北海道の鮭を内地人が釣るには-後編

利尻島の夜明け in 鬼脇港

プロローグ (前編と重複あり)

2022年7月20日に北海道は苫小牧FTに上陸し、1ヶ月あまり道東~道北の海岸を探し回りました。どこかに、私に釣られてくれる奇特なカラフトマスが居ないかと。

港内は浮きフカセで、河口サーフでは浮きルアーやルアー単体で何度かトライしましたが、結果は無残にもゼロ。ハネはおろか、ライズもモジリも見ることはほぼ皆無でした。

渡船や遊漁船を利用するのを好まない陸っぱり専門では、気力、体力、経験が優れていなければ、釣果には容易にありつけないことを学んだ40日余でした。

この間には、海上保安署に 廃掃法違反で検挙 されたり、取り調べ中?にコロナをうつされる不幸にも見舞われた散々な日々でした。

旅の後半、稚内に滞在して、心身が癒え、落ち着いて考えた時、当初の想定にあった"礼文島"ではなく"利尻島"に渡る計画がムクムクと湧いてきました。

体力、知力、資金力の弱い自分にとって、チャンスは多くありませんから、やはり安易な放棄、撤退はできないと思ったのです。

なんとなく観光ではなく、釣りという目的を持って来た以上は、少なくとも自己満足はできなければなりません。

特に魚種や数の目標があるわけではなく、離島に渡ってする釣りの価値が感じられれば良しと考えました。滞在期間は最長1ヶ月。

釣行先に利尻島を選んだ理由

沼浦キャンプ場 in 利尻富士町
9/30まで使える無料の キャンプ場 があり、そこから 浴場 も釣り場も近いこと。ほぼこれに尽きます。泊りと移動は、旅釣り用に改造した 自作のキャンピングカー です。

離島を選んだのは、島への往来が時間と経済面で負担が大きいからです。その意図は、簡単に行けないでしょう現役さんには、ということです。ご迷惑ユーチューバーが動画で情報を上げて煽ってみても、それに乗(れ)る人は多くないはずですから。

利尻島へ渡るフェリー

言わずもがなの、船賃の高さです。車を乗せると新潟~小樽と似たような金額の稚内~利尻島ですから、車を積む人は多くありません。割引も島外者には雀の涙ほどの、片道当り5%のネット割引しかありません。

その割高感は、島内の生活者にとっては暮らしにくさであり、離島=人口減の原因でもあるのでしょう。遊びで行ける幸せを噛締めながら、運んでいただきました。

たまたま、乗員のコロナ感染で通常の3船を運航できずに2船体制の臨時ダイヤでしたが、そもそも乗る人も多くはなかったので、問題なく渡れました。

4. 1尾のサケを釣り上げるまでの軌跡

 前編 からのつづき

実録  利尻島の17日間

私は自炊の車中泊なので、旅暮らしを維持するために、かなりの時間を要します。それゆえ、釣りは、そう長時間することはありません。

島暮らしでの納得や満足を味わうために、移動の時間とエネルギーを可能な限り少なくするよう、生活圏を南東部の鬼脇周辺に絞りました。その結果、基本は片道3kmの範囲内で1日を過ごせました。

2022.09.01
旅の初日は、到着した鴛泊港から時計回りに海岸と港を見て回りました。と言っても、港は3か所です。

雄忠志内漁港

雄忠志内漁港 in 利尻富士町
港に着いたら、ちょうど中年カップルさんが釣り支度を始めたところでした。鮭が居るとのことで、しばらく見学していると見えました。4、5匹の群れが、水面下1m位を泳ぎ、そのうちに1尾がハネました。その体色は黄色味がかっていました。生まれて初めて見た鮭のジャンプに、少なからず心が躍りました。やっぱり島!! か。

浮きフカセの二人にアタリが出ないまま時が過ぎていき、自分が参戦する雰囲気ではないと判断して、港内の駐車可能場所を教わって移動しました。

旭浜漁港

旭浜漁港 in 利尻富士町
ここには人は誰も居ず、澄明な海底までの間に見える物は、小魚のみ。仮に鮭の群れが入ったとしても、駐車場所も少ないので、少々やりにくそう。

鬼脇港(鴛泊港鬼脇港区)

鬼脇港 in 利尻富士町
広い港湾の中では、工事中の個所もあり、釣り人皆無で、様子が分かりません。少なくとも水面には何の異状も無く、見ただけで終わりました。駐車場所には困らないようです。

