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釣り用ドライペレット乾燥コマセ製作-1

乾燥コマセ 開発の経緯 釣りエサは針に付ける付け餌だけでなく、魚を寄せるコマセを使う場合があります。昨今は生物系の餌を使わないルアー釣りをする人が多くなっていますが、今でも餌を使う釣りも健在です。 今回のテーマのコマセをドライ品にする乾燥化は、一般にも有用な場面が少なくないことが考えられますが、私の個人的な必要性は、釣りが遠征中心で、かつ軽バンの車中泊という制約が元になっています。寝起きする狭い車内に生のコマセ餌を置けば、いつ腐敗臭に見舞われるか分かりません。 今までも生コマセは塩蔵で塩辛状にして車載していましたが、いつでもどこでもコマセ釣りをするわけではないので、必要量だけ使えて保存の容易なドライペレットの製作に挑むことにしました。 ドライペレットの製作にはそれなりの道具や設備も必要になりそうなので、既成品が利用できればそれも考えたいところですが、どうもコスパ的には市販品は難しそうです。生餌より加工コスト分高くなるのは当然ですから、より安価で有効な物を求めるなら自作するしかありません。 ターゲットは、当面はマアジ(大)とし、利用形態はカゴ仕様とします。ドライペレットの製作はかなり難しそうですが、はたして釣れるところまで到達できるのでしょうか。 乾燥コマセの 機能目標 ・遠投カゴからポロポロと出て行くこと ・沈降時にはペレット形状を維持すること ・海水中でゆっくり沈降すること ・ターゲットの魚が食べること 乾燥コマセの 設計 釣りは自然相手の趣味(生活の一部ではある)ですから、自然を壊すことは許されないと考えます。なので、環境に負荷をかける行為は極力慎む点に留意してドライペレットを設計します。 乾燥コマセの主材料は米糠とします。これは色々な釣りで実績がある物であることと、自分が無料で入手可能だからです。これに加えて海産生物由来の物では、アミの塩辛(塩蔵アカアミ)とカタクチイワシの魚醤(塩蔵カタクチイワシの汁)を使います。つなぎには小麦粉(強力粉)を予定しています。 製法は、原材料を練り混ぜてミンサーから押し出した物を乾燥させて砕き、ふるいで粒径をそろえる、というのが当初の計画です。当面の冬は天日乾燥ですが、実用段階では機械乾燥に移行する可能性も有ります。 釣法との関連 ターゲットを大アジとしているので、

釣り用ドライペレット乾燥コマセ製作-8

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釣り用ドライペレットの海水投入試験-1 寒中で自然乾燥させた試作ドライペレットの、使用時の状態確認のためのテストを行いました。 目的は2点の確認です。 1. 海水中での沈降速度 2. 海水中でのバラケ具合 テストサンプルは約5.5mm目のフルイを通したペレットです。乾燥期間は16~22日間で、概ね自然乾燥の限界(残水分率16~23%)に達したものと思われます。形状について、直径は押し出しにより一定(約4mm)ですが、長さは不定で平均11mm(5~20mm)です。 1A 澱粉糊結着パーライト無し  1B 澱粉糊結着パーライト入り 2   澱粉糊結着パーライト無し  ← 乾燥後には固くてバラしにくい 3      生澱粉結着パーライト無し  ← 乾燥後には固すぎてバラすのが困難 実際に使用する海域の塩分は、資料によれば3.4%ということなので、食塩7gを199gの水に溶かしました。これで 7/206=3.398% 。これ(23℃)を試験用模擬海水としました。 初めに  沈降速度のテスト   です。 4サンプルをそれぞれに模擬海水に投入し、グラスの水面から底までの9cm沈む時間を計って、1m沈む所要時間に換算しました。 1A  4.0sec/9cm = 44sec/1m 1B  7.0sec/9cm = 78sec/1m  ← 沈まない物があるが沈む物の平均的な数値 2    1.5sec/9cm = 17sec/1m 3    1.5sec/9cm = 17sec/1m 次に   バラケのテスト   です。 底に4mmメッシュでテグスを張ったコマセカゴにペレットを入れて水中に置き、10分間観察する(1分ごとに上下左右に各1往復振る)と。 1A・・6分経過くらいからバラケ始めるが4mmメッシュを通過しない 1B・・3分経過で浮沈個数がおよそ半々     4分経過で4mmメッシュを通過して沈降し始める     6分経過で1/2量が4mmメッシュを通過して沈降    10分経過で7/10量が4mmメッシュを通過して沈降 2 ・・10分経過でもあまりバラケずペレット表面から剥落するにとどまる 3 ・・10分経過でもあまりバラケなペレット表面から剥落するにとどまる 10分経過

