ホタルイカすくい in 富山湾
夜の闇に浮かぶエメラルドグリーンの瞬きは、生きているホタルイカから発せられる、命の輝きです。その神秘的で感動的な美しさとともに、食味が良いことに魅了された者達が、人皆眠る丑三つ時に寒い中これを掬うために海岸を俳諧します。地元の人達のみならず、近年は、ホタルイカすくいのために、遠く関東、中部、近畿圏からも愛好者がやってきます。
立山連峰の残雪を遠望する時期、3、4、5月の新月前後に見られることがある現象が"ホタルイカの身投げ"です。科学的に言えば、深海に棲むホタルイカが産卵のために岸に寄り、闇夜に方向感覚を失って浜に打ち上げられるのだ、と言われています。
大量に打ち上げられるのは、年に何回も無いことなので、たいていは人が海に入ってさ迷うホタルイカを1匹ずつ網ですくいます。打ち上げられたホタルイカは体内に砂が入っていることが多いので食用に向かないことも、海に立ち込んですくう理由です。
私は少数派ですが、食用だけでなく、釣り餌 の調達をも兼ねています。以前通販で買った鳥取産の生冷凍ホタルイカの鮮度が悪くて閉口した経験があるので、自分ですくうことにしたのです。
しかし、1年目(5月)、2年目(6月)にそれぞれ何日か浜辺で待機しましたが、出会えず終わりました。今年2026年が3年目となり、寒さに震えながらも初めて手にすることができました。4月の新月前、4/14の未明でした。
波が高めだったので、海に入って掬ったのは2匹のみで、後は打ち上げられたものを拾いました。生きている10匹はバケツで泳がせて砂抜きして食用に、死んだ33匹は釣り餌用に分別して冷凍して持ち帰りました。
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| ホタルイカ_冷凍用袋詰め作業 |
3.4.月は未だ寒い時期なので保存中の傷みは比較的遅いのですが、そもそも小さく脆弱な物なので、冷蔵(クーラーボックス等)で1.2.日が保存の目安になります。私は車載の 冷凍冷蔵庫 で冷凍して持ち帰りました。
ホタルイカすくい 条件と方法
ホタルイカは夜ならいつでもすくえるわけではなく、人の手が届く場所に接岸するのにはいくつもの条件があります。
・新月をはさんだ一週間前後
・波が穏やか
・南の微風
・当日前の気温が高い
・前日までに降雨が無い
・上げ潮時 etc.
順不同ですが、以上のような条件が多くそろうほど好条件とされています。実際にはすべて揃うことはめったに無い上に、好条件が結果を保証するわけでもありません。時刻は日没から日の出までの間が基本ですが、何時に寄るか分からないのが、最も難しいところです。
深夜(0~5時)のことが多いのですが、待ちつつも目を離さずに、オールナイトで頑張ると、かなり体力を消耗します。挙句に結果ゼロとなると、かなり辛いものがあります。
危険も伴う深夜の作業ですが、波の高い日は砂が巻き上げられて、たとえホタルイカが来ても見えにくいのですくいにくく、波に足をすくわれかねないので、海に立ち込むのは体力有る者に限られます。
私は高齢者なので、ウェーダーを身に着けて立ち込んでも、せいぜい水深が膝までしか入りませんが、それでも絶対安全とは言いにくいです。万一転倒すると逆立ちする危険があるので、簡易なライフベスト(シュノーケリング用)を装着します。
堤防や岸壁の上からすくう方法もありますが、その場合には長く重いたも網を使う必要があるので、これにも体力が必要になります。
いずれにしても、食べるだけなら定置網等で獲れるホタルイカを買う方がはるかに簡便なことは言うまでもありません。でも、すくう楽しさとともに、傷みのない超新鮮な ホタルイカを賞味 できる魅力は大きいです。
ただし近年はその魅力に憑かれた者達の集団での傍若無人ぶりが、近所の住民からひんしゅくを買っています。マナーという言葉だけでは改善できないことで、対策が難しい社会問題です。人は群れるとロクなことをしない習性が有るように思います。
2026年は途中経過ですが、3月の新月期は〇、4月の新月期は△、5月は・・これからなので、初めての挑戦も可能なので、参考にホタルイカすくいに必要な道具類を記しておきます。
ホタルイカすくい 必須道具
・救命胴衣 (非認定品でも可)
・ゴム手袋
・ヘッドライト(要予備)
・たも網
・スカリ(メッシュビク)
・保冷剤
ホタルイカすくい 場所の選定
ホタルイカは淡水を嫌うので、河川、水路からの真水が混じるところはNGです。それ以外なら富山県の沿岸なら、基本はほぼどこにでも寄る可能性があります。あとは天候条件と人のアプローチの可否です。
駐車場所の確保
道具を運ぶ難易を考えると、体力次第でもありますが、海の近くの合法的な駐車場所が必要になります。混雑時にはキャパオーバーが頻発しますので、明るい内のエントリーが望まれます。
波の影響の程度と安全確保
静穏状態でない海に立ち込む場合は、沖の消波ブロックの有無で、波の圧力が大きく異なります。消波ブロックのある海岸を選び、波高0.3m以下で膝までを基本にすれば、突然の大波以外は大丈夫でしょう。
場所選びは、Web上の他人の情報に初めから頼るのではなく、グーグルの空中写真 を見て、まずは自分で探し、その後ネット上で確認した方がより良いでしょう。
ホタルイカすくい 有名ポイント
参考に、富山市の実績ある代表的なポイントを3ヶ所紹介しておきます。いずれの場所も公共駐車場とトイレがあるので便利ですが、日によっては激しく込み合います。
岩瀬浜海水浴場
八重津浜海水浴場
海老江海浜公園
私は未だホタルイカ大漁には恵まれていませんが、3年通った経験はいずれ実を結ぶのかもしれません。その前に、この記事をご覧下さった方に幸運が訪れましたら、オメデトウゴザイマス!!
おまけの備忘録
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| マアジ by 投げサビキ釣り in 直江津港 2026.04.05 19:02 |
投げサビキ釣りで狙う尺マアジ
富山の前に訪れた新潟県上越市の直江津港で何回かマアジの投げサビキ釣りをしました。結果は、たった1回2尾の釣果でした。直江津には港内には時間制限の無い釣り場がほとんど無く、能登の地震の際の港内隆起もあって、港外の黒井突堤を除くと終わりの釣り場を感じました。つづいて糸魚川市の能生港でも竿を出しましたが、こちらは完全坊主に終わりました。釣れれば良型の時期でしたが、、。まっ、初めての30cmに出会えたので、不幸中の幸いとしておきます。それにしても、充填アミコマセ とセットで使う自作の サバ皮サビキ が、何度目の使用か覚えがない位に丈夫で優秀です。良い針と丁寧な工作だからでしょう。
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