紀州でタチウオ釣り / 2020年10月
F2.5のタチウオ in 日高港 |
今回で4年連続となる秋の紀州釣行の記録です。
2020年10月25日(日)
ほぼ一般道専門の私は、紀南までは直行しても1日がかりで、新宮港に着いた時には真っ暗でした。しかしその暗闇の中で夜釣りに励む人が5、6人。一人に近づいて話を聞くと、小鯵の活き餌でタチウオ狙い、釣果無し、とのことでした。帰られるときに、残った小アジを3尾下さいました。
来る途中の熊野市で 風呂 に入ってきていたので、その夜の釣りはパスして釣り場で眠りにつきました。
2020年10月26日(月)
新宮港の埠頭で、周囲の音に目覚めたら4時。見るといつの間にか車が増えていました。あわてて、タチウオ狙いの浮きフカセ釣りの支度をして、前夜の頂き物の小アジを餌にしての第1投が4時半過ぎでした。
朝マズメを含めて3時間はできると踏んで気合を込めましたが、反応は無く、周囲の浮きにも一向に変化が見られません。
薄明頃になると、周囲がざわつき始め、港湾作業の人が動き始めました。周りの釣り人が、あわただしく片付けて帰っていきました。そして、作業員の責任者風の人が私に歩み寄ってきたときには、私も事の次第が飲み込めました。
船の着岸予定が6時半だから退場するように、というお達しがあって、万事休す。4回目にして、ついに遭遇してしまいました、大型船の接岸。3、4日は立入禁止になります。
あたふたと片付けて、ゲートに居た先刻の人に会釈して退場したのはいいのですが、後がない。ここに3日くらいは粘ってタチウオ釣りをするつもりで来たのですから。
過去の経験を思い起こして、なんとか転居先を考え、向かいました。まずは勝浦港に。
着いて見ると、釣り場に人が居ません。勝浦漁港緑地公園の埠頭 では、その周囲のそこここが工事中で立入禁止になっていました。特にメインの赤灯台の防波堤がアウトでは、あきらめるしかありません。道理で釣り人が見えないわけです。とほほ。
ただウロウロしていても仕方ないので、朝食と活き餌を釣るために ドメキ漁港 を目指しました。国道を折れて下ると、すぐにバリケードが目に入りました。工事中で立入禁止!!。ここもダメですかー。なんとまぁ。
仕方なく向かった次は コチラ 。国道から見える場所ですが、ハンドルを切ることなく通過しました。土砂運搬船が接岸して、埠頭の上には土砂の山が築かれていました。えーーー。
5か所目は 紀南の有田漁港 。ここもメインとなる中央の岸壁は西(川)側の突堤状の場所が工事中のために入れず、東側でようやく岸壁横付けで車のエンジンが止まりました。ふーーーっ。
ここは、アオリイカは狙えそうですが、タチウオは無理でしょう。浅いので、魚狙いの泳がせも望み薄のようですから、長期逗留はできそうにありません。風呂も遠いし。
それでも朝食の支度をする前に、ブッコミ底立て3本針に塩辛イカタンを付けて投入しておきました。ここに昼過ぎまでは居るつもりで、お湯割りをチビチビやりながらの朝食。
ブッコミには反応無しだったので、足元にコマセ(アミの塩辛他)を撒いてみると、小魚が寄りました。小メジナ主体でその他いろいろ。活き餌に使えそうなら釣るのですが・・。
しばらくすると、俊足の小アジが来ました。小メジナが退場したので、市販の ハゲ皮サビキ 4号を半分の3本針にして狙いました。東に山を背負っているので、海面には陽が当たっていなかったせいか、さっそく釣れ始めました。
推定15尾くらい釣ったところで、陽が当たり始めると時合終了。
カゴカキダイ & クロホシフエダイ |
その後は雑魚になったので、ブッコミ仕掛けをそのままにして、事実上の休憩に入りました。
ベッドに横になって、その後の身の振り方を考えながらまどろみ・・。タチウオとアオリイカを狙うには・・・・・。ふと気づくと、もう昼でした。ブッコミ釣りには、何の反応もないまま時が過ぎていました。
昼食を食べながら考えた結論は、田辺漁港への転進です。小アジは小さい物から7尾を選抜して活かして帯同することにしました。大き目は、バケツの中で鰓にナイフを入れて泳がせて血抜きをして、ラウンドで冷蔵保存です。姿で使う可能性を考えた処置です。
田辺漁港まで1時間40分を、20L角バケツ一杯の海水で、酸素補給(ブク)無しで運びました。着いた時には、1尾が酸欠で横倒しになっていましたが、海に降ろしたら復活して元気を回復しました。ギリギリだったようです。
田辺漁港の中では良い場所だと思うのですが、結果は如何に。15時半頃から、小アジの泳がせでフィッシュイーターを狙いました。胸に希望のあるこの時点では、その夜はそこで車中泊のつもりでいました。
車で数分の近くに 銭湯 があるので、好条件です。さて、何時頃に風呂へ行こうか、と営業時間を調べていてギョッ。営業時間が19時までとなっています。終了時刻なのか締め切りなのか、不安になったのでTELしてみました。「18時20分までに来ないと締めます」とのお返事でした。
17時頃が日没なので、夕マズメのゴールデンタイムは16~18時ですから、その間だけの釣りになってしまいます。風呂に入ってからの釣りはしないので、ウーーン、どうするかなー。
