投稿

6月, 2025の投稿を表示しています

イオン依存症

イメージ
ザ・ビッグ 春採店/北海道 釧路市 イオンを悪く言うのではなく、逆です。イオン無くして生活が成り立たない、という私自身のことなのです。 およそ10年前に現住所地に引っ越して来たら、直近のスーパーがイオン系列の中でもディスカウント指向の"ザ・ビッグ"だったのです。 以来そのビッグに通い詰めてきた私の心情を吐露します。 この記事を書く気持ちになったのは、長期の釣り旅の中で、頻繁に訪れるスーパーに感じた違和感からです。 今居るのが北海道なので、物価が高いのは既知のことでした。特に地方の町のスーパーでは、店が存在することに意味があるという側面もあるので、価格はどうしても高止まりになりがちのようです。 その実態を見て思うのは、「よくこれらを買って生活が成り立つなぁー」という思いです。揶揄でも蔑みでも無く、感心するのです。 なので、全国的には、物価高騰とコメ不足による値上がりにより、庶民の暮らしを窮屈にした政治責任まで問われる事態になっているのでしょう。 農政の失敗だけでなく、国力の衰退を招いた不作為責任は明らかに、戦後ほぼ一貫して政権の座に就いていた政党の政治屋にあることは疑う余地がありません。 民間では、イオン、セブンをはじめとする流通大手がしのぎを削って財布の中身の乏しい庶民に応えようと努めている間に、政治は何をしてきたのか、です。 腹を満たすだけなら炭水化物でも可能ですが、健康維持のためには必要な栄養素を必要十分に摂らなければなりません。 分かり易い例では、たんぱく質です。これを摂るには、肉、魚、卵、や大豆食品を食べる必要がありますが、米、小麦等の炭水化物系の物より高価です。 つまり、貧しくなると炭水化物の比率が自然に上がります。もうすでに貧しい国になってしまったともいわれる日本で、何を食べて健康を維持すれば良いのか。 私事でお恥ずかしい話ですが、安い牛肉を買って作る牛丼が好物でしたが、今や豚コマで作る豚丼に変わりました。カレーを作るのも、ビーフがポーク塊肉に変わり、今やブラジル産の鶏もも肉です。日常の常備肉は鶏むね肉と豚コマに固定されています。 貧しくとも栄養重視の食生活を考えるとこれが終着駅で、その食生活に応えようとしてくれるのが、イオン・ビッグなのです。 ビッグの店舗にはブラジル産冷凍2kgパックの鶏もも肉がありますし、国産豚コマ肉も大容量パッ...

時鮭の味/北海道の魚

イメージ
シロサケの季節外れの沖獲りの物をトキサケ、トキシラズ、などと称します。漁獲量が秋に接岸するアキアジとは比較にならないほど少ないので、美味ですが高価です。 秋に定置網に入る産卵直前のシロサケは、卵や精巣に栄養が取られて、身肉の味は落ちますから、本来うまい物ではありません。脂が無いので脂焼けしないことから塩干に適していて、新巻として利用されるのです。塩を効かせると、どんな魚でも旨味が強調されて美味に感じますから、これはこれで旨いです。 でも、生殖に栄養が取られていない春から夏のトキシラズが、シロサケ本来の味とも言えます。身色も紅味が強く、他の鮭鱒類に負けない美しさです。 アスタキサンチン の含量も多いので、栄養的にも良いはずです。 旅の途中の釧路のスーパーで、トキサケの切り身に半額ラベルが貼られている現場に遭遇しました。貼り終わるのを待って近づくと、これが紛れていました。 間違いなく、こちらが買いです。旨いだけでなく、EPA、DHA、コラーゲン等々、栄養の宝庫ですから。 それにしても、アラが正価=500円ですか。さすがトキサケ様です。一瞬逡巡したのは、調理できるか?です。 自作の キャンピングカー にはシンク(流し)が無いので、調理に手間が掛かるのです。週末で釣りはお休みするので、買いました。 冷蔵庫 に持参した調理済み食品も底をつきつつあったり、皮膚科の医者からも、EPAを摂るように言われていたこともあって、です。 アラですから、調理方法は一択の汁ものです。煮付けても同じですが。味を塩にするか味噌にするかの選択のみです。 旅に出てから、毎日の味噌汁習慣が途絶えているので、ここは味噌で。スーパーで同時に買ったネギとシイタケをお供にします。 煮あがったものを盛り付けて、いただきまーす。 一口目、かぶりついた頭のどこだったか。皮と身肉と軟骨とが口の中で合同演奏会を開演です。 ひゃー--、うまい  !! 過ぎるほどにウマイ !! 味の出ない菌床シイタケは無視して、半生ネギもウマイ。 米飯の解凍が面倒と言い訳しながら、安い日本酒を継ぎ足して味のコラボを楽しみます。 肴がアラ汁と解凍枝豆だけすが、朝から 公園の駐車場 で一人宴会です。 中落をしゃぶり尽くして、とりあえず御終い。 アラ汁は半分しか食べていないので、鍋の残りは明日、雑炊にして食べます。蓋をしたまま沸騰さ...