釣り用ドライペレット乾燥コマセ製作-9

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釣り用ドライペレットの海水投入試験-2 釣りコマセとしてのドライペレット状の物はなんとか使えそうな形になって、そして今回のテストです。 小さな発泡スチロール球(バラ芯)を仕込んだ改造ロケットカゴにペレットを詰めて、模擬海水の中での挙動を観察します(1分ごとに上下左右に各1往復振る)。 00分経過 - 投入前は、ペレットを発泡ウキを下に下げた状態で入れておきます。 01分経過 - (着底)初期で少しのペレットが崩れずに粒状のまま放出されます。 03分経過 - ペレットの崩壊が始まり、粉状になって放出が始まります。 04分経過 - ペレットの軟化崩壊により、カゴ中で発泡ウキが上に抜けました。 13分経過 - 主に粉状、一部は粒状で、およそ半量の コマセが放出されました。 (15分経過 - 放出量が最大に。) 18分経過 - カゴの中は空になり放出完了。 改造ロケットカゴは2種類用意があり、一つは内蔵ウキで下に位置する胴付き仕掛け立てるこのタイプで、もう一つはオモリを内蔵して片天びんと一体化したものです。いずれの場合にも、底部の穴を大きくし過ぎるとコマセ装填と同時にポロポロ抜け落ちてしまうので、穴径には自ずと限界があり、その穴がペレットの粒状のままの放出を妨げるという難点があります。この難題の解決は容易では無いようなので、現時点ではこのペレットを使うことにします。 実釣で試してみなければ答えは出ませんが、このペレットは製造時にイワシやアミ等の醗酵汁を加えてから乾燥させているので、粉状で放出されたとしても米ヌカ単体よりは集魚効果が大きいと考えても間違いではないように思います。 このドライペレットコマセは「寄せる」に徹して、「喰わせる」は刺し餌に任せるのが妥当なのでしょう。一歩後退のような気もしますが、二歩前身で、差引一歩前進というところですかね。 今回の試験は、実はここまで至るのに途中で何度も失敗を重ねました。ペレットがカゴの穴から抜けないのです。穴を大きくするのには限界があり、仕方なくペレットの押出成形の直径を5mmから3mmに落としたのです。自然乾燥のために今回のテストまでに時間が掛かりました。 想像はしていたものの、なかなか

釣り用ドライペレット乾燥コマセ製作-6

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釣り用ドライペレットの試作-2 釣り用ドライペレットはその名のとおりドライになって完成品ですから、乾燥工程は重要です。途中で腐らせたりカビが出てしまうと、使えないかどうかは別にしても、好ましくはありません。 前回の試作品を自然乾燥させている今は厳寒期で、当地遠州でも早朝はマイナスを記録し、最高気温が5℃という日もありました。当然のごとく季節風が吹いていますので、物の乾燥には向いた環境です。それにしても今年は寒いですね。 さて、どれくらい乾燥したのかと、6日後の本日量ってみました。 A  (130g)                        B  (106g) ↑ (途中で一度天地返しをしています) A  (215g)                        B  (186g) かなりアバウトですが、材料中の水分(魚醤+水)がどれだけ失われたかを計算してみると、残水分率は、1Aで31%、1Bで24%となりました。 総量は1Aの方が多いので乾きにくいように思いますが、多孔質のパーライトの作用で1Bの方が乾きやすいのでしょうか。それとも置いた位置の差でしょうか。引き続き観察します。