3港の調査を終えて、とりあえずはネグラの確認で、沼浦キャンプ場 に向かいました。場合によっては丸一か月お世話になる車泊地なので、大事なポイントです。

既に利用中の何組かの人たちにご挨拶して、様子を聞きました。OK、大丈夫そうです。何より、ごみ処分が楽なのが助かります。ただし、私の楽天モバイル独自回線は不通(ローミング)でした。

軽自動車車中泊の若いカップルさんのはアングラーで、鮭を釣るまで帰らない、とのこと。お話ししたTさんはカラフトマスは何尾か釣っているというので、歳は若くても先輩です。ここでの何日間かのお付き合いが確定しました。

前日に彼がカラフトマスを2尾釣ったという場所に、夕方になって私が向かい、先客が帰る前には脇のサーフで、その後は空いた導流堤の先端に立ち、浮きフカセでトライしました。

浮きフカセ釣りにかかるガヤ
浮きフカセで生サンマの塩締めぶつ切りを使うと、紅染イカだけでもアタリの出るガヤは、猛烈にアタックしてきて、頻繁に針がかりします。15cm程度の小型ゆえにすべてリリースですが。

傍の浮きルアーの釣り人が帰った暗くなる頃には、カラフトマスが浮いて、背びれを見せるようになりました。でも私には釣れず、後から来たTさんにも釣れず。体力の限界を感じた私が、お先に失礼したら、その直後にTさんは鮭♀1尾を釣り上げたそうな。

小さな玉ウキに、ハリス、チヌ針と紅染イカ、という仕掛けだったそうです。要するに、浮きルアーや浮きフカセでボッチャンボッチャンやると魚が警戒するのでは、と考えられます。

ただしこのライト仕掛けの釣り方は、魚が居て、周囲に浮きルアー(フカセ)釣りのボッチャンをやる釣り人が居ないことが条件になるので、場所も時も制約があります。それこそ、離島くらいでないと条件が揃わないでしょう。

これは、同様のことを知床半島羅臼側で聞きました。んー、なーるほど。でも、試すチャンスに、私が恵まれるかどうか?

その夜、キャンプ場でTさんは、♡二人で仲良くイクラ作りをしていました。ホホエマシイ。

2022.09.02
雨の夜が明けたら、晴れた風の一日になり、この日は洗濯物を干して終わりました。夕方、風呂のついでに鬼脇港のお気楽場所で、110円/7個のシャッドテールワームを投げてみましたが、小ガヤが突いただけでした。

2022.09.03
同宿のTさんから得た情報を基に、朝マズメの2時間弱、鬼脇港の堤防先端近くで穴釣りにトライ。シャッドテールワームに針がかりしたのは、クロソイ32cmとムラソイ27cm、おまけの小ガヤが2尾でした。

クロソイ in 利尻島鬼脇港

ムラソイ in 利尻島鬼脇港
後から来た地元の人が教えてくれました。「餌でやれば何倍も釣れるよ」。今度は餌でやってみましょう。鮭鱒狙いの釣り人は、港中にゼロ人。アキアジはまだ来ていないようです。

2022.09.04
日曜日なので、釣りはしません。リタイア爺はよほどのことがなければ、日曜の釣り場で現役さんの邪魔はしないようにしていますので。まっ、場所とターゲット次第では、遠慮は無用の利尻島かもしれませんが。


前日の釣果の クロソイガヤ の刺身をツマミに、昼間のビールもどきは最高に旨かった、極楽。

2022.09.05
ウニ漁開始待ち in 利尻富士町鬼脇港
早朝の鬼脇港は、開始前の下見を終えた漁船が待機していました。同じ海でもこちらは遊び。いくらか後ろめたい想いも胸に、朝マズメの2時間を穴釣りに費やし、クロソイ2尾とエゾメバル12尾(他にリリース10尾ほど)の釣果。冷凍保存に向けたヘッドレス処理をして、流しを洗い終わるまで。5.5時間を要しました。こりゃ、生業かな。

樺太鱒のチャンスはもう終わったのかもしれず、鮭はこれから、いつまで待てばいいのか。

せめてロックフィッシュでもお土産にすべく、釣ります。ガヤの身餌でガヤを釣るって、なんだか残酷なようにも思うのですが、トモエサは超安上がりなので、、。

餌代無料は良いのですが、針の根がかり頻発なので、次回から針は高価な ムツ(ネムリ) から安価な チヌ に変えます。そうすると、根がかりはもっと増えるでしょうが。

2022.09.06
前日から台風由来の強風避難で島の北部に移動しましたが、昼間は風が落ちたので、買い物をかねてドライブ。いくつか漁港を見回りましたが、鮭と釣り人は事実上皆無でした。公共駐車場では風が避けられないので、夜間は公共建物の陰に避難しました。それでも、風速20m超はすさまじかったです。