キジハタの味/富山県・射水市での釣果

イメージ
2025.05.29 02:51 撮影 釣りたて直後の写真では、目視では見える点々の水玉模様ではなく、横縞模様が顕著です。岸壁から狙って釣ったアコウの33㎝は、まずまずの型です。釣り場で活〆にしたラウンドを冷蔵で持ち帰り翌日ヘッドレスにして寝かせ(低温熟成し)ました。 刺身   (釣獲4日後)   身おろしの際の手の感覚では、未だ硬さが残るようでしたが、4日後なので平造りにしました。口にすると、まだコリコリ感の残る鮮度良好の反面、旨味は弱かったです。ただ、そもそも白身の繊細な旨味なので、期待し過ぎに応えてくれなかっただけとも言えます。クセや臭みなどという言葉には無縁で、噛み続けても湧き出る旨味が衰えず、嚥下するまで愉しませてくれました。んー、京料理の板前さんなら、どう扱ってどう出すのか。もっと持ち味を引き出すのだろうなー。 今度釣ったら、皮目の旨味をプラスする焼き霜造りにしてみよう。 アラ汁   (釣獲4日後)   昆布が無かったので、味の素で代用し、安酒を加えました。脂のごく薄い純粋無垢の白身からどんな味が出るのか。汁を口に含むと、弱めながらも芳醇で清冽な旨味が感じられました。美味いです、やはり。頭をしゃぶり尽くし、カマやハラスの身肉を味わい、汁を飲み干すと、残ったものは、、満足。 酒蒸し   (釣獲5日後)   やっと熟したようで、前日までより旨味が増しました。ほっこり柔らかく、奥ゆかしい旨味が堪りません。んー、いつか西京漬けか粕漬けで食べてみたい。 関連記事 ホタルイカ餌のブッコミ釣り釣果 in 富山湾

