西伊豆・戸田で貧果、焼津で完敗、4泊の車中泊釣り
陸の春は例年よりも早くに桜が終わり、新緑が美しい季節になりつつあったのですが、駿河湾沿岸の海は春を迎えるには少し早かったようです。水温が17℃程度だったようです。気温は低めで、早朝の車内は9℃という日もありました。
2021年04月05日(月)
久々の戸田湾に夕方前には到着。真っ先に新堤をのぞくと、遠来のファミリーが一組だけ。巻き網船団の運搬船が係留されていてもなお、釣り座に余裕がありました。?? なんで空いてるの ??
夜の寝場所のことも考えて、大川に近い奥に位置を決めました。真ん中はどうせ地元の常連達が後から来て、圧力をかけてくるだろうし。
ブッコミの仕掛けを、運搬船の近くに放り込んでしばらくすると、霧のような雨がパラついてきました。予報には無いんだけど、どうしてくれるんですか?
まぁ、義務的に出した竿にアタリが来ないのは普通のこととして、余所者の釣り師が寄ってきて、のたまいました。「ここは去年の12月から立入禁止になっているから、カギを掛けられて出られなくなるよ!!。地元の常連はもうじき来て、始めると思うけどな。」
この御仁は自分も遠慮しているんだからアンタも止せ、どうやらそう言いたいようでした。そう言われたら、素直に出て行くしかありません、私は平和愛好者なので。
漁協前の岸壁もガラガラでしたが、ここで寝るのは落ち着かないので、その奥に行ってみると、こちらも空いていました。そこにも、以前には無かったロープが張られていました。
早々に 一の湯 に行って戻って、はやばや車中で就寝。その前後から釣り車が来始めて、いつの間にか、場所取りの荷物も含めると満員状態になっていました。危ないところだったようです。
2021年04月06日(火)
前夜は雨模様のため、夜のネンブツダイ釣りをパスしたので、朝マズメからの 泳がせ釣り ができません。ブッコミ釣りのみでスタートしたのが、午前8時はサボり過ぎでした。
それでも10時半過ぎには初の鈴鳴りがあって、揚ったのはカワハギでした。24㎝あったので、上等。仕掛けは、胴突き3本バリを、底に着けた モルタルオモリ から水中ウキで立てて、餌は古くて臭いイカの塩辛もどき。
さっそく活〆して 肝を出し 、夜のツマミ用に冷蔵庫に収まりました。
その後は、ずーーーーーっとアタリが無く、夕マヅメに可愛いスズメダイが揚がったのみでした。風があって寒いので陽に当たっていたら、紫外線が強くて1日で日焼けしてしまいました。
風が治まらず、夜の寒さは爺には毒なので、日没ゲームセットにしました。
2021年04月07日(水)
早寝早起きが習い性になっているので、午前3時に起床して、タチウオの浮き流し釣りを始めました。さすがに午前3時の海の電気ウキはただ一つ。左右に流し放題でした。が、餌のマサバの短冊は前年秋の物でお世辞にも旨そうではなかったので・・。
同時に、のべ竿で金魚(ネンブツダイ)釣りをしましたが、意外にも喰い渋り、夜明けまでに5尾ほどしか釣れなかったのは誤算でした。
朝マヅメからは、前日からに引き続いてのブッコミ釣りに加えて、ネンブツダイを活き餌にした 泳がせ釣り もエントリーしました。
過去の反省から、今回は エレベーター式 の完全フリーではなく、自作の アイ付き中通し水中ウキ を使って、底から5m(海中に繁茂している藻の上)付近を狙いました。結果はアタリどころか、餌のネンブツダイが死んでもかじる魚すら居ない、反応ゼロゼロでした。
日が暮れてからは、未明と同じタチウオ釣りを再開しましたが、反応は無し。少し離れたところで400gほどのアオリイカが揚がったので、ネンブツダイの活き餌でアオリイカ狙いの浮き流しに変えましたが、結果はこちらもゼロ。
活き餌用のネンブツダイ釣りは、この夜も喰い渋り、アタッても針掛かりしないことが頻発しました。どうも 竿 が硬いのも原因しているように思いました。この竿はグラスで重いけれども、かなりの耐力はありそうなので、使い道次第のようです。
風呂が閉まる21時寸前に滑り込み、この日もオシマイ。軟弱な私は、風呂で暖まらないまま寝るなんて、危険でできません。