釣り用ドライペレット作り-米糠の発酵とPH調整

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左は炭酸ナトリウム水溶液 右は発酵米ヌカ 自作のドライペレットを自作のコマセカゴで使うメソッドの開発に着手して、はや2年でしょうか。少しずつ完成に近付いているのか、はたまた迷路に迷い込んでいるのか。 左=浮くタイプ  右=錘を付けて沈めるタイプ 改良を重ねている"浮くコマセカゴ"のテストを昨日も実行。目指すのは、海中の定位置でドライペレットをポロポロと放出するようなコマセカゴを作ることです。 そのテストで使っている  ドライペレット  は作ってから1年8ヶ月間、ドリンクヨーグルト容器(リユース)で保存していましたが、カビも生えずに変化ありません。 と言いたいところですが、乾燥が進んだのか、製作後も発酵したのか、製作当初と比べて比重が減じているようです。 なぜなら、海中のカゴの中で浮いてしまうのです。カゴの中で浮いたのでは、コマセカゴ下部の放出孔からポロポロと出て行きません。 しばらく経って十分に吸水すると、ゆっくりと放出下降するようになるのですが、それまでの時間が長くて、実用上は問題です。 コマセカゴの製作は改良進行中ですが、そのテストをするためのドライペレットが不具合では、カゴの良否の確定判断ができません。 止むを得ず、コマセカゴの改良を中断して、ドライペレットの新規作成に着手しました。 米ヌカを発酵させてからコマセに使う 今回のドライペレット釣り用コマセの作成に当たっては、集魚効果を高めるべく、米糠を生ヌカではなく発酵させて、たんぱく質をアミノ酸やペプチドに分解させて使用してみます。 少し前に読んだ 釣り餌の本 で、魚は餌の良否を含有アミノ酸で判断していると知ったからです。科学者ではない私には、アミノ酸組成の分析などできませんので、味覚的に美味しくなる糠床を作るイメージで臨みます。 糠床作りでは、主な発酵は糖を乳酸に変える乳酸発酵が中心ですが、同時進行で様々な酵素の働きがあって、たんぱく質の分解も行われる結果、旨み成分でもあるアミノ酸が生成されます。 この働きを生かそうというわけですが、一つ問題が想定されます。魚が摂食する海中生物で、PHが酸性の物があるのかどうか。そのことで摂餌忌避が起きるのかどうか。 少し前に、生糠団子と糠床団子を海でテストしようと

釣り用ドライペレット乾燥コマセ製作-番外続々々

  釣り用ドライペレット乾燥コマセを作るための押出成形に使っていたミンサー(ミートチョッパー)が故障して、返金となりました。ミンサー無しではペレット製造ができないので、さっそく代替品を導入しました。今度は使えるのか否か、 電動ミンサー SG-30 。 駄目だった物と同じく中国製造品ですが、より高価であることと、箱は日本向けで、そこに書かれている「ドイツで設計」という文言に一縷の望みを託しての購入です。 とりあえずペレットをすぐに作る予定は無かったので、筋混じりの牛くず肉を挽いてみました。逆転機能は無いし、駄目だった前の機械よりモーターパワーは小さいようなので、おっかなびっくりの試用です。 そう言いながらも、牛筋が軸とブレードに絡むと困るので、半解凍状態で投入しました。 ウーウーウーン、ウーッッンと、能力不足を気力で補い??、結果としてはすっきり綺麗に仕事を終えました。 ほー、やはりドイツの設計ですね。ゲルマンと中華の違いでしょうか。 確かに、覗き見たシャフトは前の機械のユニクロめっき色ではなく黒っぽく固そうな素材に見えました。はなはだ素人感覚で心もとないのですが。 ん、これなら使えそうかな、ということで、その後何度か冷凍肉を挽きましたが大丈夫だったので、これは良品のようです。 冷凍肉を挽く能力があるのですから、ペレットの押出成形なんて、お茶の子さいさいですね。 肝心のペレットコマセの実釣テストが未済なので、、、。