スズキの味/富山県・射水市での釣果

イメージ
フッコ in 富山新港 スズキは出世魚で、成長にしたがって名前が変わります。地方によっては異なりますが、標準的には30cm以下をセイゴ、30~60cmまでをフッコ、60cm以上をスズキと呼びます。 今回の魚は港湾産ですが、ルアーマンが釣る大都市近辺のシーバスとは違い、地元富山の釣り人が「臭く無い」と太鼓判を押してくれた富山新港産なので期待しました。 細長い魚なので、釣り場で ヘッドレス にして 車内の冷蔵庫へ 。スズキには届かないフッコですが、自分で釣ったのは初めてなので、食べる適期を手探りで3日目からとしました。身おろしした感覚では適度に柔らかく当たりを感じました。腹腔内脂肪もあり、身質の色にも少し濁りが見えたので、身にも脂があるようでした。 刺身   (釣獲3日後)   平造りでも硬さを感じない、好ましい食感で、美味。旨味は強烈な自己主張する赤身の魚とは違う、繊細でいてしっかり存在を感じさせるものでした。寿司だねにしたら、上々でしょう。 以前に、静岡県の伊東で魚を扱っていた時の味とはかなり違うようで、明らかにコチラが旨い。ふーーん、スズキって美味しい魚なんだ。というわけで、魚は獲れた場所、季節、個体による差が大きく、それが奥深さと興趣につながることを再認識しました。 アラ汁   (釣獲3日後)   残念ながら、頭なしの潮汁です。昆布も手元になかったので、味の素で代用しました。なので大きな期待はしなかったのですが。 ところが、です。アラの出汁の力強さでしょう。汁の旨さは上等の上。んーー、侮れない美味しさです。腹身やカマの身肉もしゃぶりつくし、汁を飲み干して満足。 刺身と一緒に食べたので、満足の相乗効果です。これだからめったに釣れない釣りが止められません。 酒蒸し   (釣獲4日後)   どうせ酒蒸しにするならと、料理酒に一昼夜浸けた物を蒸しました。前日までに、魚の旨さは既知だったのですが、心新たに食してみると。蒸しゆえの柔らかさで、とろけるような は言い過ぎですが、繊維をほとんど感じないままに、嫌味の無い旨味が湧きだしてきました。美味し。 塩焼き   (釣獲4日後)   酒蒸し同様に、料理酒に一昼夜浸けた物をIHのロースターで焼きました。焼き加減が良かったのか、塩焼きとしては超ジューシーで旨味がほとばしり、繊維感はあるものの惣菜にはモッタイナイ美味でした。これだけ...

シロギスの味/富山県・射水市での釣果

イメージ
釣り場で活〆にはしたもののそれ以上の手間が無く、ラウンドを冷蔵で持ち帰りました。少々鮮度に不安はありましたが、市場経由の物なら「鮮度上々」の日数なので、考えすぎとも言えます。 腹を開けてワタを抜き、塩を振って1時間。IHのロースターで焼きました。水気をぬぐう手間を惜しんだせいか、焼き目が付かなかったのが、ちょっと残念。 塩焼き   (釣獲2日後)   ほとんど市販されない魚なので、食べるのはいつ以来か。モッチリの皮目とホクホクの身を一緒に口に運ぶと、芳香とともに旨味が拡がります。 おーっ、旨い  !!。  皮と身のコラボの美味に感激。どうりでシロギスを専門に釣る人が居るわけだ。姿形だけでなく、 アカカマス に似た上等の味でした。否、カマスより上かも。 今回の1尾は、外道で釣れたのですが、いつか専門に狙ってみるのも悪くないかな。 関連記事 ホタルイカ餌のブッコミ釣り釣果 in 富山湾

カサゴの味/富山県射水市での釣果

イメージ
釣り場の準備から始まって雨が来て逃げ出すまで、およそ5時間位かかってこの1尾の釣果は残念では済まないですが、陸からの釣りの常態「釣れることもある」の典型です。でも20cmのカサゴは、今やそう易々とは釣れないほど、資源量は少なくなっていますから貴重とは言えます。 酒蒸し   (釣獲1日後)   これは失敗でした。血抜きだけして冷蔵で持ち帰った魚を、釣獲24時間後に食べたのですが、明らかに早すぎました。小さいからと侮ったのが、痛恨の間違い。 少しでも柔らかく食べようと酒蒸しにしたのですが、白身のきれいな身の旨味はゼロに近く、ゴムのような硬さを感じるのみでした。 やはり、釣った魚は数日寝かせて熟成しないと旨くないことを再確認しました。(魚種によりますが、白身の根魚は特に、です。) 関連記事 ホタルイカ餌のブッコミ釣り釣果 in 富山湾