と考えていたら、張っておいたラインが、緩んだり張ったりを繰り返して、25号負荷の投げ竿の竿先が曲がりました。小アジの泳ぎではありません。
私の仕掛けは、道糸へはスナップ掛けのハリスをタナフリーですから、基本はエレベーター仕掛けと同じなのです。違うのは、ショック緩和 法で錘と一緒に活き餌を投入するところです。
巻き上げてみると、オモリだけよりは重い。けれどもほとんど動きがありません。ゴミかなー、と思っていたら、魚が付いていました。
赤い木球浮きは完全フリーで、ライン方向を見る目印です。 |
マエソで、36㎝ありました。不味い魚ではないものの、小骨が多くて食べにくいので不人気ですが、私は持ち帰り決定。ヘッドレスの尾も切り落として冷蔵庫に収納しました。
もう少し良い魚が釣れていれば、そして周囲の雰囲気が良ければ泊まる気になったのでしょうが、、。
残り3尾の小アジは、20Lの海水では3時間は活かせるはずなので、風呂に行く時には積み込んだままの転進を決めました。
北上途中の印南港にも気を惹かれましたが、もしかして"工事中"だったりしたら、そう考えてパスし、日高港に向かいました。
到着後はすぐに小アジを海に降ろし、対岸を見ると釣り人の灯りが見えました、当然タチウオ狙いでしょう。全く釣れていなければ釣り人も居ないはずです。確認だけして就眠。
2020年10月27日(火)
目覚めたら1時過ぎでした。対岸を見ると、灯火が減っていました。タチウオ釣りもオールナイトの人は多くありません。
身支度だけして、まずは集魚灯に点灯しました。魚が寄るまでに釣りの準備をしていたら、思ったより早くタチウオが見え始めました。
のべ竿にワイヤー1本針の身餌(コノシロ)で脈釣り、というのが私のスタイルです。沖目にも浮きを付けて投入しておきますが、あまり期待はしません。
とっても渋く、のべ竿にたまーに出るアタリを慎重に獲り、朝の終了までに、やっと4尾の釣果でした。この場所では無理もないF2~F2.5サイズなので、数が釣れないのはかなり残念な釣果でした。
朝マズメには、マアジ狙いで底立て式の パン粉投げサビキ釣り の竿も出してみましたが、アミコマセをせっせと撒く隣に来た常連さんが中アジ1尾/3時間でしたから、私は当然のごとくゼロに終わりました。
昼間は、街までトイレに行ったり昼寝したり、魚狙いの小アジ活き餌の泳がせ釣りもしてみましたが、無反応。夕刻には冷蔵庫に置いていた前日釣ったマアジを短冊に加工して、タチウオ釣りの身餌を作りました。
日没頃には準備完了。満を持しての集魚灯の点灯から2.5時間、ついに1度もアタリは無く、早々にリタイアして街まで 風呂 に行って帰って、この岸壁で車中泊。不出来な1日。
2020年10月28日(水)
目覚めた1時に起き出して、釣り再開。
集魚灯を点けると、難なく小魚が寄り、時を置かずにタチウオも寄りました。しかし私ののべ竿にはアタリが出ません。タチウオにとっては大量の小魚の群れが灯りから離れないので、居ながらにして無料の食べ放題をやっているようなものです。
そんなところに身餌をぶら下げても、興味を示さないのも当然かもしれません。コマセとして投げ入れた身餌(コノシロの小角切り)を、頭の前面でドリブルするように、6度も7度もはじいて遊ぶさまを見せられると、負けました、と言いそうになります。
それでは活き餌なら、ということで、昼間他の釣り人からもらって活かしておいたヒイラギの投入です。
全長5㎝ほどのミニサイズなので、F2のタチウオだって余裕で喰えるサイズです。背掛けにして灯りの中に放つと、ヒラを打って目立つことこの上なしでした。が、タチウオは無視を決め込んで、なかなか反応を示しません。
針は ムツネムリ11号 |
深い所を泳がせていたら、道糸が張りました。送り込んで、待って待ってみましたが喰い込みません。上げてみたら真っ二つの頭側半分が残っていました。どう見てもハリスは見え見えで喰い残した、そう私には見えました。
それにしてもベイトが多すぎる気がしました。悪く言えば、その小魚を寄せているのは私の集魚灯です。もしかしたら集魚灯は無い方が良いのかもしれない、そう思って消してみたり、また点けたり、点滅式の集魚灯を仕掛けに付けて投げ込んだり、いろいろ試行錯誤した経緯は長くなるので、タチウオ釣りで集魚灯を使う効果inショア に動画付きで記しました。
朝マズメが終わるまでの6時間、我慢の釣りで、タチウオはF2.0~2.5が5尾と前日同様の貧果に終わりました。マアジも パン粉投げサビキ釣り で狙ってみましたが、隣の常連氏がゼロなのに、私に釣れるわけがありません。
少し前までと比べてタチウオの数が減ったと聞きましたが、ここにいつまで滞在したら状況が好転するのか、しないのか。マアジもこの2日間良くないのは目にしていましたし。
どうやら撤退するのが賢明のよう。勇んで来た車中泊の釣りですから、正味3日間でお終いは早すぎますが、待つだけの日々をここで過ごすのも、私の性分には合いません。いまさら新宮に戻ってみても、距離が延びるだけに終わりそうだし。
陽が昇った釣り場で、道具類を 車載の水 で洗って帰路に就きました。ろくに釣れずに帰る8時間の道のりは遠かったです。
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