイ、キューセン♀、ウミタナゴ。と、まんざら魚が居ない訳ではなさそうです。
ここまでは餌だけをきれいに取られていたので、正体を見るべく針のサイズを落として丸セイゴ10号の小針に換えてみました。
すると、今度も取られました。が、餌だけではなく針ごと盗られてしまいました。一度アタリ的な兆候があった後に静かになったので、明らかです。
フグ系統の魚が針まで口に入れて掛かったものの、2号のハリスをぷっつり切って逃亡したのです。こうなると、ここではもうギブアップです。
水中浮きに使っている発泡スチロールのバラ芯までかじられたおかげで、その歯形から犯魚がフグと特定できました。
その後はここで釣果を得るという野心は捨てて、もっぱら道具のテストにいそしみました。先日来試作を重ねてきた 浮くコマセカゴ に ドライペレットこませ を詰めて、投げ込みます。
海底に着いた錘から上に向かって、胴突き仕掛け、浮くコマセカゴ、PEラインの順で海面まで上がっていくという仕掛けです。なんとか実用レベルに達したようです。
ただしコマセのドライペレットが、対象魚のお好みに合うかどうかは、魚によっても違うらしいので、未だ不明です。溶け方(バラケ方)次第では魚の鰓耙(さいは)を通過してしまうので、無視されるでしょう。
コマセが効いたのかどうか、その後は、ハリスぷっつんの連続で、こちらがプッツンしてしまいました。1本10円程度の安い針でも、結ぶ手間も考えると、馬鹿にはできません。
朝食の朝ラーメンを挟んで10時に納竿したものの、長い一日のその先を悩みました。仮にタチウオをやるとしても、それまでの時間があり過ぎでした。
考えた結果、焼津の石津浜に転進することに。その砂利浜でぶっこみ釣りをやってみることにしました。2017.12.05 にジグを投げたことがありますから、土地勘だけはあります。
海岸後背の松林で昼寝に昼食に読書にと、暑さを凌いで夕方を待ちました。
16時過ぎにようやく第1投。見た目よりも波力が強く、仕掛けが流されて根掛かりします。付け餌は全く取られずに帰ってきますから、餌取りも居ないのが明らか。
10投もしない内に、ここでもプッツン。暗くなる頃まで頑張る必用は承知の上ですが、それに賭けるのを止めさせたのが、F2.5のタチウオでした。
さっさと片付けて、御前崎に戻ることにしました。焼津のフィッシューナ行きも考えたのですが、とりあえずは確認済みの釣り場を優先したわけです。
暗くなる頃から行って場所取りに苦労するのが嫌なので、釣り開始は日付が変わる頃と決めて、餌の調達と風呂に行くことにしました。
タチウオ狙いの餌では、サンマかキビナゴが常識ですが、釣り餌として売られている物は、私は使いません。高いうえに鮮度が悪いからです。
スーパーに寄って魚売り場を見ましたが、1尾掛けで使える小アジもカタクチイワシも無し。サンマは2尾売り。アジのフィレは高いし・・。目に留まった、半額ラベルが貼られたこれなんかどうでしょう。
皮がしっかりしていて餌持ちが良いこと。主にハラモだから白い皮で光ること。安価なこと。残ったら自分で食べられること。言うこと無しでしょう。
御前崎のタチウオが、過去にシロサケを食べたことが無いのは自明ですが。どうせ釣れるかどうか怪しい0~3尾の見込み釣果に大枚の餌代をかけるのもナンダから、これに決定。
実は日頃からのこのケチ根性が釣果から遠ざかる原因ということも薄々(厚々)感じているのですが、亡き母の教えと、私の曲がったヘソが、メジャーであることを許さないのです。
御前崎には立ち寄りのお風呂がないので、仕方なく山に分け入り さがら子生れ温泉会館 という、私には不似合いなネーミングのお風呂に浸かってから泊地に向かいました。
3時間ほどの仮眠から覚めた場所は、御前崎港西埠頭の通称鉄くず前の奥まった所でした。窓を網戸のままにしていても、着衣が汗で湿っていました。いつになったら夏が去るのか。
日付が変わる前でしたが、以後は翌日扱いとします。
2019年10月2日(水曜日)
深夜から朝までの釣りというのは、私は地元では絶対にやりません。正気の沙汰ではありません。深夜は寝るもの。でも、タチウオは夜行性なので、狂気の沙汰で臨むのです。
何しろ、込みあう所が大の苦手なので仕方ないのです。特に浮き流しだと、知らぬ同士が込み合う釣り場でトラブル発生は、想定内です。
御前崎港西埠頭の通称お座敷の釣り場に着いてみると、なんとか入れそうな所があったので、両隣に打診して、了解を得て入釣できました。どちらもその時点までで、3本ほど釣っているようでした。
さっそく仕掛けを準備して、第1投が23時半頃でした。ちょうど入れ代わりにお隣さんが帰る際に キントキダイ を1尾下さり、ついでにサンマの短冊エサも賜りました。ラッキー、やはり挨拶はしておくものです。
さっそく白トレーに乗って袋を被ったサンマの身エサを取り出してみると、ウッ、臭っさーーー。これが付け餌ですか。ひょっとして、何日も前に解凍した物だとか・・。
