Bonarca車載冷蔵庫(30L)は使えるか!?

購入経緯

設定温度範囲が20℃~-20℃という、超便利な仕様の 冷蔵冷凍庫 ですが、安価なだけに首を傾げながら買いました。こんな便利な物が世の中に有るのか!?、というスペックです。キャスター付きで、アウトドアでの使用も可能です。電源は AC100V・DC12V・DC24Vに対応。

特に私の気を引いたのは、コンプレッサーの位置です。直方体の箱のどこにコンプレッサーを置くのか。普通は、箱の下の隅に置きます。それ以外の配置は他に見たことがありませんが、この機種は上の隅に置いています。(アイリスオーヤマにも 類似のOEM品 のような物があります) 使いにくさはあるものの、熱が上に上がることを考えるなら、この上隅位置の方が理に適っています。

しかも、同等容量の比較対象である30Lクラスの小型冷凍庫の 室内据置型の物 は、かなり大きいので置き場所の制約が生じますが、本機種Bonarcaは筐体がコンパクトです。

言うまでもなく、価格から見て"真空断熱パネル"の使用など有り得ないのですから、断熱性能に不安があります。商品説明でも結露に触れているので、相応の覚悟はしました。

国内発送で早々に届いた物をテストしてみたら、たしかに1時間ほどで、-20℃(雰囲気温度25℃/日陰)を表示しました。空っぽの庫内の空気を冷やしただけですから、当然でしょう。

車内(助手席)への設置

NV350キャラバン助手席 / シートカバー
車室内床置きならストッパーを考えれば済みますが、私の場合には助手席シート上に置くために、専用の置台を作りました。

12mmのベニヤ板の端材2枚重ねで台を作り、四隅にストッパーを立て、結露水対策の吸水マットとビニール張りで仕上げました。座面後部に水入りの900mlのペットボトルを置いて、結露水滴下のために台をわずかに前傾させました。

前後の固定(移動防止)は、数センチの隙間に合わせて発泡材(PE・PS貼り合せ)を、グローブボックスとの間に挿し込むことにしました。これで前後の遊びが無くなったので、走行時の左右のブレもほぼありません。

実際に物を入れてテストすべきでしたが、時間が無かったので、ぶっつけ本番で北海道に向かいました。釣果の エゾメバルクロガシラカレイ で満タンにして持ちかえる計画でした。

冷凍機の能力と雰囲気温度

冷凍機が必要十分な能力を発揮するか否かは、雰囲気温度次第です。気温が30度を超えるような炎天下で-20℃を維持できることなど、初めから期待していませんが、どんな環境でどの程度までの低温が維持できるのか??

車内で使うには、実際には給電能力の制約もあるので、ここで例示するのは、限られた条件下の経験を示すにすぎません。何らかの参考程度にご利用ください。

本機の運転状況と気付き

温度

 盛夏(北海道東部)で釣魚の低温熟成のためにー1℃設定で運転した際には、ON・OFFを繰り返しながら、昼夜スムースに作動していました。その後はー20℃設定で運転して、表示値はー19~-18℃で推移。
 長距離移動中は、ソーラー専用サブバッテリー(25.6v 200A)を温存するために、本機へはシガーソケットから給電し、フェリー乗船(苫小牧)時26.5v(残容量75%)が、下船(新潟)時25.5v(残容量30%)、と際どい綱渡りをしました。乗船港までの降雨や、冷凍冷蔵庫2台運転という限界的な状況が原因でした。
 帰着(静岡県沿岸部)後は、エアコン常時運転(+28℃設定)の北向き居室内で、-20℃設定の内容物満タン本機(ECO運転)がー18℃以下に下がりません。MAX運転では-19℃まで下がりますが、設定温度到達により運転停止することが、確認できません。 

給電

環境次第ですが、冷凍機が停止せずに動き続けると、電力使用が大きいので給電能力の余裕が必要となります。本機のカタログ値=45wなので、仮に24時間動き続けると1080wh消費することになり、ポータブル電源から24時間給電するなら、余裕をみてその2倍程度の 2000wクラスのポータブル電源 が必要となるでしょう。そこにオフグリッドで充電するには、相応の設備 が必要になります。

騒音

私は現在までに、自作キャンピングカー 車内 で 車載用冷蔵庫 家庭用冷凍冷蔵庫 冷凍ストッカー と3台を使ってきましたが、今回の本機が一番ウルサイです。運転音は空冷ファンの音が主体のようですが、人によっては同室内で眠るには問題ありと言えるレベル(未計測)に感じるので、カタログ値(約43dB)には疑問があります。

総評

冷蔵庫として、+20~-1℃の範囲で使うなら、給電を切らさなければ少々暑い環境下でも普通に使えるでしょう。それ以下の冷凍温度設定で使用をするには、以下のような注意が必要だと考えられます。
使用前に、本機と収容物を維持目標温度以下に下げる。
運転中は、遮光と通風を怠らない。
給電は余裕を十分に持ち、かつ給電停止(切り替え時等)は瞬間にする。
庫内温度はムラがあり、開閉蓋の直下は冷気が及びにくく、冷凍品が解凍することがあることに留意する。

結論 スペック上は-20℃の庫内温度を設定できますが、冷却能力とそれを支える断熱性能は十分とは言えない物です。使用環境次第ですが、大雑把に言うと、冷蔵なら使えますが、冷凍に過大な期待はしない方が良いでしょう。価格との見合いでは、相応の範囲内と考えます。私の場合には置き場所の制約(運転者のサイドミラー視界確保)があったので仕方なかったのですが、もしスペースが確保できるなら、価格も機能も勝る 屋内設置用の機種 をお勧めします。

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