釣り用ドライペレット乾燥コマセ製作-2

ドライペレット(乾燥コマセ)の比重と浮力 海水の年平均比重は約1.025だそうです。ドライペレットの主材料に予定している米糠の比重は不明ですが、実際に海面に撒くとわりと早く沈んで行きます。おそらく米粒に近い比重なのでしょう。 これを主材料として押出整形、乾燥させたドライペレットは、おそらく比重が高く、海水中で漂わずにすぐに沈んでしまうと予想します。乾麺を茹で鍋に入れるような感じでしょうか。 コマセはゆーっくり沈む程度でないと効果が発揮できませんので、材料に加えて浮力(比重)調整剤が必要になると思われます。沈めるのは簡単ですが、浮かせるのはなかなか難しいです。 材料に空気を含む物を練りこんで乾燥させるのが妥当でしょうから、考えられる添加物は、身近な物では有機系だとメレンゲでしょうか。これにも安定剤としてレモン汁、酒石酸等を加えると、固くて壊れにくい泡が得られるのだそうです。また、卵白とでん粉(馬鈴薯澱粉orコーンスターチ)の複合ゲルという情報にも注目しました。でも、後に加熱でなく緩慢な乾燥工程が控えているので、変性して消泡してしまうことが危惧されます。酵母や重曹+有機酸で発泡させることも考えましたが、泡をどうやって閉じ込めるかという点で困難のように思います。やはり有機系では安定感に欠けると考えざるを得ません。 無機系に目を転じて真っ先に思いついたのは「中空ガラスバルーン」です。手元にも持ち合わせがありますが、安価とは言えない気がしました。何度も使う物ならさして問題にならないコストも、撒いて終わりのコマセに使うのは如何なものか、と思うわけです。比重1.00未満の軽量のフィラー(充填剤)にも色々ありますが、どうも今一つです。どうせ潮で流されるので、泡が長時間保持される必要はなく、10分ほども持てばいいのですが・・。 散々探してたどり着いた解は、パーライト、これでしょう。特定の石を高温で焼いて作られるもので、気密性の小気泡からなり極めて軽い(比重目安0.20)ので、粉末化しても浮力が期待できそうです。価格も手頃ですし、鉱物由来ですが、魚が食べるとそのまま排泄されて地球に戻る、と考えれば許されるレベルのように思います。虫餌(蠕虫類)の石粉用に持ち合わせが有るので、明日はさっそくテストしてみましょう。

釣り用ドライペレット乾燥コマセ製作-番外続々

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Homgeek HM010-MG ミンサーの故障と原因 そして返品 釣り用ドライペレット乾燥コマセを作るための押出成形に使っていたミンサー(ミートチョッパー)が故障して、返品返金となりました。 中国物では最近になって立て続けに3件の返品を経験したので、自戒とシェアの意味でここに記します。いずれもAmazonで、返品と返金はスムースに行われたのですが、返せば済むというものではないように、私は思います。 ペレットの押し出しに使っている間は問題なく動作していたのですが、筋混じりの豚肉を挽いたら、本体からスクリューが外れなくなってしまいました。1度目はゴムハンマーで叩いたら外れたのですが、別の日の2度目の発現で完全に固着してしまいました。 Amazon経由で出品者とヘンテコな日本語でやり取りした結果、代品を送るが故障品はこちらで処分するように、ということになりました。 そのままでは捨てることができないので、プラスチックの筐体をのこぎりで切って分解してみたら、 故障の原因が分かりました。白いプラスチックの歯車の付いた六角軸が変形してナメテいました。モーターのパワーを伝えるに足る強度(硬度)のない軟鉄を使っているのでしょうか。機械の専門家ではないので詳しいことは分かりませんが・・。 このことがなければ、それなりに使える機械だったのですが、残念です。腹立たしくもあります。設計ミスなのか、手(材料)抜きなのかは分かりませんが、この1点のためにゴミと化すことをなんとも思わないのだとしたら、製造者とその国の文化には問題ありといわざるを得ません。 物作り大国になったのなら、もう少していねいに作り込む方向性が生まれないのでしょうか。こんな使い捨て物ばかり作っていたら、中国の広大な大地といえども、いつかゴミで埋め尽くされる日が来ても不思議ではありません。

