パイプ天秤で釣るクロダイ
仕掛けをぶっこんで置き竿でアタリを待つ、実にシンプルな釣りですが、大雑把では釣果が得られにくい釣法でもあります。古来、三又サルカンからハリスと錘を垂らす形の仕掛けが使われているようですが、実はこれではなかなか釣れません。
縦糸は魚には丸見えですから、警戒するのが当然です。同じ水中でも、横糸は魚に向って一直線の瞬間には線が点に見えることもあって、ほぼ見えなくなります。
いろいろな餌を捕食するクロダイですが、基本の餌は底生動物ですから、底近くを泳ぎつつ海底面を索餌しています。逆立ちして尾びれを水面上に出して、底の砂泥をどけながら餌探ししている姿を見ることもあります。
そんなクロダイですから、水中にただよって(浮かんで)いる餌と糸は警戒します。これに対して、底に在る餌には警戒心が薄れます。
なので、底で動く餌には最も顕著に反応しますから、底を動き回る活小ガニは、最高の餌です。貝堀りのように砂泥を吹き飛ばす手間も要らず、見つけたら俺の物。
元々、底にハリスを這わせて釣る釣法はありましたが、日中の釣りでは、そんな従来のハリスでも、違和感を覚えるようで、利口な大物狙いはもっぱら夜釣りに限られました。
見えにくいスリスは、泳層を問わず警戒心を刺激しにくいので、見切られずに、餌を口に入れる確率が上がります。
自作コンビ(パイプ天秤 & モルタル錘) |
ということで、口に入れる-走り出す-針掛かり、という状況が作れるのです。
アタリの瞬間には、ドラグをユルユルにしておいたリールから、ジーーーッ、というクリック音が発せられます。
ドラグを締めてアワセると、グゥーンという力強い引きが感じられて、フックオンが確認出来たら、後はやり取りしながら巻いてくるだけです。3号ハリスを使えるので、針が外れない限り揚がります。
そもそもが、コスパ良く クロダイ退治 を目指している自分にとっては自給無料餌が望ましいのは当然ですが、さてカニはいつまで獲れるのやら。
ちなみに、この時のカニへの針掛けは、カニに針を刺さない 針掛けをしていました。
パイプ天秤では、ライン抵抗が小さいので、カニも動けますから、時々引いて動かして、物陰に隠れないようにするのがコツのようです。
2024夏の終わりに始めたばかりの クロダイ退治 ですが、季節や条件で釣り方は変える必要がありそうなので、試行錯誤は続きます。
真っ先に試した 延べ竿での見えチヌ釣り は究極の面白さですが、投げる系の他の釣り人に近くで動かれたら絶対無理です。
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