でも脂ゴテゴテのドロッとした雰囲気が、不思議に良いのかも。そう思うことを自らに強制して、針に掛けて投入しました。
解凍サンマのフィレを随分と斜めにカットしてある長い短冊だったので、2本針の上針を背側の端から縫い刺しで掛け、3cm下の子針も身に埋め込むように掛けました。
それにしても、鮮度最悪で脂焼けして臭い上に、フィレ加工の際に腹ワタも取らずに切っているので、ホント、どろどろ状態に感じました。こんなん喰うたら、ハライタ起こすでー、なぁ、タチウオ君よ。
聞こえないと思い、つぶやきながら浮きを眺めていたら、すぅー、ひょこ。おっと早くも来ました、あの餌に、ホンマカイナ。
次は、じぃーっと沈んでから、ふーっと浮いてきます。さほど大きな餌ではないので、ここで掛からないと、餌が無くなってしまいそうです。
糸ふけを巻き取って、そぉーっと聞いてみます。くぅーっっっ、そこで一発、グィーーーッとアワセました。
ぐぐっぐっ、フックオンです。やりました、掛かりました、1発目から。そばまで寄せたところで少し抵抗しましたが、最後は難なく抜き挙げて、まずは1本獲得。
アベレージと聞いていたF2.5よりは気持ち大きめの、私の指でF2.8でした。でも長さがこんな程度ですから、やはり平均的な物でしたか。
周囲の浮き流しの人は、時々揚げる程度でしたが、集魚灯を点けて足元を釣っていた集団が、それ以上のペースで揚げているように見えました。
私もスタート直後から集魚灯を点けていて、30cm程度の頭の大きな魚(セイゴ?)が捕食に走り回っていましたが、のべ竿の身エサ付きの針に掛かったのはネンブツダイが1尾だけだったのです。
灯の中にタチウオも時折見え、アカカマスのライズもありましたから、寄せる効果はあったのですが、それらを釣る術が未開発です。過去の経験でタチウオのみが乱舞して のべ竿でタチウオを釣った 2018.10.16 の状況とは隔たり(数が少ない)があり、適用不可でした。
幸いにもタチウオは思いのほか早くに1尾揚がりましたが、後が続きません。2時頃だったか、目の前まで寄せておいてのバラシが1度あったきりで、すっかり静かな夜になってしまいました。
右からの風が強まり、それが正面からに変わり、波立つ中を黙々と投げて寄せられて巻いて再投入という作業が続きました。
両隣が空いてきたので、ボリュームを絞ったカーラジオで"ラジオ深夜便"なんぞ聞きながら、水割りをチビリつつまったりと過ごしました。
静寂が破られたのは4時頃でした。何度か浮きが沈んで空振りをした後、やっと掛かりました。なんとか2尾目を、そう思いながら巻いてくると、形が違いました。
タチウオのような足元でクネクネの抵抗が無く、すんなり揚がったのはアカカマスでした。ミズカマスと呼ばれるヤマトカマスではなく、アブラカマスとも呼ばれる高級な方ですが、この時期に脂があるのかどうか。
計ってみたら35cmありました。長さに文句はないのですが、ちょっとスリムなような。魚は人と違ってメタボが褒められるのですがね。食べるのが楽しみです、アカカマス。
薄明になる頃からは続々とルアーマンがやってきて、賑やかになりました。私ども深夜族には環境悪化で、やる気も失せてジエンド。
一晩頑張って2尾かぁー。労働生産性が超絶に低いな。でもゼロでなくてホッとしたのも正直な気持ち。
エサの準備もいい加減で、貰い餌で釣ったんだから、ラッキーと言うべきなんでしょうね。そう、ありがとう、オニイサン。
それにしても、シロサケは好かれませんでした。サンマとWで刺しても、シロサケはかじられることも無かったのです。残りは私の餌にします。
片付け終わって釣り場を見て歩くと、空いた場所が私を呼んでいました。へぇー、何気なく良さそうな場所です。ついフラフラと誘い込まれ、気が付くと竿を出していました。
お座敷の外洋寄りの場所ですが、いかにも潮が通りそうに見えました。ぶっこみ胴突底立て仕掛けだけでした。さすがに竿を2本出す気力は無く、あくまでお試しのレベルです。
しばらくするとフグ類が寄ったようで、ハリスぷっつんが始まったので、あっさり撤収しました。隣で弓角を投げている人に聞くと、この時期は釣れてもイナダでなくワカシだろうとのことでした。
そうそう、その向こうでは、愛知県から遠征の人がカゴ釣りで、25cmくらいのアジを揚げていました。短時間に私が見たのは、1尾だけでしたが。
鉄くず(前)をのぞくと、ちょうど竿が満月になってタモ網が入るところだったので、車を降りて見学したら、アイゴの良型でした。
クロダイ狙いの外道に来たそうで、捨てると聞いたので貰い受けました。この アイゴ どうやって食べましょうかね。
体側の紋様は私の靴底のものです。何しろ危険物なので、手を触れることはできません。
陽が昇って暑くなってきたので、今回はこれにて終了。いやー、深夜勤務は疲れました。釣果に不満は残りますが、自分にとっての新しい釣り場の開拓ができたので、良しとしましょう。
お疲れさまー。
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