釣り用ドライペレット乾燥コマセ製作-番外続

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釣り用ドライペレット作成時の押出成形に使うミンサーのテスト結果です。 骨付き小魚のヘッドレスを使用してテストをしたかったのですが、いつも行くスーパーには適当な材料が無かったので、仕方なく鶏胸肉を挽いてみました。これが挽けなければ即刻返品です。 初期不良に当ることもなく、無事動きました。 音は大きめですが、引き込み、回転、カット、いずれもスムースでした。安価なミンサーのレビューでよく見かける、鶏の皮が挽けないということもなく、少しばかりのロスはどんなミンサーでも起こることなので、・・・まずは合格。 この機械には3.5.7mmの3枚のプレートが付属しますが、今回は5mm目で挽き、そぼろを作ってみました。粗すぎず細すぎずの適当サイズだったようです。いつも使う豚挽肉とは違うあっさり味もなかなか良いものだと思いました。またまた、C級グルメのレシピが増えました。 国産の頑丈な手回し式や業務用の高価な電動式も使ったことがありますが、この機種は家庭で使うには手頃な機械だと感じました。わずかな材料を挽くには、セットと片付けの手間に難有りですが、便利な機械であることは間違いありません。 明日以降の冬の季節風で、いよいよドライペレット製作試験に着手します。

釣り用集魚材を発酵米ぬかで自作-1

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釣り用の集魚材(コマセ)として、以前に生の米ぬかを使用して、 ドライペレットを試作 しました。アジ釣りを想定していたので永らく実釣の機会に恵まれず、物置で保存していました。 1年7ヶ月余を経て夏を2度越えているので、当然カビが発生しているか腐敗しているものと覚悟していました。が、 キャップを外して中身を取り出したら、見た目には異常無しでした。魚醤の香りもそのままに活きていました。 冬に乾燥させたのが良かったのでしょうか。それとも保存したボトルが良かったのか。これはなかなか良い知見になりました。 最近になって、アジ釣りをちょっと本気でやってみようかという気になったので、これに絡めてドライペレットの改良を思い立ちました。 つい最近読んだ本 = 釣りエサのひみつ  のアミノ酸に関する記事からヒントを得たのです。米ぬかを使うことに変わりはないのですが、もっと美味しくしようと考えたのです。 美味しくといっても魚が相手ですから、より好まれるようにという意味です。ひと言で言うなら、糠床作りのプロセスを経て、酵母の力で米ぬかのたんぱく質をアミノ酸に分解して使おう、というものです。 フィッシュイーターに限らず、魚は(人間も)たんぱく質を摂取しないと、その体を維持・増大できませんから、たんぱく質を摂ることに一生懸命です。 そのたんぱく質はアミノ酸からできているので、魚が索餌するときには、アミノ酸を指標物質として嗅ぎ分けて探すのだそうです。嚥下するか否かも、アミノ酸の有無が大きな要素になるのだそうです。 このことを知れば、米ぬかを発酵させたアミノ酸を使うという発想は当然のこととして生まれるでしょう。 ただし、ここで問題が2つあります。素人が発酵させようとすると、簡単な方法としては、いわゆる糠床を作るようにして乳酸発酵させることになります。 この発酵では、糖分から乳酸が生成され、その乳酸を中和せずにそのまま使っても、索餌、摂餌に効果がある(減じない)のか、という点が一つです。 もう一つは、発酵には手間と時間がかかるので、これが可能か否かという点です。 後者は、たしかに商売では問題になります。コストアップで価格上昇になれば、売れ行きに影響が出ますから。 でも、暇な私にとって問題なのかどうか。材料コストがゼロなのだから手間

