2020年秋の富山新港で釣れた魚は・・
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富山新港西堤(赤灯台)基部から望む東堤(白灯台) |
富山新港東堤。調べもせずに出かけたのが浅はかだっただけのことですが、また一つ貴重な釣り場が失われていました。富山新港東堤です。
建前はSOLAS条約に基づいた措置のようですが、その "本気で拒絶フェンス" 設置の引き金を引いたのは、転落死亡した釣り人とも言われています。
外向きのテトラポッドの上に乗っている人が多かったので、事故が起きるのは当然のことです。滑りやすいコンクリートの傾斜面に立つのですから。
私はテトラには怖くて乗れませんので、東堤でも内側専門でした。それでも転落すると一大事です。ただし、死亡につながる危険は低いと思っていました。
大波は激烈ゆえに細心の注意が必要です
2020年9月29日(火)
富山まで遠征してみたら、東堤がアウト。仕方なく、(事実上は立ち入りできる)立入禁止場所に、夜明け頃に向かいました。遠目には、前夜より穏やかそうに見えましたし。
近づくと、北風が3,4m吹いていて波もそこそこあり、突堤の上は濡れていました。しかし、先端付近に先行者が2人居たので、釣りは可能と判断して歩を進めました。
先端に到着、その寸前でした。波が盛り上がって寄せてきて、堤防にぶつかる寸前には、十分に危険を感じる高さでした。
逃げることはできずに、そこで踏ん張って身構えて待つしか術は無く、ドーンッという音の後には頭から大量の波(しぶき)をかぶり、ひざ下まで波で洗われました。茫然自失。
この場所は全体が安全柵で囲われているので、波にさらわれて転落する心配はないのですが、恐怖を味わうのには十分でした。
一発大波と呼ばれる「確率的には100回に1回は1.5倍、1000回に1回は2倍の高さになる」ものに遭遇したのだと思われます。
その場にはすでに同等クラスが来ていたようで、微妙に最悪の場所を避けていた他の2人はその後も釣りを続けていました。
私は、それどころではありません。車中泊の身ですから家に帰って着替えてシャワーを浴びて、ということができないのです。銭湯も当分開かない時間でしたから。
結局そこでは1投もせずに、靴 に溜まった海水をブカブカ言わせながら車に引き返し、体を拭いて着替え、着衣と靴を水洗いして干しました。まるで海水浴に行ってきたようだと、苦笑いできたのは、干し終わった頃になってでした。
身から出た錆ならぬ、身から出た災難でしたが、濡れただけで済んだことは幸いで、教訓を身につけて、また一つ利口になりました。
波をあなどってはいけない。そのエネルギーは大なり。
この日を皮切りに、10/2までの4日間を富山新港で過ごしました。
海王埠頭(南側)、東港口護岸、開港記念碑緑地広場前護岸で何度か、いくつかの試行をしました。
連日のため体力温存を考えて、朝夕のマズメ時ほぼ限定で釣りをしました。言い訳はいくらでもできますが、4日間も居ながら、完敗の事実は消えません。
そんな中で得た経験と思考を記録に残して、捲土重来に向かいます。
ジグサビキ釣り
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オモリ代わりのオモックにはノーヒット |
10cm程の小アジでも、喰いがたてば、身に比した大針(8号)サビキでも針掛かりするのですね。
竿下サビキ釣り
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立入禁止は有名無実の岸壁 |
パン粉コマセ用の コマセカゴ は、投げて沈めても、垂らして使っても、ほぼ問題なく使えることが確認できました。
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マアジにマルアジ(アオアジ)が混じりました |
ただし、釣れるときは釣れるのですが、ダメな時ははっきりゼロになりました。パン粉はアカアミには負けますが、後始末が無用なので、今後も使っていくでしょう。
泳がせ釣り
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海底でかじったのはフグかカニかはたまた?? |
小アジの 下あご掛け で活き餌生存時間は延び、外れも避けられ、 投入時のショック緩和 も奏功していました。加えて、PEラインの使用でラインが立って(斜めに張って)活き餌の移動を阻害しなかったようです。
一度、エソが活き餌のマルアジ(アオアジ)をくわえて上がってきましたが、大き過ぎて呑み込めずに針掛かりしていなかったようで、抜き上げ時に落ちました。
底の魚が掛かったのですから、タナ完全フリーでも活き餌の小アジは自ら底付近に行っていたようです。これで、沖目に送り込みにくいエレベーター釣りの弱点を克服できたようです。
アオリイカの活き餌釣り(垂らし)
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このかじり方はアオリイカでしょう |
自作の 跳ね上げ式仕掛け では、夕マズメではなく朝マズメに何度も小アジを居食いされました。アオリイカが小さくて(胴長10cm位)非力で運べないのか??。引かれないと掛け針が跳ね上がらないので、掛からないのは当然!?。それとも軸が長すぎるのか??。
もう一つの、活き餌浮かせ式 では、初めてのテストで、フロートの浮力不足が明らかになりました。
どちらの仕掛けも、要改良です。
他の釣り人からの学び
開港記念碑緑地広場前護岸の朝マズメに夜明け前の30分間くらい、アカカマスが釣れていました。1~10尾/人。竿頭の人は、錘サビキの2ピッチジャークで、ジャークごとにきちんと底を取っていました。その人は、ベトナムorインドネシアの人のようでした。
富山新港の魚種が変わったのか ??
釣り場で青物の話をエギンガーに聞いたら、「ここには居ないでしょう!?」と言われたました。ここで以前に釣った コズクラ(イナダ)とカンパチ は幻だったのでしょうか??。当時、他にも狙っている人は居たのですから・・。
近年どこでもの傾向ですが、ここでもアオリイカのエギンガーが大増殖して、子イカを持ち帰っていきます。毎日毎晩入れ代わり立ち代わりですから、いずれここからはアオリイカが消え、エギングも廃れるのでしょう。何年後かな。
そういう私も、アオリイカの仕掛けを垂らしていたのですから同罪ですね。ただし未遂罪があるならですが。来年春の親イカを 伊豆で釣る ために、仕掛けを開発中なのです。でももし今日針掛かりしていたら、どうしたかは ????? 。だって人間だもの。
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開港記念碑緑地広場前護岸 |
東堤という一級の釣り場を失ってしまった富山新港に、再び行くことがあるのでしょうか、私は。
帰途は釣り場の情報収集のために静岡県に帰ってウロウロしました。
2020年10月3(土)
清水の三保飛行場前は車の数の割に釣り人は多くなく、のどかでした。朝のサーフはもっと混むのでしょう。遠投カゴ釣りも見かけましたが、本職さんでは無いようでした。
焼津港のフィッシューナは、未だ完全復旧していませんでしたが、駐車場は満車。立ち入り禁止区域を含めて、サタデーアングラーのファミリーでいっぱい。20cm位のクロダイを1尾見かけましたが、他には・・さっぱり。
2020年10月4(日)
安倍川河口右岸では、降り出した雨の中、大勢がルアーをキャストしていました。私は雨の中は禁忌なので、あきらめて帰宅しました。
惨敗旅の一週間でした。オシマイ。
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