つらぬき仕掛けでタチウオを釣る in 焼津・ふぃっしゅーな
2020年の秋、焼津・ふぃっしゅーな のタチウオ釣りは、数が少なく、形も小さく、あまり芳しくない状況のようなので、釣り方が重要です。
夕暮れ時にはチョコッとメタルジグを投げてみますが、メインは餌釣りの私です。お気楽な身餌(コノシロ、アジ、サバ etc.)を使ってきましたが、どうも良くありません。
少しは頭も使わねば、ということで事前に考えて準備してきたのが、タチウオ釣り用の つらぬき仕掛け です。死んだ小魚を丸のまま針掛けして投入し、水中では水平姿勢を維持させるものです。
"活き餌の泳がせ"と"身餌"の中間程度の効果を期待するのですが、さて如何なる結果がもたらされるのか。以前に 西伊豆・戸田 で結果が出せなかった経験を踏まえて、今回は改良版で臨みます。
2020年11月18日(水)
2晩ともほとんど同じパターンで釣りをしたのですが、1日目はスマホの電池切れで写真無しになってしまいました。この夜は、コノシロの短冊をメインの餌に使って、水中ライトは37mmのケミカルライトのみ。釣果は、ゼロでした。
コノシロの短冊は2週間ほど前に作って濃い食塩水に付けて冷蔵してあったのですが、脂焼けしていました。嫌われるかと思いきや、それでも2度ほどタチウオにかじられました(ペッと吐き出したのかも)。
この夜は、風無く暖かで、人間にとってはベストの夜でしたが、6、7個ならんだ電気ウキはほとんど沈まず。実見したタチウオは、お隣さんがキビナゴ餌+水中集魚灯(点滅)で釣った1尾のみでした。あまりの小ささに・・「かわいそう」とリリースされました。
2020年11月20日(金)
暗い内のタチウオに備えてアシストフックはワイヤーハリス |
朝のマズメはタチウオをスルーして、グローのメタルジグを投げましたが、無反応。前回のワカナゴ の再来はありませんでした。小さなボイルは2度ほどありましたが・・、カマスだったのかな。
時折雨がパラつく夕マズメからは、満を持しての つらぬき仕掛け の投入。2セットしか作って来なかったうえに、針は掛かり重視のチヌ針なので、呑まれること必定。ゆえに前夜は投入しなかったのです。
旅先で釣って持ち帰り家で凍結した今回持参の餌は、串本町有田漁港産 小アジ3尾 と 西伊豆沼津市戸田湾産 ネンブツダイ約10尾で、さて何時間もつのか。
前夜の隣人の点滅集魚灯の効果を見ていたので、この夜は途中から、人の目にはまぶしすぎる 点滅水中集魚灯 も使うことにしました。集魚灯までのタナ=3mで流して、40mほど向こうの水面にぼんやりと灯りが見えました。
針先は肛門後部の固い棘あたりに刺している |
先に、期待度の高い小アジから投入しました。狙うタチウオが小さいので、喰い込ませて針掛かりするまではかなり長いと、肝に銘じました。
1尾目の小アジは、原因(身切れで外れたのか喰われたのか)不明でロスト。
2尾目の小アジに、ようやくの初アタリが19時半過ぎ。待って待って・・・待って、聞き合わせをしたら掛かっていました。軽いけれども、意味の重ーい手応えでした。
呑ませているので、外れる心配はあまり無く、軽々と手すりを越えてランディング。いゃー、小さい、F=2.0です。針を飲んでいるし・・・持ち帰り決定です。
ケミカルライトの下方に つらぬき仕掛け+小アジ |
3尾目のアタリは、待って待って待ったつもりでしたが、それでも早かったようです。後半身をスッパリ切り取られていました。
小アジが尽きたこの後は、ネンブツダイの出番になりました。
1尾目の21時過ぎのアタリにも慎重を期しましたが、珍しく(初体験?)前半身をスッパリ切り取られていました。針先が後ろ側に隠されていることが分かった、としか思えません。