釣り用ドライペレット乾燥コマセ製作-4

結着剤としての小麦粉の使用方法 釣り餌メーカーでもない素人個人には難しそうなコマセのペレット化ですが、浮力調整と同様に難しそうなのが、完成品の海水中でのバラケにも影響する結着剤の使用です。 試作材料は、 ・米糠(コイン精米所から無償で入手) ・カタクチイワシの魚醤(自作の旧い物)推定塩分20%弱 ・小麦粉(強力粉) ・パーライト(粒度推定値2~4mm) とりあえずの目標物の形状は、乾燥後で3~5mm径くらいのペレットとします。 結着剤として小麦粉を使う予定ですが、これを  ① 生で粘りを出させるのか、  ② 水で煮て糊にして使うのか、 入口で悩みます。 ①は理屈的には、粉を水で練ってグルテンを生成して、その網目構造で米糠を結着させることになるのでしょうか。②は澱粉がα化して糊になるのですから米糠をまとめ易いと思います。ただし、これも後に乾燥させればβ化するので、澱粉の性質としては①②いずれも変わらない、のかな。分量はお手本なしの全くの手探りです。 ①小麦粉を生で使用 1.小麦粉と水だけでまずは粘りの出るように練ります。 2.これに魚醤を加えて緩め、米糠とパーライトを加えて練り混ぜます。 3.ミンサーから押し出してザルに受け、広げて天日乾燥する。 4.フルイにかけて目標粒度以下にそろえる。 ②小麦粉を水で煮て糊にして使用 1.小麦粉と水だけを煮て糊を作り、冷ます。(水200gに小麦粉10gだそうな) 以下は①と同じ ドライペレット製作に必要な道具 ミンサーと干し網を使う予定です。 ・ミンサーは Homgeek 電動ミンサー 3ブレード付き = 7998円 ・干し網は パール金属 ひもの干し網3段 400×400mm HB-1910 = 1027円 干し網は国内発送で既に届いていますが、中国からのミンサーが未着です。 ミンサーは釣った魚のすり身(ミンチ)作成のために買ったのですが、ペレット材料の押出成形に利用するというアイデアをネットで得たことにも後押しされました。中国直の買物としては過去最高額なので少なからぬ不安もありますが・・。 ミンサーが届いたら試作に着手します。