翌日聞いたら、この夜はすぐ隣の人が21時頃から00時頃までの間に、F3のタチウオを3本揚げたとのこと。沖目に投入して、少しずつ引いて誘い、近場でアタッたのだそうです。覚えておきましょう。
2021年04月08日(木)
時折強くなる風がゆする車中で身の処し方を考えている内に、すっかり明るくなって、周囲で話し声が聞こえてきました。しゃーない、起きるか、で竿を出したのが午前6時過ぎでした。
ブッコミと泳がせを飽きずに、ではなくアキアキしながら、これ一筋。居並ぶ他の釣り人は全て遠投カゴ釣りですから、私は特異な存在です。だから釣り座は端でないと困るのです。同調圧力に屈しないオリジナル人生が、釣りにまで出てしまいます。
活き餌用のネンブツダイ |
お昼近くになって、西風が強くなる予報をもとに、転進を決定しました。活き餌を 連れて行く か、〆て冷蔵で持って行くか。移動先の焼津までの時間距離を考え、脳天から 下穴用針 を刺して活〆して冷蔵しました。
焼津漁港 |
戸田との位置関係で言うと、駿河湾の対岸になる焼津まで来ましたが、予報の西風ではなく南風が5m位吹いていました。
焼津漁港 |
それにしても、釣り場に人が居ません。本当に一人二人だけ。徹夜も想定していたので、先に風呂に行って仮眠することにしました。
疲れていたところに風呂上がりのビールもどきが入って、ぐっすり気持ち良く眠っていたら、突然バリバリッという騒音で起こされました。どうも、焼津フィッシューナの車泊地 は芳しくありません。
少し移動したここで狙うのは、オンリーザ太刀魚。戸田で貰い受けたサバを塩で絞めて持ってきました。それに、つらぬき仕掛け で使うネンブツダイ。22時開始で、2種類の餌でタチウオに迫りました。
仕掛けに入れている 水中点滅集魚灯 は、仕掛け絡みがあると異常を知らせることがあるのに気づきました。また、可能な限りシンプルな仕掛けにして絡みを防ぐために、集魚灯の水中重量に合わせた浮力のウキを自作して、浮力調整用オモリを不要にしたのは正解でした。
2021年04月09日(金)
ただの1度も電気ウキが沈まぬままの夜明けでした。寒さに耐えた7時間のご褒美は、迎えた朝の遠き富士の美麗な姿。合掌。
焼津ふぃっしゅーな メイン岸壁 西→東 |
朝風呂 に行って暖まり、戻ってビールもどきを胃の腑に流し込み、しっかり眠るつもりが、キッチリ1時間で目覚めてしまいました。最低3時間は走れないので、他人の釣りでも眺めようとしましたが・・。
焼津ふぃっしゅーな メイン岸壁 東→西 |
よほど釣れていないようで、人が居ない、少ない。仕方なく車中で酔い覚ましの時間調整をして、飲酒後3時間余経ってから出発しました。
着いた所は御前崎港西埠頭の名も無き某所。着いた時には3組4人の釣り人が居ましたが、1時間後にはゼロになっていました。ここで聞いたら、ここしばらく全くのように釣れていない、とのことでした。
駿河湾東岸の伊豆側は水が澄んでいますが、反対側の西岸はなぜこうも常時濁っているのでしょうか。水清ければ魚棲まず、ともいうので、こちらの方が良いのかな?
以前から気になっていた場所なので、実見してトライする算段ができました。ただ、この近所には風呂がありません。これが泣き所です。さてどうするか。考えつつ次に向かいました。
着いた所は、忌まわしき 痛い思い出 の地、福田港です。
ここは何か釣れているのかと、聞いてみました。小魚釣りですが、トリック仕掛けなので、さぞや釣れているだろうと思いきや、サッパが忘れた頃に1尾。んー、渋いですね。
このサッパが活き餌に使えることは知っているので、ここか御前崎港で、一度試してみたいと思っています。シーバスか青物か?。
釣りはあきらめて最後のランチを少量のお湯割りで楽しみ、午睡の後に旅を終えて帰途に就きました。
んー、渋過ぎ、寒過ぎの釣りで、ボディーブローのようなダメージが、後から効いてきそうな辛い旅でした。
いつもの前向きな反省や教訓が、すぐには出てきません。
西伊豆・戸田の熾烈な場所取りの現状を元に考えるなら、" どこでも釣り場大作戦 " を真剣に模索する時期に入ったのかな。
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