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アイナメの味/北海道利尻島産

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2022.09.20 アイナメは、北海道では多くの人がアブラコと呼びます。道内ではポピュラーなのかと思いきや、スーパーの売り場で見かけることは多くありません。 利尻島のキャンプ場 で知り合った人からいただいた物です。漁法が特殊でしたが、鮮度は良好で適切な処理をした物です。 刺身   平造り   (漁獲4日後) モチモチした食感の中から旨味が湧いてきます。冷蔵での長旅(利尻島~浜名湖岸)のせいか、期待しすぎたほどの旨さではなかったですが、さすが本場のアイナメ(道内ではアブラコ)です。美味。 ヅケ丼   ( 漁獲6日後 ) 刺身を造った際の片身を、切ってタレに浸けて翌々日食べました。炊き立てのご飯の上に載せて、ワサビ(もどき)を添えて、さて一口。んー、やはりヅケは旨い。しっかり浸み込んだタレの味との相乗効果がいかんなく発揮されて、刺身よりも美味。 2020.10.04 記 つけ焼き   (漁獲翌日から浸けて4日後から冷凍) 4日間タレに浸けてから一度冷凍した物です。自然解凍して、IHコンロ内蔵の魚焼き器で焼きにしました。強火から弱火に変え、余熱で中まで火を通しました。 口にする前から、芳香がただよって、期待感が上がります。口に入れると、生のモチモチ感とはガラリと変わって、締まることないホクホクに近い柔らかさです。 旨味も十分に楽しめて、「これは文句なしに美味しい」でした。 2020.06.16 記 アイナメがスーパーの売り場に並ぶことは、めったにありません。しかも型も良く、価格も手頃、というより激安。鮮度は悪し、でも買うしかありません。 帰ってさっそく掃除しました。ワタ抜き済みで534gでした。これが消費地の店内でなく現地で処理された物なら、格段に鮮度は良かったのに、残念です。でも、それだから安価で買えたのですから、・・・痛しかゆしです。 北海道は留萌の海岸の釣り場で、竿をへし折って揚がった型物を見たことはありますが、恥ずかしながら口にしたことはありません。高級魚という程かどうかは知りませんが、定評のある魚ですね。 煮付け   (推定・漁獲7日後) 鮮度が良ければ、刺身から始まって、なんにでも料理できる魚ですが、北海道からの長旅の疲れが出ている魚なので、迷わず煮付けにしました。 ゴロンという感じのぶつ切りになっていたので

パン粉で投げサビキ釣り-2_パン粉は魚に好まれるのか

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新居海釣り公園 パン粉をコマセにしてアジを釣ろうという作戦の第一段階として、マアジのパン粉への選好性を確認したいのですが、私の地元である浜名湖周辺では、なかなか困難です。 向かった先は湖西市 新居海釣り公園 です。コロナで駐車場の使用が禁止されていましたが、この日は既に解放されていました。 とりあえず魚種なんでもありで、パン粉を海に撒いてみました。 初めに、西端の釣り不可の桟橋付け根でテストしました。5mm目のパン粉をパラパラ落とします。何か小魚が見えていたのですが。無視されました。少し粘ってみましたが、変化無し。 次は2番の橋の付け根です。濁りがありましたが、偏光グラスを使って何とか2m位までは見えました。ちょうど潮流が弱くなっていたので、テストらしきことはできました。 居ついていた3種ほどの小魚(メバル?、メジナ?、??)は、撒いたパン粉に反応は無く、あきらめかけた頃になって、小サバが回ってきました。さぁ、どうだ。先日の 戸田釣行 (2020.06.03) では、ペレットをペッと吐き出した奴です。 おっ、パン粉を口に入れました。そして吐き出すことなく、小サバは泳ぎ去りました。何度か確認したので、間違いなさそうです。サバは喰いますか、パン粉を。よしよし、少し望みが出てきました。 すぐ近くの釣り桟橋ではアミコマセを撒いていたのですから、同等とまでは言えなくても、100:0の負けでないこと、即ちサバへの有効性は確認できたわけです。 桟橋の釣り人に聞くと、この日はほとんどサバで、たまにアジが混じるとのことだったので、残念ながらパン粉コマセのアジへの有効性は確認できませんでした。 アジへのテストは、また折を見て続行するとして、並行してパン粉用コマセカゴの完成を目指すことにします。   パン粉で投げサビキ釣り-3_パン粉用コマセカゴの作成