釣り用ドライペレット乾燥コマセ製作-7

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釣り用ドライペレットの試作-3 第1回の試作品1Aと1Bでは、押出成形後にポロポロと切れた状態になったのですが、それが良いのか悪いのか分からないながらも、もう少し粘度を上げないと完成時に細かくなりすぎて顆粒状になるのではないかと危惧したので、第2回の試作を行いました。 2              3 2 は1A1Bと同じく結着剤の小麦粉を煮て糊にしてから(前回より濃度を上げて)使用 3 は生の小麦粉を魚醤と水で練って粘りを出して使用 ほぼ同じ粘度になるように調整しましたが、それに要した小麦粉の量は 2 では  25g/125g = 20% 3 では  75g/175g = 43% ということで、小麦粉を生で使うと、同じ量の米糠(100g)を結着させるために多くの小麦粉が必要になりました。コストからいえば2の方が優秀ですが、手間は3の方が非加熱で楽です。 押出成形時点では同様に見える両者に、完成時点とその後の使用時点でどのような違いが有るのか無いのか、興味深いところです。 粘度を上げたものの、今度は麺状に押し出した物がくっついてしまったようにも見えるので、乾燥に支障が出ないか、少々気がかりです。 今回の試作では浮力調整のパーライトを入れませんでした。それよりも成形を優先する意図で後回しにしました。浮力については今もいろいろ考えています。重曹単独の熱反応で、あるいは有機酸との化学反応で発泡させるなど。これについては成形、乾燥完成後の浮力テストの結果で適用してみようと思います。 小魚(活き餌)を仮死状態で運ぶ方法・・思い出しの記録 活き餌としてのアジ等の小魚を活かして運ぶのには結構な手間と設備が必要になります。普通はブクブクと呼ばれる小型のエアーポンプを使う場合が多いのですが、これをなんとか簡便にしたいということで以前にテストしてみました。 海水の中に同時に重曹とクエン酸を投入すると水中で反応して炭酸ガスが発生します。このガスを吸い込んだ魚は仮死状態におちいります。この魚を再び自然海水に放すと復活します。(長時間のテストは未実施だったような) というところまではやってみたのに、なぜ実用していないのか。残念ながらその後の記憶が定かではありません。少

釣り用ドライペレット乾燥コマセ製作-5

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釣り用ドライペレットの試作-1 自然乾燥に適した風の予報が出たので、試作を開始しました。 まずは、② 小麦粉を水で煮て糊にして使う タイプにチャレンジです。 小麦粉(強力粉)10gに水190gを加えて攪拌加熱してゆるい糊を作り、冷ましてから魚醤100gを混和した液に、米糠200gを練り混ぜた物がこれ。500gです。 A パーライトなし 半量を取り分けてパーライト5gを混和します。 B パーライトあり カッティングブレード(刃)を外して押出成形をすると A  (215g)                        B  (186g) 5mm目のプレートが災いしたのか、Bの押し出しの際に目詰まりがありました。 また、ミンサー内部に100g近くも残ってしまった計算になるのですが、洗浄の際の体感でもそれに近いものがありました。ロスの率を下げるには、一度に大量処理することですね。 半日影に吊るした干物干し網に収用して、さてどんな乾き方をして、どんな物ができるのやら。

釣り用ドライペレット乾燥コマセ製作-3

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ドライペレット(乾燥コマセ)に混和するパーライトの浮力試験 パーライトは水に浮くのか。やってみなければ分かりませんから、市販品そのままの物とミキサーで粉砕した物とを水に浮かべてみました。 粉砕 ← 市販品 市販品 手元にあった市販の物の粒度は平均3mm程度のように見えます。それをミキサーで粉砕した物は1mm以下くらいです。 沈降状態を時間経過で比較してみたところ、結論は明確です。 市販品 <1分経過> 粉砕品 市販品 <3分経過> 粉砕品 市販品 <5分経過> 粉砕品 左のグラスの中では少しは底にも沈んでいますが、ほとんどが水面上に浮いています。これに対して右のグラスでは一部が水面上に残っている物の大半は沈むか、水中に懸濁した状態です。 粉末状態になって元来の石になってしまうと、比重約2.4(黒曜石だと)になってしまって浮力は無い。粉砕して微粉末になって気密性の小気泡が壊されては浮いていられない、ということです。意外にダメなんですね。やはり実験は必要。30分経過まで観察してみても、変化はほとんどありませんでした。 この結果から言えることは、パーライトを使うなら今回のテスト品程度の粒度(2~4mm)で使用する必要がある、ということです。このことは押出成形のミンサープレートの穴径やコマセカゴの穴径に影響するので重要な知見です。