2022.09.07
昼間もずっと10m位の風が吹き続けて、島からの航路も空路も欠航。車内滞留で、鱒用仕掛けを鮭用にリメイクし、穴釣り用の 針結び をしました。

2022.09.08
定宿のキャンプ場に戻る途中に何か所か見回りました。旭浜漁港内で浮きフカセの釣り人が、岸壁に3人、斜路に1人居て、聞くと群れが小さく、朝型には何本か上がったとのこと。

利尻島郷土資料館でお勉強。利尻島に鮭鱒が遡上する河川が一つしかない理由を知りました。縄文時代から人が住んでいたということにも驚き。開店早々の無人の浴場に寄って、沼浦キャンプ場に戻りました。

留守のうちに、同宿のTサンは、前々日の嵐の直前に♀サケを1本獲ったとのこと。タックルはなんと5gほどのスピナーだったと。やるもんだ。私が早々に風裏に避難していた頃に。歳は争えない、だけか?。

夜になって同人から、鮭プレゼントの電話が入ったので待ち構えていたら、ん?。サケでなく、アメマス でした62センチの大きさと、夜釣りで暗かったのが間違いのもとでした。利尻島にも寄るんですねー、ウミアメ。

アメマス in 利尻島
頂き物を丁重に処理して冷蔵庫に。♀で筋子入りでしたが、未熟のようで、お味は如何か?

2022.09.09
前夜の到来物の処理に午前中を費やし、昼をまたいで地元の漁師さんと懇談会。私は途中から参加しただけでしたが、興味深い話が聞けました。サケ釣りは難しく、奥が深いようなので、この旅での自分の釣果は期待薄のように感じました、弱気。

釣りをしたくなって、午後から穴狙いに行きましたが、強風で早々に撤退。やはり、釣りに風はダメです。

2022.09.10
南浜漁港 in 利尻富士町
早朝には11℃まで気温が下がり、いよいよ秋が近づいてきました。昼食後には利尻島南西部の港見物に赴きました。南浜漁港にサケの気配はなく、代わりにイナダが数匹泳いでいました。ガヤの群れを無視できずに、遊んでもらい、落日。そう、餌用の小鯖も吊れたので、帰って塩〆しておきました。

2022.09.11
沓形港 in 利尻町
島の西部の探索に行き、西側の各港には鮭釣り実行者はゼロ。沓形港で穴釣り場を探しましたが、私には海面までが高過ぎでした。港内側でまたまたガヤに捕まって?、ついつい真剣勝負にはまって日没。

2022.09.12
夕刻に鬼脇港の斜路でサケ釣り敢行。同行のTさんが、紅染バナメイエビでさすがの1尾を釣り上げ、テンションが上がったところに、ファミリー軍団がやってきて、浮きフカセでボッチャンボッチャンの大騒ぎ。やる気喪失。

鬼脇港 in 利尻富士町
5時を回ってファミリーが去ると、斜路の目の前を悠然と往復する2尾のサケ。折り返し点に仕掛けを置いて待つと、反転の瞬間にバイト。あわててアワセると、1秒バラシになりました。痛恨未満。

その後も変わらずにゆったりと泳いではいましたが、餌の手前でUターン。ついに釣れずにサンセット。

風呂定休日の関係で鴛泊へ移動のついでに、ホーマック(ホムセン)で解凍物のバナメイエビを買い、ガチガチに塩締めしておきました。

2022.09.13
バナメイエビの塩を洗い流して水を切り、食紅をまぶし付けて、サケ釣り餌の準備完了。向かった先は雄忠志内漁港。出遅れて7時ころに着くと、ちょうど直近の人の竿が曲がっていました。人も鮭もたくさん居ました。岸壁から30mほどの位置に、背びれを水面に突き出して群れ泳ぐ姿を、生まれて初めて見ました。うわーっっっ、スゴイ。