2尾目のネンブツダイへのアタリは22時10分。良くあるジワーッというあたりではなく、ピョコッ、、、ピョコッ、、ズーーーッと沈みました。
この1尾はとても大事なタチウオなのです。つらぬき仕掛け+ネンブツダイの組み合わせで釣るタチウオなのですから。
水面下ににじむウキの灯りをじっくり観察してから聞き合わせると、グイッと来ました。すかさず緩めて待ち、ウキが浮いてこないことを確認してから、再度の聞き合わせの後に、大合わせしてフックオン。
点滅水中集魚灯の下方に つらぬき仕掛け+ネンブツダイ |
途中で何度もバレたのかと思うほど引きは弱々しく、あまりに軽々と揚がったタチウオは、哀しくも嬉しい物でした。小さくも重い貴重な1尾(F=2.2)でした。
それまではパラパラの雨が降ったりやんだりでしたが、雨雲レーダーの予報が、雨量増加のサインを出したので、ここで終了。
この夜も、入れ替わりで何人かが遠くでタチウオ狙いの釣りをしていました。見落としの可能性はありますが、タチウオの釣果の実見はありませんでした。あっ、思い出しました、30cm位のアジ形の魚がルアーで1尾釣れていました。
2020年11月20日(金)
朝マズメにジグサビキをやれると思っていたら、薄明には雨ポツリ。朝から濡れるのは勘弁なので中止して、全行程終了としました。
焼津・ふぃっしゅーな釣行での気づき
つらぬき仕掛けと餌
1. 針については、市販のつらぬき仕掛け では蝶針タイプが使われています。私の1本針が通用するのか心配しましたが、大丈夫のようです。確実に獲るには針を呑ませる必要があり、そのためには1本針の方が有利と考えましたが、間違ってはいないようです。ただし、水平を維持できるように、針掛け位置(重心)には注意が必要です。
使用後 |
今回の2尾を釣った使用後に確認すると、タチウオの口に入った長さは約8㎝でした。スイベルの端まででは12㎝あるので、ドラゴン級でなければ、この10cm仕掛けで間に合います。余裕を見るなら+2~5cmでしょう。
手返しを考えるような大漁状況下では、呑ませずに口に掛けるネムリ針が良いのですが、小魚を水平に維持するのがやや難しくなり、針掛かりも少し悪くなります。チヌ針とネムリ針のそれぞれサイズ違いを作って持参するのが、ベストでしょう。
喰いが立って、身餌でも次々針掛かりするようなら、ネムリ針に身餌のチョン掛けというのが、最も手返しが良くなります。たまにはそんな状況で釣りをしたいものです。
2. 餌について、わずかな結果だけから言えば、小アジでもネンブツダイでも同様に釣れたことになります。釣れたタチウオの日常食料が何かは分かりませんが、自然界は飢餓の世界ですから、同時に並べなければ、どちらでもOKということなのでしょう。今回の餌2種は冷凍魚の解凍物ですから身が弱いのは当然ですが、全身に鱗があるせいか、小アジよりもネンブツダイの方がキャストで身切れしにくく、保ちが良かったです。
スーパーの魚売り場には、小アジや小羽イワシ等の小魚が並ぶことは珍しくないので、非凍結の鮮魚が使えれば、結果は悪くないはずです。ただし、魚の鮮度をパックの外から判断する、目利きが必要です。
水中集魚灯
点滅タイプで強力(過ぎる?)な 水中集魚灯 ですが、初めての釣果があったので、少なくともタチウオには有効であることが確認できました。
潮流と釣果
2020.11.19は19時00分に満潮潮止まりでしたが、その前後ほぼずーっと潮は右から左に流れていました。以前に隣人が大釣りしたときは、左から右の流れでしたが、その潮流の影響は ??
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