パン粉で投げサビキ釣り-1_パン粉釣法の応用

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粒径5mmの耳パン粉 サビキ釣りのコマセの定番は アミ (アカアミ)です。これに勝る撒き餌は無いと言っていいでしょう。ただしアミは発酵、腐敗の早いものですから、扱いが厄介です。 釣り餌メーカーは、非加熱でも腐敗しにくい  匂いを付けたアミ製品   を販売していますが、それは生の(解凍した)ままでは扱いにくく嫌われることの証です。 私は車中泊の旅釣りをする関係で、車中に生の餌を、特に生アミを置くのを避けます。万一ひっくり返したり、漏らしたりしたら、以後ずっと、その臭いと同居することになりますから、避けるのです。 でも、アジは食べたいし、釣りたいのです。そこで2年余り前から、コマセをドライ品で代用できないかと、試行錯誤してきました。ついでにコストカットも考えて、アカアミ・オキアミの塩辛汁で味付けした米糠を押出成型後に乾燥した ドライペレット を自作しました。 そのドライペレット専用のコマセカゴも自作して、ほぼ完成したのですが、あろうことかペレットが小サバに嫌われてしまいました。 以前にテストしたネンブツダイは嚥下したように見えましたが、小メジナでは寄せるところまでしか目視確認できていません。そして 先日の実釣 (2020.06.03) では、水面下に群がっていた小サバが吐き出したのを確認しました。 小サバの直前には 投げサビキ (2020.06.01) でマアジ狙いにも試しましたが、目視はできないものの結果はダメで、周囲の状況との対比から推測すると、どうもマアジにも嫌われたように感じられます。 仮に自作ペレットは慣れれば喰うとしても、飼い付け漁業のように定位置で連日大量に給餌することはできないので、事実上使い物になりません。 せっかくペレット専用のコマセカゴを作ったのに、これも一緒にボツではもったいない話です。何かに使えないかと考えていて、気づきました、というか思い出しました。 そういえば、パン粉は単独で集魚効果があり、小さいながらも マアジが口に入れて嚥下する様子 (2017.09.21) を、この目で確認しています。ネットの情報では、成魚にも使えるようです。だったらドライペレットに代えてパン粉を使ったら、と思いついたのです。 九州では主にメジナを釣るためのパン粉釣法なるものもあるそうで、釣り餌店でもパン粉を置いてい

海釣り車の給水装置/2L・サイホン式

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海での釣りは、淡水と違って常に塩害を意識しなければなりません。非防水スマホのコネクターに海水が1滴侵入したら、・・恐いですねぇー。 また釣り具といえども、メッキや安価なステンレス製の普及品では、リールやロッドの金属部分は簡単にサビてしまいます。けれども、真水をかけて洗い流すだけで格段に寿命が延びます。 釣り場では、 蛇口の付いた清水タンク を使っている人を見かけますが、私は車中泊用に 20Lのタンク を常設しています。それはそれで必需品なのですが、釣りではちょっと指先を洗うというシーンが多いので、そのわずかな水を簡便に使える給水装置を作りました。 従来は、2Lペットボトルのキャップに細かな穴を開けただけの散水装置を、片手で持ち上げて傾け、胴体をつかんで圧迫して水を出していました。この方式は工作が容易で、使い勝手も悪くないのですが、一つ難点がありました。 それは汚れた手で胴体を持ち、手洗いでは左右の手でペットボトルを持ち替えるために、どちらの手もボトル本対も完全にきれいになりません。すっきりしないのが、不満でした。 そんなこともあっての今回の改良版は、重いペットボトルを持ち上げる必要がなく、かつ本体を汚しません。もちろんコスパは良好で、材料費は100円程度です。 < 材 料 > ペットボトル(2L)  リユース品 シリコンチューブ  内径4mm 外径6mm 観賞魚用 ビニールチューブ(PVC)  内径6mm 外径8mm ステンレス硬線  外径1.0mm ペットボトルは、肉厚な物でないと耐久性に欠けます。シリコンのエアーチューブは110円ショップにあるでしょう。ビニールチューブはホームセンターの切り売りで買える?。 < 作り方 > 1. ステンレス硬線を洗剤で洗ってから、ペットボトルに斜めに差し込んで、キャップの上に出る部分をR付の直角に曲げ、余分を切り落とします。両端は、やすりで角を落とします。 2. ペットボトルのキャップに、チューブ穴(5.5mm径)と吸気口(2.0mm径)を開けます。(吸気口の口径によって、給水量が変わります。) 3. ステンレス硬線を仕込んだシリコンチューブをキャップに通します。 4. ビニールチューブを1㎝×2切り出し、キャップの内