この状況で竿を出さないなら、竿へし折って釣りなんか止めてしまえ、ですから直ちに支度して、挨拶して端に入らせてもらいました。そこからは頭の中の時計が停止。

1st ヒットして合わせて巻くも、中間地点でフックオフ。
2nd 巻いて寄せて、隣人にタモを入れてもらうも、そこでバラシ。
3rd 巻いて合わせて巻いて合わせて、巻いて寄せて隣人のお助けネットにイン。

三度目の正直で、ようやくのことで鮭を初体験ゲット。3歳の小型で♂♀不明。それにしても、苦節何年というほどの実釣時間は経ていないものの、北海道上陸から数えると56日目でした、感無量。でも、鮭鱒狙いの実釣は、わずかでしたか。

魚の脳をアイスピックで破壊して静かになったところで、すくってくださった地元の方に促されて、記念写真を撮っていただき、初体験の興奮がおさまりました。

シロサケ初釣り in 利尻島
このサケを釣ったタナは、水面直下の10cmで、タックルは後記の安価品の集大成でした。

血抜きと低温維持のために、ロープを通して海中に静置。水温は多分20℃位だったので高かったですが、気温より低いとすれば、気化熱冷却 は無効なので、仕方なかったです。

朝は賑やかだった釣り場は、私が去った9時前には、遠くの斜路に3人いるだけになりました。

定宿のキャンプ場に帰って、鮭を捌き終わってのんびりしていたら、同宿のTさんから夕マズメの鮭1尾が届き、シンク再稼働。

サケ初ゲットのタックル

ライン PE 1.5号
ハリス NY 6 号

鮭釣りのタックルは、仕掛け部分とウキには知恵が必要と思いますが、後は仕掛けを飛ばせて、ゴリ巻き可能な耐力があればOKです。ドラグもロック状態で使うのが基本なので。

2022.09.14
雨と北風が落ちてきた夕方になって、南浜漁港経由で鬼脇港へ。到着時には見えなかった魚が、夕マズメには見え始めたので支度をして参戦。Tさんの左隣で、背びれの見える魚群の向こうに投入しますが、なかなか口を使いません。

斜路からの釣りでしたが、なんと斜路の入り口に左右から刺し網が入れられました。暮れなずむ頃、Tさんが3度目のアタリで1尾ゲット。その向こうの人は3連続ヒット&ランディング。

ようやく私にもヒット。アワセが大事と言われるので、掛けた後にバックしながら大アワセを入れて巻きます。ラインが出ないようにドラグを締めて巻くので、引きがダイレクトに伝わり、まるで一人綱引きです。

やり取りしながら寄せて、最後は小波に乗せて斜路をズリ上げて、ふーっ。人生2尾目の鮭もでした。かなり腹のふくらみが目立ち、体色は褐色かがっていました。

時合いと見えて、並んで釣りする10人程の竿が次々に曲がります。釣った魚の維持に手をかけるのが先か、次の魚を掛けるのが先か、迷いました。地元の漁師曰く、「時合いがいつまで続くか分からんから、獲るのが先」だそうです。

その時合いは30分くらいもあったのか、静かになったので、自分の1尾とTさんの1尾を持ち帰って捌きました。


67cmの長さのわりにズッシリ重い魚から出てきた筋子をバラしたイクラはちょうど500gでした。見事!!

♀鮭 in 利尻島
1尾でも満足できる鮭でしたが、同行の若いTさんは3尾、彼女は1尾だったので、私にはもう1尾・・、と内心の欲がひとりごと。

2022.09.15
台風14号が来るというので、撤収の算段を始めます。建物ではない車中泊では、強風はキョウフなのです。翌日からの2日間でアキアジ1尾追加を目指して、この日は休養日としました。

2022.09.16
朝マズメを釣るべく鬼脇港に向かいました。本来なら鮭狙いで斜路に向かうべきところでしたが、気が変わり穴狙いに変更して、堤防の消波ブロックに向かいました。どうやら穴づりにハマッタようです。

穴釣り in 利尻島
この穴釣りも、他所で経験はありますが、まともな釣果に恵まれたことが無いだけに、ここの魚影の濃さは抜群です。危険なブロックに乗らずに堤防上からだけで、魚種はともかく、30㎝オーバーの魚が釣れる穴釣りは、内地の私の地元・静岡県内では不可能です。

穴釣り in 利尻富士町
9/10に釣った小サバの塩〆切身を餌にすると、アタリは毎回、1/2はお持ち帰りサイズを釣り上げるという天国状態で、正味1.5時間のお持ち帰り釣果は、32㎝を頭にシマゾイが3尾、ムラソイが2尾、エゾメバル(ガヤ)が7尾。リリースしたガヤは多数。