釣りに"溶ける紙"を使う

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釣りになぜ、"溶ける紙"を使うのでしょうか。ネット上には、針付けした餌が投入時に途中で落ちないためにカバーする、という使用法の記事が唯一ありましたが、他には見当たりません。 釣りという趣味は他の趣味と同様に、深みにはまると底がありません。私も長靴では危ない程度に、はまりかけているのかもしれません。 私は車中泊で釣りをするので、車中に悪臭の素は持ち込めません。釣りのコマセの定番で最も効果が高いといわれるアミコマセですが、これは自己消化がとても早くて腐りやすい物です。 ですから私は、少量を塩辛にして車に常備する以上には使い(え)ません。そのために開発中の、 釣りコマセ用ドライペレット を使用するコマセカゴも同時に製作中です。 このコマセカゴは、開口部からペレットを入れて口を閉め、投入、着水、降下、停止 の後に、下部に設けた放出孔から、ポロポロとドライペレットが放出される、というコンセプトです。 自然に放出されるためには、ペレット径<放出孔径 でないと、ペレット同士の干渉があってスムースに出て行きません。 その大き目の下部の放出孔をフリーにしておくと、陸上でペレットを詰めると同時にボロボロ出てしまいます。 それを防ぐ弁が必要になります。陸上では孔の蓋をしていて、海中降下停止後は孔を塞がないように。いろいろ作ってみました。 差し渡し十数mmの細かな部品なので、それなりに苦労して作り、ある程度の完成度にはなっています。が、いまひとつしっくりしないので、代替案を考えて無い知恵を絞りました。 思いついたのが、紙の蓋です。トイレットペーパーやティッシュペーパーで内側に一時的に蓋をしておき、海水にぬれて破れて開口する、というのはどうか。簡単に溶けてくれるかな。 んー、もっとダイレクトに使える物は無いかなー、溶ける紙。ググッテみたら有りました、溶ける紙 。110円ショップにも在るという情報を見て、勇んで買いに行ったら、「ウチには置いていません」。 隣のホームセンターでも「それってどんな物ですか」。仕方なく通販で" 溶ける紙 "を注文しました。このパターンが多いので、実店舗へ行くのが馬鹿らしくなってしまうんですね。 溶ける紙の溶解実験 届いた"溶ける紙&qu

釣り用ドライペレット乾燥コマセ製作-番外

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Homgeek HM010-MG ミンサーの使用前感想 ドライペレット材料の押出成形に使う電動ミンサー Homgeek HM010-MG が思いのほか早く届きました。中国発送から数えて5日目位だったようです。普通郵便だと10日前後掛かったような気がするので送り状を見たら、EMS航空便でした。あちらからの送料ってどうなっているんでしょうね。 初期不良は返品するのが常識のようなので、さっそく開梱してみました。 金属部品はスクリュー、カッティングブレード、カッティングプレートが鉄製でその他はアルミ(ダイカスト)のようです。本体と部品の脱着がとてもキツクて、壊れそうで恐かったです。相変わらず部品精度はイマイチですが、使用に耐えられないほど悪くは無い、という感じです。仕上げとか検査とかいう概念が無いのか、という文句は文化の違いですから言わないことにして、あちこちのバリ取りや面取り等は自分でやることにします。その分安い(込7998円)のですから仕方ないですね。 動作確認しようとしたら、ミンサーのコード先端のプラグが蛸足電源タップに入りません。購入時の説明文でちょっと引っかかった  [★ ご注意:弊社の商品のコンセントは最も標準なw極(9mm)とN極(7mm)別タイプ採用しているから、もしご宅のコンセントはダブル7mmでしたら、変換ケーブル必要です。ぜひご検討してください。] 引用  ・・これか。 比較的新しい家なので、家のコンセントに差し込んだら、入りました。へぇー、英語圏(取説)ではこんなプラグを使っているんですか。初めて知りました。スイッチを入れたら、ウィーンと小型掃除機並みの音がしました。モーターは回るようです。 実用試験は挽き材がなければできないので、明日にでも仕入れてきましょう。 そもそもの目的である挽き材である小骨のある新鮮な魚があれば良いのですが、浜名湖では1/15に角立網漁が終わってしまったので、新鮮な小魚は無理かも。