ウツボの味/西伊豆・戸田湾でタモすくい

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ウツボを食べたことのある日本人は、比率でどれくらいでしょうか。獲れない地方、食べない地方もありますから、私の想像では、全国民の1%前後ではないかと思います。 西伊豆・戸田湾への釣行時 (2020.06.04) に、海面に浮かせていた活き餌生かしバケツにまとわりついていたウツボを、夕マズメに タモ網ですくい  ました。 陸に揚がっても長時間、鋭い歯を持って動き回るとても危険な魚なので、撲殺した後に血抜きをして、ラウンドのまま冷蔵(5℃程度)で持ちかえりました。初めての身おろし作業は、〆てから約18時間後に開始して、完了までに2時間余を要しました。 刺身 (そぎ造り)   (釣獲2日後) 皮無しの雄節の一部をそぎ造りにしてみました。真っ白な身がきれいで、食べるのがもったいないような美しさですが、まずは何も付けずに一口。 フーン、癖のない白身、というだけではない、ほのかな旨味にわずかな個性をまとって、コリコリ感とあいまって、佳き味です。 しょうゆを付け、ワサビ もどき をプラスすると、もう立派な物です。まずまずの美味でしょうか。でも、もう数日置くと、旨味が増えたのでしょうね。 湯引き (薄造り)   (釣獲3日後) 皮をむいた雌節の腹身を、湯引きにしてみました。刺身と大きく違わない食味でしたが、純生のそぎ造りより美味に感じました。どうしてなんでしょうね。 アラ煮   (釣獲2日後) 調べてみたら、頭も内臓も食べられて、捨てる所がほとんど無い魚なのだそうで、頭、胃袋、浮き袋、肝臓、むき身、をしょうゆ味で煮付けました。 15分くらい煮たので身が締まって不味くなるのを心配しましたが、それは無く、幸いでした。 胃袋も浮袋も、生の状態とはガラッと変わり、トロリとしたテクスチャーで、浮袋はフーン、胃袋はウマっのお味。 頭は歯を取り除いて煮たので、不安なく食べられ、身の旨味が感じられ美味。皮は、トロ~リの中のゼラチン質が舌にまとわりつきます。 むき身は、ギシ感がわずかに感じられるものの、違和感はなく、旨味のある上品な味でした。 肝臓は、意外にも脂を感じないアッサリの中にほろ苦さが少しあり、くどくない旨さは良かったです。 手間は少々掛かるものの、このアラ煮は楽しめました。 酒蒸し   (

メジナの味/西伊豆・戸田湾で貰った魚

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真夏ではないものの、冬から春に旬を迎える伊豆のメジナとしては時季外れのせいか、遠投カゴの釣り師が下さった魚です。 メジナとしては、型物とまでは言えないものの、ちょうど30cmの立派なサイズです。見たところ扁平で薄い魚体に脂が無さそうと見えましたが・・。 生きているうちに釣り場で〆て血抜きをしてから、カマ上のヘッドレスにして洗って車載冷蔵庫に。 ちょうど3日後に三枚におろしてみたら、包丁に薄くですが脂が付きました。ほーっ、この時期にね。そう言えば、こんな時期に良型のメジナは食べたことが無かったか。 刺身 (平造り・湯引き)   (釣獲3日後) 定番の刺身は、平造りと湯引きにしました。さて、どうでしょうか。まずは純生の平造りから。夏には警戒する臭いは無し。口に運んで、モグッ。固くない程度のモッチリ感が好ましいです。醤油なしでも、味にまったく違和感はありません。さすがの鮮度ですから、当然ではありますが。 メジナ特有の旨味もあって、なかなかの味です。醤油にワサビを加えると、んっ旨いですよ、これは。頂き物の魚としては上等ですね。なんで食べないんだろう、あの人は。もったいないですねー。 続いて湯引きを一口。これも平造りと同等以上の味です。もともと臭みがなかったので、湯引きのマスキング効果は必要ないとも言えるのですが、別物に変身ともいえる味で、どちらかというと私はこちらが好みです。 この時期のメジナも、大丈夫なんですね。また一つ学びました。魚は、時季、場所、その時の海況(餌)で、どうにでも変わるし、個体差まで言うと1尾ごとに違うので、まことに難しいです。 でもとにかく旨かったので、幸せでした。 塩焼き   (釣獲6日後) 刺身が良かったので、難関の塩焼きに挑戦です。塩だけの調味ですから、かなり良い物でないと塩焼きで美味に食すのは無理です。覚悟の上のチャレンジです。 縮むのは分かり切っているので、大胆に深い包丁目を入れてたっぷり粗塩を振り、電気グリルで浅めに焼きました。ガス火よりはカラッと焼ける気がします。 焼きあがりを、一口放り込みます。んー、香ばしくて良いですね。柔らかな身をかみしめるとジュワーッとジュースがにじみ出ます、旨っ。 6日間熟成させてからの焼きたてですから、不味いはずはないのですが、魚