泊地に帰って写真を撮り終わった頃に同宿のTさんが帰ってきて、くださったお土産が、40㎝オーバーのアイナメ(アブラコ)3尾にトゲカジカ(カジカ)。

風呂に間に合うように、簡易処理で冷蔵庫に収めました。夜は冷えを感じるようになっていました。

2022.09.17
前夜の頂き物の後処理をしなければならず、朝の釣りはパス。同宿のTさんより1便早い、昼のフェリーを予約し、再会を約してサヨウナラ。

鴛泊港を出港する利礼航路=アマポーラ

THE END   このあと帰着までは 後記※備忘録

エピローグ

およそ2か月の釣り旅を終わってみれば、まったくご苦労さんとしか言いようがありません。ロックフィッシュのおまけを別にすると、♀さけ2尾の釣果です。

カラフトマスが釣れずに右往左往し、法令違反で検挙される失態を演じ、コロナに罹患し、と。道内本土では良いこと無しだったのですから。

意を決して渡った利尻島で、日々利尻富士を仰ぐ素晴らしい環境の中で、ようやく心安らぐ暮らしと釣りができ、なんとか鮭鱒釣りの結果も残せました。

旅の期間で言うなら、3/4は無駄に終わったのですが、この調査期間があったからこそ、最後に1/4の有意義な期間が持てた、とも言えます。

ことほど左様に、情報の無い旅先で、目的を持った釣りをすることは困難です。それを立証するために行ったのか、と言われそうですが。

長期的な傾向では、漁獲量が減る北海道の鮭鱒は、既に何処の誰にでも釣れる魚ではなくなっていると感じました。

道内のアングラーにとっては、厳しい冬を前にしたお祭りのようなものかもしれず、内地の者の飛び入り参加が歓迎されることを期待はしません。

それでも、鮭鱒釣りに魅力を感じるなら、内地人も参加させていただく道が無いわけではありません。そのことを書いたつもりです。

道内の釣り人以上の謙虚さをもって、道外の者も自然の恵みのお裾分けをいただく道を進んでも良いでしょう。



備忘録(旅の帰路部分)

2022.09.17
折から列島に接近しつつあった台風14号を避けて帰るルートに大いに悩み、小樽~新潟のいつものフェリーの欠航を見越して、稚内上陸後は直ちに青函航路に向かいました。途中の赤井川村まで走って、入浴後に仮眠。

2022.09.18
午前3時起きで出発。函館で割引の無い大間航路を止めて、青森行きを選択しました。毛布を持ち込んで、本気で眠りました。青森からは、より安全で遠い三陸ルートでなく、日本海沿いを南下して"道の駅 朝日"まで走り、併設の温泉に滑り込みセーフで入浴して、眠りました。

2022.09.19
5時に目覚めて、洗顔だけで出発。いつもなら上越から列島横断するのですが、台風との正面衝突を避けて、新潟の手前から17号に向かい、三国峠から群馬、埼玉、雁坂トンネルを経て甲府盆地を通り抜けて、52号線から1号線というコースで帰着しました。

最後の反省
Googleナビで計算すると2.5日の走行距離は1565km、走行時間は29:35´になります。高速道路は、高崎と前橋を避けるために880円分使用しただけで、あとは全て一般道でした。平均値ですが、一日あたり600km、12時間の運転は過酷です。台風回避のためとはいえ、かなリ無理矢理の走行で、今後はすべきではないことと反省しました。


最後までお読みくださった貴方に 2022.10.04記

 テント泊できる 2023年夏 の同行者を募ります

内地から行く鮭釣りは、なかなか大変です。それでも、私はできることなら2023年夏にも行きたいと思います。

ただ、内地から利尻島に行くにはフェリー<新潟~小樽><稚内~利尻島>費用が2航路の往復分かかります。ガソリン代等も考えると、交通費(2022年実勢)だけで、一人で約14万円かかります。

これを2人で割り勘にすれば、一人当たり約8.5万円になります。
二人で行く場合の現地滞在は、一人は車内で一人はテント、と考えます。
他の費用として、食費+風呂銭は、一日あたり~1500円。

もちろん、お互いに誰でもというわけにはいかないでしょう。車は1台なので、不自由も無いわけではありません。譲り合って旅釣りを楽しめる、健康不安の無い方を望みます。

詳しくは相談で。下のコメント欄からご連絡ください。

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