コロナ禍の中を車中泊釣り

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初日の泊地 千曲川 河畔 2020年春から始まったコロナ自粛がようやく解除された(はずな)ので、旅釣りに出かけました。冬季の私的避寒自粛がコロナ自粛につながってしまい、実に約半年ぶりの旅釣りになりました。 上越市直江津港"東埠頭漁港区東岸壁"でアジを狙う 2020年6月1日 (月曜日) 前日に家を発ち、途中で 上山田温泉 に入って、千曲川の河原 で寝ました。ゆっくり起きて、途中の道の駅で自炊朝食を楽しみ、妙高の山の残雪を眺めながら、旅気分を満喫してしまい、釣り場に着いたらお昼を過ぎていました。 今回ここでは、 自作ドライペレット   を使っての実釣テストが主題です。あわよくば、釣った小アジかイワシを泳がせて、以前にここで  実見したマダイ (2018.05.15) を狙う、という野望も胸には秘めていました。 まずは、 ペレット用コマセカゴ  仕掛け2種のお試しです。メインラインはどちらもPEを使います。 ① 天びん内蔵のドライペレット用コマセかご 天びん下部にナスオモリ10号をぶら下げ、天びんから吹き流しで3本針のサビキをたらします。10号浮きで流すので、いわゆる"投げサビキ"に近い釣り方になります。タナの調整は ボケない浮き止め  で自由になります。 ② フロート内蔵のドライペレット用コマセかご 6本針のサビキの下にオモリ15号を付け、上にこのカゴをセットして投入します。糸の出ている方向を知るために、仕掛けの上にフリーにした 木球浮き を通しておきます。この仕掛けは常に底付近を狙うもので、  類似の市販品 があります。 投入してみると、①の方は吹き流しのサビキ仕掛けがラインやコマセカゴに頻繁に絡みます。着水前にラインの出にサミングでブレーキをかけてみますが、完全には絡みが治まりません。原因は・・・、天びんのループの隙間を半田付けで埋めていなかったのは明らかにダメ。他には、天びんが空中で回転していることが疑われます。真因は不明ですから、要追及。 ②の方は特に問題なく機能しているように見えます。 カゴからのペレット放出は、マァマァかな。中に残ったまま回収することが多いので、もう少し出易くした方が良いのかも、です。 いろいろと

ウツボが釣れてしまったら 💀

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ショアでウツボの釣れる釣り場は限られますが、磯や岩礁帯に近い岸壁や堤防の足元に入っている捨て石の中やテトラの中に潜んでいることがあるので、予期せず釣れてしまうことがあります。 釣ろうとして釣ったのなら、心構えや道具の準備もできているはずですから、事故にはならないはずです。怖いのは、偶然釣れてしまってパニックになった時です。 ウツボは危険な魚ですから、何よりも安全第一です。 まず大事なことは、生きている間は安易にウツボに触れないことです。鋭い歯を口吻と喉の2段階に備えているので、嚙まれたら救急車のお世話になりかねません。 針掛かりした段階で、持ち帰らないと決めたなら、ハリスを切ってリリースします。魚に残るハリスが短くなるように切断したいところですが、魚の口には絶対触れないことが最優先です。 食べるために持ち帰ることを決意したなら、針を外すのは後回しにして、躊躇せずに頭を叩いて撲殺します。かわいそうなどと情緒的になっていると、自分が可哀そうな目に遭いかねない場面です。 ウツボは脳震盪を起こしてグッタリしているだけだと、再び暴れだすこともあるので、心を鬼にして、頭が潰れるくらいのダメージを与えて死んでもらいます。 次いで、プライヤーなどの道具で釣針を外し、鰓孔からナイフを入れて鰓を切って海水バケツに入れて失血させます。普通の魚なら、次に ヘッドレス にするところですが、釣り場で行うのは困難なので、 ラウンド のまま冷やして持ち帰ります。 ウツボを持ち帰るか否かの判断基準 ウツボは、子供や高齢者に安心して食べてもらえるような調理をするためには、技術が必要です。硬い小骨が多く、それを除去しないで食べると、のどに刺さる危険性のある魚です。 ウツボを調理するには条件があります ナイフの一例 使い込んで刃幅の狭くなった  骨スキ 1. 釣魚を食べることに執念をもっていること。 2. 普通の魚を身おろしする技術があること。 3. 良く切れる包丁があること。 4. 長い魚を処理する場所があること。 5. 翌日までに処理する時間があること。 なんとなく持ち帰っても、手に負えずに捨てることになりそうなら、潔くリリースすべきです。食の趣味的要素の強い魚、と言うのが妥当のように思います。 ウツボを持ち帰った後の処